会報 2020年02月

執行部任期満了に至り御礼

皆様のお陰をもちまして、この2年間の任期を無事、終了することができました。ありがとうございます。2018年から2020年の任期役員- Diretoria do Período de 2018-2020は、以下のメンバーでした。

顧問 (Consultor) = 山田彦次 (Hikoji Yamada)
会長 (Diretor Presidente) = 長屋充良 (Mitsuyoshi Nagaya)
副会長 (Diretor Vice-Presidente) = 国井宏裕 (Hiromasa Kunii)
会計理事 (Diretor Tesoureiro) = 日比野健一 (Kenichi Hibino)
書記理事 (Diretor Secretário) = 金子亭資 (Kioski Kaneko)
理事 (Diretor) = 大野美夏 (Mika Ono), 長尾ジョージ昇 (Jorge Noboru Nagao)
橋詰二朗 (Jiro Hashizume), 日比野亘 (Wataru Hibino),
渡辺リカルド量平 (Ricardo Ryohei Watanabe)
正監事 (Conselheiro Fiscal Efetivo) = 浅野悟 (Satoru Asano), 伊藤パウロ勉 (Paulo Tsutomu Ito),大野光男 (Mitsuo Ono)
監事補佐 (Conselheiro Fiscal Suplente) = 平野イラシーエミ (Iraci Emi Hirano),
安田正子 (Masako Yasuda)

このメンバーで執行部を運営し、この2年間で岐阜県人会は、生まれ変わることができたと確信致しております。
念願の夢でありました、県人による日本祭りへの参加には、60名ものボランティアを得て、若い会員さんや元県費留学生、研修生が県人会活動に戻り、会員家族の参加等もあり、会員同士の絆を深めることができました。
これがきっかけとなり、郡上踊り普及に拍車がかかり、その上潮ムードが春の屋台祭り企画開催、Cunha 旅行への40名以上の参加。忘年会ではサンパウロ総領事館の野口泰総領事をお迎えし、100名近くも集まる盛大なものとなりました。また若手の佐久間ソニア、中田顕三、大野マルコス、野村フェリッペ会員らが中心となって、私どもが提言した「中部運動会」を今年9月20日に開催しようと頑張ってます。
この2年間の間、人的、物的にご支援ご協力を賜りましたことをこの紙面をお借りし、心より感謝申し上げます。そうした皆様方のバックアップがあったからこそ、素晴らしい結果を残せることができました。皆さん、おめでとうございます。
この年次総会で新しい執行部が生まれますが、これまでと変わらないご支援ご愛顧を宜しくお願い致します。
最後に執行部を代表致しまして、心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

(原稿:ブラジル岐阜県人会長 長屋充良)

 

 

「すべて世はこともなし」

移民としてブラジルに渡ってきた私にとっては、あぁ~、平成から令和に変わったのか~といった感慨はあるが、長く故国を離れ、アウトロー的生き方しか出来ない今も、日本の年号が平成から、令和に変わったからといって、特別驚くにはあたらない。
好きなことを思いつくままにやってきた。
失敗、成功、だまされる。「波瀾万丈の人生でしたねぇ」と、同情とも励ましとも受け取れる言葉が聞こえてくる。
すべてが自分の責任である。過ぎた事は元にも戻らない。帰ってもこない。「人間万事塞翁が馬」と考えれば、別に悩むことは何もない。これも俺の人生だったと、納得する以外にすべはない。
だが、別の声も聞こえないわけではない。「あなたはこれまで、大きな病もせず生き延びてきた事は、やはり多くの人たちに感謝を言うべきだ!」というありがたい声も一方にはある。その通りと素直に聞くことができる年にもなった。「後悔先に立たず」という言葉もあるわなぁ。残念無念と腹の底では歯ぎしりをしてもだ。
世界は猛烈なスピードと変化の時代に突入した。欧州連合と発展してきたEUもまた危機に遭遇している。アメリカと中国との貿易戦争も激化の一途をたどっている。イギリスは国民投票でEU離税の決定をしたが離税案の修正は議会で三度も否決された。日本と韓国は修正不能?かとも思われる慰安婦、戦後微用工問題で揺れている。また、我々の足元であるブラジルは、年金問題も含めて慢性的な財源不足が起きている。「日本人は小さい?」と何を指しての話か分からぬが、一国の大統領の発言とも思えぬ品のないニュースが流れるなど、資質に欠ける発言が多い。
グローバリゼーションの発達のおかげで、ある事ない事も瞬時に世界を駆け巡る時代だ。令和の新時代になったからと言って、天からお金が降ってくるわけではない。僭越ながら、奇跡は起き得ないのだから、努力をする以外に方法はない。
ブラジルも、国の歳入不足は慢性的で、バランスある国の収支は程遠いように思われる。汚職大国とありがたくない称号の様な話がごく自然に語られる。こうした話も笑い話にして、少しでもストレスを少なくし、明日のエネルギーにと頑張るブラジル人は大したものだ。本気でそう思う。世界でも5番目のおおきな大陸と資源に恵まれたブラジルが、勤務さと努力を持ち合わせれば、世界一の大国になるのも夢ではない。
だが、未来はともかく現実的な問題に対して、我々は国の大方針に従うしかない。
心の底から今の若者は大変だと思うし、周りの人たちも言う。だが、考えてみれば大変、大変ということは、何時の時代にもあった。
だが、我々の世代とは違い、今頃は生まれた時から豊かで、自動車もスマートフォンもパソコンも子どもの時からごくあたり前に目の前にある。貧しく不便な時代に生まれ育つよりは、よほど良かったという意識が背景にあるだろう。しかし、彼らが豊かな暮らしができるのは、親が大変な努力と基礎的な勉強や高等教育をつけさせてくれたお陰だ。さらに言うならば、中には日本への出稼ぎを選び、子供たちの教育費を稼ぎ高等教育に心血をそそいだ親たちが、未来を信じ、時間的な余裕や、学びの機会を与えてくれた人もいるはずだ。その親たちが元気なのも寿命を考えると、長くてもあと20年や30年のはずである。
現実の世界は、近未来的な風景や、今にも超大型の台風がやってくるなど想像もつかないようなことが不意にやってくる。それが、どんな台風なのか? 地震なのか? ウイルスなのか? 何も予測することはできないが、毎日の危機感は心がけ次第で、昔から言われる「用心」という考え方は大切だと思う。
科学の世界でも、やれ「遺伝子工学」がどうとか、この遺伝子組み替え技術により様々な医薬品や生命科学の分野まで、まるで現代の魔法や錬金術のようなことができるとメディアは報道する。一昔前までは、未知の世界は宗教の領域であったのに…。さらに、それらは立証されつつある。つまり、我々の人体構造や、地球を飛び越え宇宙にまで広がる世界が証明される。それだけに、逆説的ではあるが、今まで以上に人間の尊厳は尊重されなければならない。
つまり、基礎的な分野でもある人間力、それに伴う宗教、哲学なども最重要課題として考えなくてはならないであろう。
だが、難しい事はさておき、平凡に生きてきた我々にとっては、健康で過ごしてきた事が人生何よりで、「すべて、世はこともなし」が一番だ!

(原稿:岐阜県人会会員 山田彦次)

 

 

第9回ゴルフコンペ開催

去る1月26日(日)正午よりPLゴルフクラブにて「第9回ブラジル岐阜県人会杯ゴルフコンペ」が晴天の下、開催されました。
岐阜県出身者で日本に駐在を終え帰国される方が続き、参加者も減ってきてはいますが、どうにか2組のコンペができました。
NGK社長の田辺さんもこの3月で本帰国ということで、最後の県人会コンペ参加となりましたが、いつもエネルギッシュなムードメーカーでユーモア溢れるお人柄。楽しく一日を共に過ごさせて頂きました。
結果は僭越ながらニアピンが家内ベッチと小職ということで、賞品を頂きました。競技の方はアンダーは無く、ネット75の小職が空気の読めない幹事ではありましたが、優勝させて頂きました。準優勝は一打差で、ブラジル豊田通商社長の今井さんで、第3位はHC11の田島まさみさんでした。
次回は9月7日(月・祝)正午のスタートとなっておりますので、沢山の方々のご参加をお願い致します。

(原稿:岐阜県人会会長 長屋充良)

 

 

2020年1月の出来事

  • 4日
    • 長屋会長、平野イラシ、中田顕三、長屋ベッチ氏らが県人会を大掃除
  • 6日
    • 事務所の仕事始め。10日、11日のバザーの段取り
    • 県庁より令和2年度岐阜県県費留学生中田アンジェロ英二氏が内定。入学許可通知書が届く
  • 9日
    • 長屋会長、長尾理事、島尾ソニア、長屋ベッチ氏らがバザー準備
    • 山田彦次元会長、県人会顧問と絵画展委員長の辞任を届ける
  • 10~11日
    • 県人会事務所でバザー開催。80名近くの来客
  • 10日
    • 愛知県人会で本年度第1回郡上踊りの練習開始。新しいレパートリー「三百」「猫の子」を習得へ
  • 11日
    • 2月16日総会開催のお知らせをニッケイ新聞に送付
  • 13日
    • ニッケイパレス・ホテルの総会用ルームレンタル予約
  • 14日
    • 静岡県人会にて中部ブロック運動会ヤング(青年部)会合
  • 18日
    • 午後1時より第1回日本祭り準備委員会、午後3時より県人会定例理事会
  • 22日
    • 3月の小旅行に備えてポウザーダとバス会社へコンタクト
  • 26日
    • 第9回ブラジル岐阜県人会杯ゴルフ・コンペ開催
  • 27日
    • 2020年の県連会費支払い、日本祭りブースの1回目のブースレンタル費納入
    • バザーの売れ残り品および古本等を憩いの園へ寄付
    • 中部運動会準備委員会
  • 28日
    • 長尾昇理事、日比野亘理事、事務所の古い書類処分
  • 30日
    • Banco do Brasil 口座閉鎖の為、現在の会長と会計理事の登録を最新にし、会議議事録を届ける
  • 31日
    • 長屋会長、日比野会計理事、口座閉鎖書類にサインの為Banco do Brasilを訪問

 

 

2020年1月定例理事会議事録要旨

  • 日時:2020年1月18日(土)午後3時~
  • 出席者: 長屋充良会長、国井副会長、日比野健一会計理事、日比野亘理事、長尾昇理事、佐久間ソニア会員、長屋恵美子会員(以上7名)
  • 審議内容
    1. 長屋会長挨拶
    2. 2020年度総会2月16日(日)9:30時よりニッケイパレスホテル(Rua Galvão Bueno, 425 setor IV)で開催決定
    3. 総会終了後ニッケイパレスホテルで12時から新年祝賀会(会費は1人R$70.00)
    4. 郡上踊り参加予定:7月の日本祭り、12月の東洋祭り決定。練習月2回(練習日whatsappで連絡)
    5. 県人会便りの発送、経費カットの為デジタル化して郵送は徐々に停止を思案中
    6. 地域代表の清水リナさん(レジストロ)、小野ルマ(ポルト・アレグレ)、伊藤パウロ氏(イタペチ・ニンガ)との連絡をビデオ会議システム化思案中
    7. 岐阜県人会で行われたバザーの成功により、これからも県人会資金集めのため、新品または良い状態の中古品の寄付呼びかけをし、バザーの定期化を思案中
    8. 7月10日~12日の日本祭り参加に向けて月2回午後1時~岐阜県人会にてミーテイングを決定
    9. 中部ブロック運動会(場所は未定、9月20日頃を予定)に向けて、1月4日に中部運動会若手委員会(11県人会代表)が会合
    10. 3月20日~22日Ilha Grandeへの小旅行を決定(宿泊先はPousada Nautilus)
    11. 次回の2月の理事会は2月15日(土)午後3時~