会報 2022年08月

第23回日本祭りを終えて!

 

去る7月15-17日、ブラジル、サンパウロ市のエキスポ・サンパウロにて好天気の中、3日間で18万2千人の来場者があった、「第23回日本祭り」が開催されました。
コロナ禍の中、この様な人手があったのも奇跡に近いですし、財政難で開催が危ぶまれた主催者県連でしたが、市川県連会長の英断と実行力、そしてパートナーである谷口実行委員長の素晴らしい連携で、不可能を可能にしたイベントとなりました。
私どもブラジル岐阜県人会としましても、定例理事会で昨年末より、ブースで提供するメニューを検討から始まり一時期「ほうば寿司」を出そうとして、ブラジルに朴葉(Magnólia)が無いのか役員で色々調査したのですが、見つからず、代用品は無いのかと、今から日本から苗を持ってきブラジルで植えようという気の長い意見も出ましたが、取り敢えず継続課題とし、今回は最後になった3年前の日本祭りのメニュー-の継続と言う事で、1-五平餅、2-たこ焼き、3-けいちゃん(前回は焼きそばでしたが今回はご飯と丼物にしました)に決まりました。
日本祭り実行委員会を結成し、佐久間ソニア理事、長尾理事、児玉エンリッケ理事、大野マルコス理事、橋詰セシリア役員、長屋エリザベッチ会長夫人をメンバーとして、準備を進めました。
日程表、材料、入れ物の市場調査、価格検討、調達、ボランティア募集、教育等、何度もオンラインで会議をこなし、本番に向けて用意をしました。
長屋が、全ての味付けを担当し試行錯誤の上、たくさんのモニターの意見を聞きながら、それなり納得する味付けとなりました。
いかに美味しく、来場者に食べ物を提供できるのかを念頭に、米はブラジルで1番の弥勒米、醤油は、キッコ-マン(一部地元日系商品)と質を追求しました。
多少経費が掛かっても、本場日本に近い味付けにしたつもりです。
その甲斐があってか、予想外の売れ行きになり、前回の約80%アップの収益となりました。
実行委員会のメンバーが、仕事の合間を縫って、ものを探し交渉、調達という繰り返しでどうにか準備が整い、本番一週間前、そして前日と準備をしました。

 

沢山のボランティアが参加頂き、たこ焼きの、タコを100kg茹で、一個分に切り、500個分のパッケージにして、1万8千個分冷凍しました。
天かすも12kg作り、紅しょうがもみじん切りにし冷凍です。
前日は五平餅の御飯を半殺し型に入れ成型、鶏肉を一口代に業者に注文したものに、事前に用意した自家製タレに漬け込み、当日は朝から業者に頼んだキャベツ、ネギ、飲料水を受け取り、7月15日(金)11:00から始まる日本祭りに備えました。

たこ焼き1,000個分の生地を何回も作り、金曜日とはいえ例年になく大勢の来場者に恵まれ、夜21時の終了まで休み無く、この3日間、2部制でしたが、スタッフ不足で大部分がぶっ通しになってしまい、申し訳ないことをしてしまいました。
大いに改善の余地ありです。
次回は、もっとボランティアを増やし、対応したいと思います。 五平餅も完売し、大変おいしいと評判でしたし、たこ焼きも混ぜ物なしで、日本の味に近いと言っていただきました。
残念ながら、思う様に売れなかったのは、けいちゃんでして、11月に帰国の際、下呂市のまるはち食堂にも赴き、本場の味を確かめ、実家でも何度かけいちゃんをして味付けには自信があったのですが、宣伝が振るわなかったのか、目標の30%止まりでした。
また新しいメニューを考えたいと思います。
ご拝読の皆様、何かいいアイデアがありましたら、当県人会の事務局までご一報お願い致します。

郡上踊りは、男性5人女性10人15人で踊らせて頂きました。
15分間という時間帯の中で、かわさき、ヤッチク、ゲンゲンバラバラ、春駒を披露し、今回は会場を盛り上げようと、「ダンシングヒーロー」を観客と踊らせて頂き、一体となって踊り大好評でした。
93歳87歳85歳という高齢ながらシャキシャキのおばあちゃん達と、ひいては20代と、世代を超えたメンバーで構成されて和気藹々と楽しい時間を共有させて頂き、またブラジルは47都道府県人会が揃う世界唯一の国ですが、その中で静岡、群馬の県人会会長もご参加いただきました。
県人会会員の皆様、その家族そして友人とたくさんの方々のご協力頂き、成功裏に終わることが出来、紙面を借りまして、心よりお礼の言葉を申し上げます。
本当にありがとうございました。
来年の「第24回日本祭り」は、2023年7月7.8.9日と決まっており、また2023年は、岐阜県人ブラジル移住110周年、ブラジル岐阜県人会85周年の佳節を迎えますので、大仕事になりますが、母県より古田肇岐阜県知事はじめ慶祝団の皆様を日本祭りに併せてお迎えし、岐阜県県産品、観光をアピールする「岐阜県フェア」も同時に出来ないものかと、私案ながら検討しております。
その折りには、皆様のご支援ご協力を、引き続き宜しくお願い致します。

改めて日本祭り大成功!おめでとうございました!

(原稿:ブラジル岐阜県人会 会長 長屋充良)

 

 


2022年7月の出来事

  • 04日 日本への会報、郵便物宛先不明で54通送り戻り(日本からの郵便物は2年間一切停止された為、開放されて一気に戻され)。
  • 10日 長屋会長宅で日本祭り用たこ焼き準備。
  • 14日
    • 長屋会長宅で日本祭り用五平餅準備。
    • 日本祭り用の器具や仕様品運送会社引き取り。
  • 15-17日 SãoPauloEXPOで日本祭り、県人会もたこ焼き、けいちゃん丼、五平餅販売。
  • 22日 定例理事会、2023年度の県費留学生選考会。
  • 28日 県費留学生応募者、日比野アリサさんが書類届ける。 速県庁へメールで送信、源本は
    郵便で送る。

 


2022年7月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 2022年7月22日(金)19:00
  • 参加者: 長屋充良会長、国井宏裕副会長、長尾ジョージ昇会計理事、佐久間ソニア書記理事、大野美夏理事、児玉エンリッケ理事、大野マルコス理事、清水リナ理事、大野ルマ理事、金子亭資相談役、大野光男正監事、橋詰役員、(留学生候補者)香川イザベラさん、日比野アリサさん)
  • 議事録:
    1. 会長挨拶:
      • 日本祭りボランティア参加協力に対し感謝を述べる。
      • 2019年に比べ80%増の売り上げ報告。
      • 県費留学生制度について経過説明。
    2. 6月度活動、佐久間書記理事より報告。
    3. 6月度会計報告、佐々木事務局長給料調整説明承認長尾会計理事より報告。
    4. 2023年度岐阜県県費留学生選考会
      • 会長説明
      • 大野ルマ理事元留学生留学体験発表
      • 香川、日比野両候補者自己紹介
      • 質疑応答
        • 大学に関する情報、日本語能力、岐阜の留学生活状況などを、確認。
        • 両候補者、親族の金子相談役退席をお願いし、投票。
        • 投票結果、8X5で、日比野アリサさんを2023年度岐阜県県費留学生ブラジル岐阜県人会正式候補者と決定!
        • 結果を、オンライン会議にて、両候補者に報告。
    5. 第23回日本祭りの反省
      • ボランティアを増やさないと、長時間働くことになり改善の必要
      • 今回お陰様でたこ焼きが大反響で、長い列が出来る。 その対応の仕方を検討することが必要。
      • 注文によって、受け取り場所を指定するとか、列に並んでいるときに追加をしたい時にどうするのかとか、検討必要。
      • けいちゃん丼について、味付けは問題ないが、認知度が低く、売り上げ目標の30%で終わってしまった。
      • 鶏肉注文を初日だけにし、残りの注文をキャンセル出来たので、大事に至らず。
      • 来年度は、新しいメニューを考える必要あり。
      • 郡上踊りの時間がブースの忙しい時間帯と重なり、来年は金曜日とか調整が必要。
      • 換気扇の設置場所をたこ焼きの上になる様に、変更必要。
      • 県連のガス料金の徴収方法をバーナーの数で一律に計算している現行のやり方に、不満。
        型や日本製のバーナーは省エネルギー化しているのに、ブラジル製のバーナーはその規制がなく一律に徴収するのは、問題あり。 できればブースごとにメーターを付けてるのが、正しい。 県連に進言予定。
    6. 来年の日本祭りと岐阜県人ブラジル移住110周年、ブラジル岐阜県人会創立85周年記念式典を同時期とし、日本からの慶祝団を受け入れ準備の為に、今から実行委員会を設立して用意をすることを検討。