会報 2022年06月

5月の出来事

 

5月は雨も少なく、日本では五月晴れと言われるように、地球の反対側でも同じような快晴の毎日が続き、ブラジル日系社会では、いろいろなところで運動会や、イベントが開催されます。
(併しながら、今年は急に冷え込んで、苦労しましたね。 )
私事ですが、毎回ながら、仕事以外、県人会、GKI、県連と忙しい毎日ですが、今月は、第18回日伯友情交流絵画展の実行委員会立ち上げ、活動開始、GKIは、第4回オンライン定例会準備開催、県庁国際交流課との会議があり、県連は、7月15~17日の第23回日本祭りが3年ぶりに開催されるということで、その準備で毎週2~3回のオンライン会議があり、また各分科会でも会合と連日何か会合があります。
県連は、3年間日本祭りが中止となり、財政的にも大変厳しい、一般企業でしたらとっくに倒産しているような困窮した中、市川県連会長、谷口日本祭り実行委員長をはじめ関係各位の並々ならぬご尽力により奇跡的に開催まで漕ぎ着けました。
ただコロナ禍で日本並びにブラジルにおいても何処も困難な状況で、スポンサーも付きにくく、今回は不参加の企業も多く、実際どれくらいの集客があるのか予想出来ず、見切り発車的な状態ですが、皆さんの熱意で必ずや大成功と確信しております。
どうかみなさんもご家族ご友人をお誘いの上、ご来場ください。
また岐阜県人会のブース、郡上踊りで、ボランティア参加されたい方は、県人会事務局までご一報下さい。

岐阜県人会は、五平餅、たこ焼きそしてケイちゃん丼を販売いたします。
ケイちゃん丼は、2019年の初参加の時にケイちゃん焼きそばとして出しましたが、みなさんの意見をお聞きし、今回は焼きそばではなくご飯にかけて丼物として、みなさんに味わってもらおうと考えました。
是非、味見に来てください。

その他5月3日はJICA派遣ボランティアで本巣市出身、多賀楓さんが、ニッポンカントリークラブのソフトボール指導の為サンパウロ着任され、JICA事務所で他のボランティアの方と一緒にレクチャー、面談をさせていただきました。
大和撫子として、ブラジルソフトボール界発展の為に3年前に着任され、途中コロナ禍によって全てのボランティアに帰国命令で、日本に戻り、今回改めてあと6ヶ月赴任されるそうです。
出来る限り県人会活動にも参加いただき、色々な経験をしてほしいとお願い致しました。

その日の午後は、日本から小田原潔外務副大臣が来聖され、イビラプエラ公園内の「開拓先没者慰霊碑」参拝があり県連として参加しました。

日本の要人がサンパウロに来られる時は必ず慰霊碑に足を運んでいただきます。
上皇上皇后両陛下、天皇陛下、歴代の内閣総理大臣などご献花頂いております。
慰霊碑の地下には霊廟があり、日本より寄贈された3体の仏像があり、人間国宝の仏師制作されたものの他、あまり知られてませんが、日本の国宝級に値する鎌倉時代、快慶作の地蔵尊が安置されております。

一般非公開ではありますが、機会があれば、是非ご覧下さい。
本年も6月18日に114年目の移民の日を迎え、法要が慰霊碑にて執り行われますが、特に初期移民の筆舌に尽くし難い苦難は、200万人と言われる現在の安泰したブラジル日系社会の布石となったもので、その志半ばで、ブラジルの土となり、墓守もなく荒れ果て無縁仏となった先人の御霊を回向供養し、永遠の安らぎのために建立されたのが慰霊碑であり、感謝の意を込めて、守っていくのが我々の義務と思います。
どうか、イビラプエラ公園に行かれる際には、慰霊碑が日本館の前にありますので、一度足を運んで頂ければと願います。
その他GKIは、第4回オンライン定例会が開催され、5月23日のGKI創立一周年を記念して、岐阜弁研究の第一人者の神田卓朗先生の講演で、岐阜弁を学問的に分析され、非常に興味深いお話を頂き、岐阜学の知見を深める意義深いものとなりました。
GKI側からは、インドネシア、ジャカルタ岐阜県人会の澤田喜久彦氏の、岐阜愛、インドネシア愛に溢れた講演も大変関心が集まりました。
次回7月23日午後9時(ブラジル時間)からの「第5回オンライン定例会」は、岐阜市出身で世界的に有名なジャズトランペッター大野俊三氏(米国在住)の講演が決まりましたので、皆さん是非この機会を見逃さない様に、多数ご参加お願いします。
GKIは他に、GKIメンバーによる岐阜県内小中高校生を対象にした「オンライン課外講座」の「ギフセカ」プロジェクトが開催され、母校長良高校で、高校3年生に向けて9人の講師がクラスに分けて講演し、人生で一番悩む時の、大きな羅針盤になり得たのではないかと思います。
また本年、第18回となります日伯友情交流絵画展の実行委員会を立ち上げ、11月7日から二週間の間、日本領事館との共催で総領事館のホールと、オンラインのハイブリッドで開催されますので、岐阜県からの参加増を期待して、今までにない絵画展としますので、楽しみにお待ち下さい。
6月10日より外国人団体観光の受け入れ再開が決まりました。
10月29/30に開催される「第一回岐阜県人世界大会」への参加が、可能となりましたので、10月17日出発11月4日帰国の予定で、アルゼンチン、ペルーの仲間と一緒に訪日団を結成し、ご家族ご友人をお誘い頂き、一生の思い出になる旅行にしましょう!
6月11/12日の静岡県人会に於ける「フェスタジュニーナ」に岐阜県人会も五平餅を販売して、また郡上踊りを披露しますので、足を運んで頂ければと思います。
まだまだコロナ禍は続きますが、ワクチン接種頂き、ご自愛ください。
引き続きご支援ご協力宜しくお願い致します。

(原稿:岐阜県人会会長長屋充良)

 

 

ぎふ―世界の県人会便り⑪
多民族国家、多彩な活動

 

シンガポール岐阜県人会は2010年に発足し、現在12年を迎えました。 私自身可児市に滞在していたこともあって幹事として携わっており、岐阜県出身者のみならず、岐阜に興味のある方も含んで構成されています。 登録されている方は100人前後ですが、隠れ岐阜の方も多数おられ、入国されてくる方だけでなく出国される方も多いため、会員にならない方も多数います。
シンガポールという国名は、サンスクリット語の「獅子の町」、マレー語の「スィンガプラ(Singapura)」が由来で、その名の通りLion Cityとも呼ばれています。 最大の島は、シンガポール島ですが、実際は大小60以上の島から成り立っており、約500万人が生活しています。
1862年から、日本人が居住し始め、その後過去の日本軍との関係もありましたが、シンガポールの独立後、日系企業の移転も増え、1990年代ごろより日本文化への理解や観光客も増え始めました。 その後、地下鉄、カジノや近代的なビルもさらに建設され、今に至ります。
一番多いのは中華系ですが、マレー系、インド系とその他から形成される多民族国家でもあり、公用語は英語。 各民族では、それぞれの言語も話すことができます。
県人会の主な活動としては、コロナ前であれば3カ月に1回の割合で、食事会やバーベキューを開いて集まっておりましたが、現在コロナ禍ということもあり、自粛しながら可能な範囲で食事会などを楽しんでいます。
ゴルフも、島内でもできますが、マレーシアやインドネシアへプチ海外旅行気分で行くことの方が多いです。 まだ参加してはないですが、47都道府県の県人会対抗ゴルフも年に4回ほど開催されています。 いろいろな活動や日本人のコミュニティーを通じてつながることができるのも、シンガポール滞在の魅力と思います。
現在、シンガポールでは新型コロナの影響もあり、いろんなイベントが中止されていました。 が、少しずつではありますが、人の集まりや行動も緩和されてきております。 今年こそは新型コロナも終息し、日本との往来が隔離なしでできるようになればと心待ちにしております。
最後に、以前シンガポールに滞在されていた方、今年、世界大会が予定されていますので、ぜひ参加ください。

シンガポール県人会幹事永田規明(ながたのりあき)さん略歴
可児市滞在歴あり、シンガポール在住、49歳。 ジョホールバルとシンガポールを行ったり来たりしながら在26年余り。 家族は、中華系の妻と大学生の娘の3人。
メッセージ:日本滞在より、海外滞在の方が長くなる年齢に達してしまいましたが、慣れ親しんだ土地で、楽しく仕事に娯楽に励んでおります。 以前より物価が高くなっていますが、日本と変わらない感じで動けますので、どうぞ旅行に行けるようになったら、遊びに来てください。

(岐阜新聞より転載)

 

 


2022年5月の出来事

  • 03日 開拓先没者慰霊碑を長屋会長慰問
  • 05日 援協からボールペン30本が寄付された。
  • 10日 カルトリオから総会書類登録okの連絡
  • 11日 本年度の絵画展展開について委員会会議
  • 14日 GKI創立1周年第4回オンライン定例理事会
  • 17日 5月号県人会会報メール送信、郵送
  • 20日 定例理事会
  • 25日 絵画展委員会会議、本年度の絵画展は11月7日~18日でバーチャルと総領事館ホールのハイブリッドで開催決定
  • 26日 県連代表者会議

 


2022年5月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 5月20日(金)19:00
  • 参加者: 長屋充良会長、長尾ジョージ昇会計理事、佐久間ソニア書記理事、大野美夏理事、清水リナ地方理事、児玉エンリッケ理事、金子亭資相談役、大野光男正監事、橋詰セシリア監事補
  • 議事録:
    1. 会長挨拶:
      • 理事会参加に対し謝辞。
      • 2023年度県費留学生の候補者が2人(金子相談役の孫イザベラ香川さんと、日比野亘元理事の娘さんアリサさん)があり、二人の希望学科が岐阜大学にあるのか県庁に問い合わせをしたことを報告。
      • JICAのボランティアで岐阜から、多賀楓さんが、日本カントリーにソフトボールの指導者として来伯し、長屋がJICAで、面談。 県人会活動に参加お願い。
      • 日本祭りで、当初予定していたデリバリーを止め、前売りと当日販売にする。 混乱防止。
        郡上踊り公演のメンバー募集。 郡上踊り公演は7月17日(日)午後3:15~3:30となる。
      • 6月11/12日に静岡県人会主催の”FestaJunina”に参加、五平餅を2日間に渡り販売。 日本祭りのチェックも兼ねての参加。
        郡上踊り公演も、6月12日午後3時実施する。
      • 世界大会の準備進捗状況を、説明、日本の外国人訪日に対する緩和策について説明。
      • 清水理事がレジストロ市の日系団体の理事として活躍され、移民資料館設立についてブラジル日報紙に紹介されたことを報告。
    2. 4月度活動を佐久間書記理事より報告、
    3. 4月度会計を長尾会計理事より報告、
    4. 長尾会計理事より、年度末定期総会が、登記所より承認されたことを報告。
      事務所ビルの件は何も動きなしと報告。
    5. その他