会報 2021年12月

2021年を振り返って!

 

コロナ禍に始まってコロナ禍で終わった一年でした。
併しながら、県人会としてそうした閉塞感の中、可能な限り様々な活動をこなしました。
この一年間を振り返ってみます。
毎月第3土曜日15:00からの定例理事会をオンラインにて開催、遠くリオ・グランデドスル州から大野ルマ地方理事、サンタカタリーナ州の中田リカルド理事、レジストロ市の清水リナ地方理事などもオンラインの利点で参加していただいてます。
2月28日に年度末定期総会を開催し、GMG(岐阜、三重、群馬県人会)グループで6月27日(第2回GMG元気!みんな、頑張ろう!イベント)で、たこ焼き、焼きそば、餃子、いちご大福、鳥の唐揚げなどを完売しましたし、11月21日(第3回)は、バカリョアーダを販売、大好評を得ました。
7月9日は、GMGの懇親会でカラオケ-サムライにて盛り上がりました。
ブラジル岐阜県人会杯ゴルフコンペは、2回開催しました。
当初1月31日に開催予定でしたが、コロナ禍によって中止となり,2月16日に「第11回ブラジル岐阜県人会杯ゴルフコンペ」を開催し、各務原市出身の今井さんが優勝、9月7日は「第12回ブラジル岐阜県人会杯ゴルフコンペ」があり、新人郡上市出身の山下さんが優勝となりました。
ゴルフは特に岐阜県出身者との交流に役立っております。
また今年は新しい取り組みとして、「HIROTA」グループと県連の共催で、県人会を活性化するために昨今のグルメブームに乗って「Concurso Culinária」県人会対抗グルメコンテストに参加しました。 佐久間ソニア理事がリーダーとして橋下マルコス絵画展委員長が、才能を発揮して岐阜名物五平餅を紹介、浴衣姿で、大学の先生だけあって話も上手く大好評でした。
その他、JICAの助成制度を活用して県人会事務所を改装し、流し台を設置したりオンライン設備を充実させてミニスタジオを作り、日本語教室、郡上踊り教室など岐阜県伝統文化の紹介、ブラジル全州をカバーする連絡網、敷いてはネットワークを利用して世界と繋がるという目的で長尾理事が大変な労働と時間をかけられ、幾度も手直しをさせられ心労、ストレスで心臓を煩わせられてもやりきりJICAに必要書類を提出されました。
併しながら、結果は予算オーバーで申請不可となり、その対応に早速メールまた電話にてJICA関係者にその経過を問いただしましたが、その選考基準に不利があったことを認められましたが、結果が変わることはなく、ブラジル47都道府県人会中、19県人会の申請があり申請が許可されたのは5県人会だけで、しかも予算オーバーと言われながら、早めに申請した県人会は2つのプロジェクトが通り、何か早い者勝ちのような計画性のない審査方法だったことを曝け出しました。
日系社会を支援するという、大変ありがたいプロジェクトでしたが、県人会内ではしこりを残すものとなりました。
絵画展は、昨年同様橋本マルコス絵画展委員長を筆頭に、小田エルザ委員、加藤允彦委員、矢島エイジ委員、長屋で委員会を5月に結成し、今回もバーチャル絵画展として在サンパウロ日本国総領事館共催、宮坂国人財団後援で「第17回日伯友情交流絵画展」を過去最高の出展者44名69作品、日本からは7名参加、13作品となり、回を重ねるごとにレベルもアップし、素晴らしい絵画展となりました。
県連とのコラボで、8月22日、“Ação entre Amigos“イベントに参加して会員のご協力を得て、大成功でしたし,
9月8~11日は、ニコニコグループとの共催で、”すき焼きウィーク“を開催、完売しました。
あと9月26日は、日本語センター、県連との共催で「日本語スピーチコンテスト&県費留学発表会」を開催し27名の参加者中70%は非日系人でレベルの高い日本語スピーチとなり語学を勉強することはそれだけに留まらず、文化習慣も学び、非日系人でありながらとても謙虚で礼儀正しくまるで日本人のような振る舞いに感銘を受けました。
岐阜県人会インターナショナル(GKI)関連では、2月に県庁国際交流課に世界岐阜県人会統合の旨を伝え了解いただき、3月20日に第一回世界岐阜県人オンライン会議を開催、設立委員会を設置、何回もオンライン会議を重ね念願のGKI設立総会を古田肇岐阜県知事の参加のもと100名近いメンバーと世界25岐阜県人会が加盟する岐阜県人会インターナショナルが5月22日に設立されました。
GKIとして様々な会合イベントを開催し、定例会として7月4日第一回定例会として柴橋正直岐阜市長、西えりこカンボジア岐阜県人会長、10月24日は第二回として岐阜女子大学、丸山幸太郎教授、宮島智美ワシントンD.C.岐阜県人会事務局長にご講演いただき、12月12日は「第一回GKI年次総会」を開催、南加岐阜県人会の二村健次さんに講演頂きました。
12月18日は、GMGグループと共に忘年会をし、一年の労を労いました。
こうして一年が過ぎましたが、コロナ禍に関係なく様々な活動をして、十分満足な県人会活動であったと思います。
どうか来年もまた元気で、楽しく、仲良く県人会を皆さん一緒に盛り上げていきましょう。
本当にいつもと変わらず、ご理解ご協力をいただいております皆様の益々のご健康、ご多幸、また2022年のブラジル岐阜県人会の益々の発展をお祈り致しまして年末の挨拶とさせて頂きます。
それでは皆様良いお年をお迎えください。
来年も、宜しくお願い申し上げます。

長屋充良(ブラジル岐阜県人会会長、岐阜県人会インターナショナル会長、ブラジル都道府県人会連合会(県連)副会長)

 

 

ぎふ―世界の県人会便り④
移住から100年、岐阜に恋

 

日本から飛行機を乗り継いで24時間以上、丸い地球のちょうど反対側にあるブラジルは、はるか遠い国というイメージがありますよね。 でも、200万人とも言われる日系人のいる世界一の親日国なんです。
私は29年前の1992年、JICAの青年海外協力隊制度でブラジルに派遣され、その後サッカージャーナリストになり長く住むことになりましたが、これまで日本人だからと差別されたことはなく、反対に日本人だからと信用され、温かく迎えられ、嫌な思いをしたことがありません。 それは、1世起以上に渡って移民の方々が絶え間ない努力で信用を勝ち取り、この国の成り立ちに貢献した恩恵を受けているからです。
岐阜県との縁もとても古い事をご存じですか?初めて岐阜県人がブラジルに移住したのは今から108年前の1913年。 県人会は38年に設立されました。 郷里の者同士が互いに助け合って異国の地で生き抜いた1世の時代から、現在は2,3世がメインになってきました。
主な活動として17年間続いている日伯友情交流絵画展の開催や、1978年から続いている農業高校生海外実習派遣事業の受け入れがあります。 絵画展は昨年、今年とコロナ禍のためバーチャル開催となりましたが、それを逆手に取り、日本、岐阜からの
出展者をお迎えできるようになり、まさに日伯の美術交流の懸け橋となっています。 また、郡上おどりをブラジル最大歩行者天国と言われるパウリスタ大通りで披露。 毎月発行する会報は日本語ポルトガル語のweb版で世界に向けて発信しています。 ブラジル県人会のみんなの心は「ちっちゃな岐阜親善大使」なのです。
県人会の2世、3世の中には日本語が話せなかったり、日本に行ったことがなかったりする人もいます。 それでも、岐阜を「ふるさと=自分のルーツ」と思い、「もっと知りたい。 岐阜を誇りに思いたい」と愛情たっぷりなんです。 世界に、こんなにも岐阜に恋焦がれている人たちがいるって驚きですよ!
日本から遠いとはいえ、その昔、船で50日間かけていた頃を考えれば、日本まで1日で行けるなんてあっという間ですよ!
だからこそ、ここまで来てくださった方々を熱烈歓迎いたします。 わが家でシュラスコパーテイをやりますので、ぜひおいでください!

ブラジル県人会大野美夏(おおの。 みか)理事略歴
岐阜市生まれ、揖斐郡揖斐川町育ち。 サッカージャーナリスト、岐阜県人会インターナショナル(GKI)副会長。 54歳。
メッセージ
家族は日系2世の夫と大学生の娘と猫4匹。 サンパウロ市在住。 1995年からブラジル代表のサッカー選手や監督の取材を続け、ネイマールなど選手の少年時代を書いた本の出版も。 最近はサンバ演奏に使われる楽器カバキーンニョ、歌のレッスン、コーラスを始めました!

(岐阜新聞より転載)

 

 

長屋充良訪日報告(第2編)
11月18日(木)- 第3日目

 

本日一番は、母校長良高校表敬訪問です。
44年振りの訪問で、高校時代随分と学校に迷惑を掛けたので、大坪一才恵校長との面談はまずお詫びから始まりました。 (笑)。
GKIの紹介、世界大会、ギフセカへの協力をお願いしました。 引き続き中日新聞岐阜支社表敬訪問。

 

山田伝夫支社長、朝田憲部長との面談。 (右から2人目)

 

昼食は、岐阜市市民生活部長田中啓太郎様、伊藤エリ課長、佐藤智香係長、水野県庁国際交流課係長との会食との会食。 (右写真))

午後岐阜県国際交流センターとの打ち合わせで、原正憲専務理事との面談があり、JETプロジェクトで働いているパラナ州クリチーバの宮本レオナルド君、ブラジルに来られた国枝さんも同席する。

 

その後北方町まで移動して岐阜県立岐阜農林高校を訪問。
谷基校長水野泰孝教頭、中野輝良産業教育係係長、足立伸幸教諭が同席され、学校内を視察、途中行き交う生徒の「こんにちは」の元気ある挨拶に逆に元気をもらう。
のち岐阜市に移動、「第一回岐阜県人世界大会」の会場となるサラマンカホール、ふれあい会館を視察。 河尻香代子さん、ジョナサン、太鼓で世界一になった加藤拓海三さんと合流、矢﨑雅副館長に案内頂く。
サラマンカホールの壮厳さに圧倒され、このホールをいっぱいにしなくちゃ!と、奮い立つ。 大会議室(GKIメンバーの講演)、中会議室(地場産業、海外進出の企業案内スペース)小会議室(書道、和傘などのワークショップ)を予定。

 

 

夜は、岐阜市役所国際交流課の皆さんと会食。

(原稿:岐阜県人会会長-長屋充良)

 

 


2021年11月の出来事

  • 03 第17回日伯友情交流絵画展バーチャル展示開催
  • 12 9月号県人会便り送信/郵送
  • 18 絵画展のカタログをアーチスト方に郵送(事務所に取りに来なかった)
  • 21 岐阜/三重/群馬バカリョアーダテイクアウトイベント
  • 26 第17回絵画展参加の証明書をアーチスト方に送信
  • 27 岐阜県人会定例理事会
  • 29 長屋会長日本訪日帰国

 


2021年11月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 11月27日(土)午後3時
  • 参加者: 長尾ジョージ昇会計理事、佐久間ソニア書記理事、金子亭資相談役、平野イラシ理事、清水リナ地方理事、大野光男監事、橋本マルコス亮委員長
  • 議事録:
    1. 清水リナ地方理事挨拶。 参加された理事へ感謝を述べる。 援協よりマスク1000枚受け取る。 日比野アリサ氏が県費留学を希望。
    2. 10月度活動佐久間書記理事により報告。
    3. 10月度会計長尾会計理事により報告。
    4. 3回目GMGJuntosバァカリョアーダ報告(長尾&Sonia)。 佐久間書記理事より、3県人会が助け合い協力しあって、無事完売終了したことを報告。 前回同様の売り上げを達成。 希望の家に利益の一部を寄付。 長尾会計理事は協力された理事たちに感謝の意を表明。
    5. 第17回日伯友情交流絵画展について橋本マルコス亮委員長が報告。 画家、彫刻家44人が参加。 バーチャル絵画展で一年間サイトを閲覧可能。 3000人以上閲覧。 日本より7人の画家が参加。 絵画展のカタログ配布。 宮坂国人財団法人より寄付金。 最終残高はR$4,128.00。
    6. 忘年会について、長尾会計理事は留保。
    7. 朴葉寿司を作る朴葉について、長尾会計理事はTatuapeGardenにある事を調査。 白い花、黄色の花、紫色の花など朴葉苗有り。 清水リナ地方理事がサンパウロ市、カンピナス市、ホランブラ市でササキ・プランタスで低価格で買える事を指摘。 理事会後、長尾会計理事がWhatsAppで朴葉を植える土地を物色。
    8. 次回理事会開催2021年12月18日(土)午後3時より