会報 2021年11月

長屋充良訪日報告(第1編)

 

11月16日(火)

【長屋、ハッピー訪岐報告】
14日間の自粛も終わり、本日より活動開始!
ハッピーと初対面ながら旧知の仲の様に、違和感なくスムーズに我々の活動が開始しました。
第一日目の初面談は、美夏さん(GKI副会長)の叔父様にあたる株式会社三光堂社長大野正和様で、ご自身の経歴やら、岐阜市の観光大使としての活動、中国進出のお話などお話いただきました。
世界大会のご支援ご協力をお願いし、大変好意的な様子でした。
1時間余りの面談となり、GKIのご紹介もしっかりできたと思います。
2人目は岐阜県のケーブルテレビCCN社で、橋本部長にお迎え頂き、CCN社社長皆様との会議となりました。

ジョナサンのご紹介により、2022年1月1日午前11時(日本時間)から3時間の年始特別番組にGKIとしての参加を依頼され、オンラインを通じて世界各地のGKIメンバーによる生中継を送り、年末年始の世界の生の映像を送るというものです。
これから具体的な内容を煮詰めていき、逐次報告頂く事になり、我々加盟団体で参加者を募る事となりました。
ジョナサンに窓口、担当責任者としてお願いしたいと思います。
その他、世界大会の中継やら色々なイベントにつき、ご協力いただけるという事で、合意しました。

その夜は、広瀬修岐阜県議会議員との会食で、伊東茂樹GLIP代表(ふるさと教育関連)
も同席され、ギフセカとのコラボを意見交換させて頂き、非常に有意義な会合となりました。

このお店のアルバイトの長尾凛さんは、元岐阜県農業高校生海外派遣団員で、現在岐阜大学生で、偶然お会いし、覚えていてくれて思いがけない出会いに感動しました。 (つづく。 。 。 )

(原稿:岐阜県人会会長-長屋充良)

 

 

ぎふー世界の県人会便り③
日本文化、7世代が継承ハワイ

 

日本の海外旅行が解禁された1970年以後、最も日本人が訪れた保養地はハワイがダントツです。
太陽と海に囲まれ、亜熱帯に属する大小135島からなる列島の内、ホノルルのあるオアフ島(人口100万人)、カウアイ島、マウイ島、ハワイ島の4島が、主な島々で、近隣のモロイカイ島、ラナイ島などを合わせると全島で人口は140万人。 観光以外、産業と呼べるものはパイナップル以外に見当たりません。
そのパイナップルの収穫の人手募集に日本から最初に来たのが明治元年の1868年(坂本竜馬が暗殺された次の年)。 3年間の契約労働者として横浜から船で来た165人が最初の日本移民でした。 後にハワイ人口の4割を日本人が占め、ハワイ王国の基礎となったと言えます。

現在は日系人20万人、移民も6,7世代を数えます。 文字通り日本文化も継承され、暮らしの中の古い習慣は「明治が生きている」と表現する人もいます。 常夏の夏季は長く3ヶ月にわたり、神社寺院などで盆踊りも盛ん。 日本各地のお盆の歌と浴衣姿で故郷をしのんでいます。
現在はコロナ禍でアジアの国からは入国規制があり、日本人もPCR検査とワクチン接種済み以外は訪問不可能ですが、つい1年半前までは1日4千人が訪問。 どこでも日本語で通じた島もコロナデルタ株に翻弄され、「日本人が訪れない夏」を体験し寂しい保養地でした。 過去35年間の観光案内で岐阜からも多く訪問いただき、岐阜新聞の読者も県全域にわたり在住、私が里帰りの折には各地で声を掛ける機会に恵まれます。
ハワイと岐阜がずいぶん近くなった気がします。 当地に住む岐阜県人は移民の歴史が薄く、同じ岐阜出身を探すのは大変です。 ですが「岐阜県ファン」の人は多いので岐阜土産に歴史や風景の写真などで年1度の親睦会を開いてランチタイムを一緒に楽しんでいます。 反対に、ハワイの自然風景の写真と趣味の「心の詩」の書道をJR岐阜駅隣接のハートフルスクエアーGにて2年に1度展示しています。 ぜひご鑑賞ください。
今後とも日本とハワイ両国に住む人同士の仲介役も兼ねて、人生を楽しんでいきたいと考えています。

ハワイ県人会玉井宏光(たまい。 ひろみつ)会長略歴
岐阜市出身。 ロサンゼルスで15年間、旅行社経営。 ハワイで33年間、観光案内業。 岐阜市の富田学園前で文房具屋を営んでいた。 79歳。
メッセージ
元気なうちは、日本とハワイ間を往復して、両国の人にそれぞれの国で生きる良さを伝えたり、日米で知り合った人たちと一緒に人生を楽しみたい.今一番面白く生きがいになってるのは人との交流。 SNSで「ハワイの玉ちゃん」日記を発信中。 連絡先:hiromitsutamai@gmail.com

(岐阜新聞より転載)

 

 

「よしこ」という名前の人が私に幸福を運んでくれた

 

最近、私は新しいことを始めた。 その新しいことはとても楽しく、新たな発見をもたらし、私に喜びを与えてくれている。
そんな幸運を私に運んでくれた人の名前は、「よしこさん」だった。 奇遇にも私の母と同じ名前だ。 私の母は84歳で、74歳の時に夫を亡くしてから、自分でやれることをやろうと自立心を持って生きている尊敬すべき「よしこさん」だ。 今年になってから、LINEの文字入力を覚えやりとりができるようになったなかなか革新的な「よしこさん」だ。
遠く離れているが、母が元気でいてくれることは私の支えであり、私の誇りだ。
だから、「よしこ」と言う名前を聞くと、無条件にシンパシーを感じ、とても嬉しい。 だって、「よしこさん」は私に幸運をもたらしてくれる人なのだから。
ひょんなことから、私が歌を習っているということを「よしこさん」に話したら、彼女の入っている合唱団のことを教えてくれた。
クラシック音楽専門の男声女声混声合唱で、アマチュアながらも、プロのオーケストラとのコンサート、オペラなどを大きな劇場でやるという。 そんな素敵な合唱団がサンパウロ市にあるんだなと、とても興味を持った。
「よしこさん」の口添えで私は練習を見学に行くことになった。 マエストロに声のテストをしてもらい”ソプラノ”と言われ、あれよあれよという間に私は入団していた、らしい(笑)。 訳がわからないまま、近日中に予定されているコンサートで合唱団のメンバーとして歌うことになっていた。
その曲は、ブラジルが生んだ偉大なる作曲家『ヴィラ・ロボス』の”ショーロス10番”というオーケストラと合唱の壮大な作品だった。 まるで、ブラジルのジャングルに迷い込んで、鳥や動物の鳴き声が聞こえ、もっと中に入っていくと、そこにはインジオたちが踊りながら集会していた、というようなシチュエーションが浮かび上がってくるようなエキゾチックでブラジル的な素晴らしい曲だ。 歌いながら、自分がその曲の世界の一部となるような不思議な感覚を味わった。
曲を初めて聞いたところから、わずかひと月ほどで舞台に立たせてもらうという貴重な経験ができたことは本当にありがたいことだが、それ以外にも、いいことがあった。
私は、もう29年もブラジルに住んでいるが、時々、「なぜ自分はここにいるのだろう?」と宙ぶらりんの気分になることがある。 ソプラノのメンバーの中に私以外に外国人がいた。 イタリア人のフェデリカだ。
フェデリカに「ブラジルとイタリアはかなり違うでしょ?」と訊いた。 「すごく違う。 最初は慣れるのが大変だった。 」と彼女は言った。
そして続けて「でも、ブラジルにはブラジルのいいところがある。 それを楽しめばいい。 ブラジルでは初対面でもハグしたり、ほっぺのキスしたり、すごく人と人の距離が近い。 ブラジル人はすごくオープンで寛容だ。 そして、イタリアに行った時は、イタリアのいいところを楽しむ。 」
それを聞いて、「そうか、ここに全てを求めてもそれは不満になるだけだ。 そうではなく、ここで出来ること。 ここならではのことを楽しめばいいのだ。 二つの国を知り、二つの国とともに生きて、2倍楽しめばいいんだ。 」と心が軽くなった。
私に幸運をもたらしてくれる「よしこさん」が結びつけてくれた新しい世界。 一つの曲が終わり、次の曲(ベートーベン第9!)もまたしても大きな挑戦だが。 楽しみたいと思う。
ちなみにブラジルの「よしこさん」はブラジル岐阜県人会の敏腕事務員さんだ。 ありがとう!)

(原稿:岐阜県人会理事大野美夏)

 

 


2021年10月の出来事

  • 04 2021/22年度の県費留学生、アンジェロ エイジ中田退学届け
  • 05 県庁へ県費留学応募者佐久間 タイス リサの履歴書送る
  • 08
    • 長屋会長、県庁より県費留学応募者の希望エリアは無しとの連絡受ける
    • 第17回友情交流絵画展申し込み新たに2名(計44名申し込み)
  • 11 2022/23年度の県費留学希望者、日比野 アリサの履歴書受け取る
  • 16 県人会定例理事会
  • 26
    • 援協より配布されたマスク1000枚を県連から受取る
    • 宮坂財団から、第17回友情交流絵画展の寄付、口座振り込みされる。
  • 28 絵画展のカタログ配布

 


2021年10月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 10月16日(土) 午後3時
  • 参加者: 長屋充良会長 長尾ジョージ昇書記理事 佐久間ソニア会計理事 大野美夏理事 中田リカルド理事 平野イラシ理事 清水リナ地方理事 金子亭資相談役
  • 議事録:
    1. 会長挨拶
      • 11月一杯、GKI、ブラジル岐阜県人会関連行事の挨拶周り、面談にGKI副会長 水谷p
      • 前回理事会で決定した県人会事務所改装を来年に持ち越しを確認
      • 9月26日に行われた県連、日本語センター共催「日本語スピーチコンテスト、県費留学生発表会」に参加し、非日系人の日本語能力の高さに感激したことを報告
    2. 9月度活動佐久間理事より報告
    3. 9月度会計長尾会計理事より報告
    4. 絵画展について ― 会長より、絵画展の参加状況報告。過去最高の44名の参加で69作品出展。その内日本からの参加が、これも過去最高の7名13作品出展で、関係者各位のご協力ご支援に感謝を述べる。
    5. サンタクルース病院県人会会員割引
      援協診療所以外に、サンタクルース日本病院も県人会会員に対し、特別料金で診療可能となる。詳しい事は、県人会事務局の方にご連絡下さい。
    6. 日本祭り岐阜県人会メニュー
      ほうばの葉をブラジルで調達できるか、長尾理事が中心に調査中。
      場合によっては、ブラジルで代用できるものを探す事にする。
    7. 忘年会 – 次回の理事会に持ち越し
    8. 次回11月の定例理事会は11月27日(土)午後3時~