会報 2021年01月

2021年 新年のご挨拶 

新年あけましておめでとうございます。
皆様、年末年始いかがお過ごしでしょうか?
ご家族お揃いで、素晴らしい年越しをされ、夢多き良いお年をお迎えられたと思います。
コロナ禍で振り回された昨年ではありましたが、本年はワクチンが行き渡りこの災禍が1日も早く終息される事を祈っております。
本年7月に平和の祭典、東京オリンピック、パラリンピックが開催予定であります。
常日頃から鍛え抜かれたアスリート達が、母国そして自身の栄誉の為に競い合うこの祭典は感動の集大成であり、多くの人々に夢と希望を与えてくれます。
これから全てが上手く進み、安心して無事開催されることを願うのみです。
私ども県人会も、会員の方々一人一人が健康で、仲良く楽しい一年となる事を祈り、岐阜県農業高校生海外実習派遣団の皆さんが、無事来伯し素晴らしい経験をされ、日本祭りや色々なイベントでまた県人会の結束が強化され、絵画展で母県との交流が深まり、下半期には念願であります、「岐阜県人会世界大会」が岐阜県にて開催され、ブラジルからも皆さんと大勢で参加したいと願っております。
そして11月最後の土曜日27日には、秋田県人会にて、忘年会敬老会を盛大に開催し、一年の労をねぎらいましょう!
本年も役員一同、一丸となって県人会を盛り上げていく所存でございますので、どうか皆様、コロナに打ち勝って “楽しい県人会”、希望に溢れた輝かしい2021年としましょう!
本年も宜しくお願い申し上げます。

(ブラジル岐阜県人会会長 長屋充良)

第16回日伯友情交流絵画展実行委員会のメンバー、桑名良輔総領事とオンライン面談

去る年の暮れも迫った12月23日午前、絵画展メンバー(橋本マルコス亮委員長、小田エルザさん、矢島エイジさん参加、加藤允彦さんは、アクセス不良で残念ながら参加できず。)と桑名良輔在サンパウロ日本国総領事でオンラインにて面談がありました。
コロナ禍の為、オンライン展覧会となりましたが、過去最高の40名という参加があり、65点の作品が展示され、また今回初めて母県岐阜県から2人の参加があり、そして橋本マルコス亮氏が絵画展委員長として初めての絵画展ということで意義深いものとなりました。
面談は、長屋岐阜県人会会長から絵画展の報告と御礼の挨拶、また絵画展委員会のメンバーの紹介があり、小田エルザさん、矢島エイジさん、橋本マルコス亮絵画展委員長が、各自、自己紹介と感謝の言葉を述べられ、そして私、長屋会長が皆さんの作品画像を共有して紹介しました。
その中で、小田エルザさんは、二重国籍者として、日本人とブラジル人としてのアイデンティティを保ちながら、教師として、2つの祖国に恥じないように頑張ってきたことを紹介され、感銘を受けました。
最後に、桑名総領事からお話があり、コロナ禍の為、オンライン展覧会とはなったものの、岐阜県からの参加もあり、来年は従来通りの絵画展とオンラインとのハイブリッドで開催できたら良いですね!と斬新なアイデアを頂き、一堂賛同し前向きに検討をしていく事を、約束しました。
その後は、雑談も交えて30分という時間でしたが、有意義なひと時となりました。
第17回日伯友情交流絵画展も宜しくお願い致します。

(ブラジル岐阜県人会会長 長屋充良)

岐阜県出身 戸谷 み江氏の生涯

戸谷 み江(トタニ ミエMie Totani)は1898年11月16日生まれで、当時16歳の時に岐阜県からブラジルに移住しました。

兄の戸谷 ニゾウ(Nizo Totani)、義姉の戸谷 ミエ(Mie Totani)、兄夫婦の息子の戸谷 クヨウ(Kuyo Totani)と一緒に移民しました。
1914年3月10日、若狭丸に乗船して日本を出発しました。
1914年4月27日、サントス港でブラジルに上陸しました。
戸谷み江(Mie Totani)は、カオウ(Kao)、ユウサク(Yusaku)、ハルエ(Harue)、ス(Su)、ケンイチ(Kenichi)、ウシタロウ(Ushitaro)、ニゾウ(Nizo)など八人兄弟でした。
両親は、戸谷 チセ(Tise Totani)と戸谷 カツエモン(Katsuemon Totani)です。

ブラジルでは、アウタ・モジアナ(Alta Mogiana)地方の農場で働き始めました。
アウタ・モジアナ(Alta Mogiana)は、15の市町村を含む サン・パウロ(São Paulo)州の地域であり、そのうち11はフランカ(Franca)の直接地理地域に属し、2つはリベイロン・プレット(Ribeirão Preto)に属し、1つはサン・ジョアキン・ダ・バーラ-オルランヂア(São Joaquim da Barra-Orlândia)に属し、1つはイツベラヴァ(Ituverava)に属しています。
当時は伝染病が蔓延して、兄の戸谷ニゾウ(Nizo Totani)はブラジル移住二年後にマラリアで亡くなりましたが、薬を手に入れるためにはバウル(Bauru)に行く必要があり、02日ほどかかったという。
義理の姉は未亡人になり、甥の戸谷 クヨウ(Kuyo Totani)はまだ幼かったため、数年後にバストス(Bastos/SP)市サンパウロ州のシラス センノスケ(Sennosuke Shirasu)氏と結婚しました。
戸谷 み江(Mie Totani)は駅近くのバウル(Bauru)のホテルでメイドとして働いていましたが、オーナーは日本人で名前はサオ(Sao)氏でした。
ブラジルに移住して数年後、22歳の時に高知県出身の岡林 繫吉(オカバヤシ シゲキチShigekichi Okabayashi)氏と出会いました。日本に滞在した両親は、岡林 ヨシオ(オカバヤシ ヨシオYoshio Okabayashi)氏、岡林 ゼンヤ(オカバヤシ ゼンヤZenya Okabayashi)氏です。
西暦1914年3月25日、帝国丸に乗船して移民したのです。
西暦1914年5月10日、ブラジルのサントス港に上陸しました。
結婚後、二人はサンパウロ州のリンス(Lins)近くのグアイサラ(Guaiçara)に移り住みました。
原生林の地域であり、平野植民地にある農園でコーヒーを植えて、一生懸命働きました。
夫婦は、幾つかの近隣の土地と、北西鉄道線(Linha Noroeste)に沿ったペナポリス/SP(Penápolis/SP)のミカド 植民地の30アルケール(1アルケールは約24,000平方メートル)の土地を購入することに成功しました。
コーヒー、米、トウモロコシ、豆(フェイジョン)、大豆を大量に植えました。夫婦は豚を飼ったり、多くの牛を飼ったり、牛飼いとして繁栄していました。牛を放牧するために近所の牧草地を借りていたこともありました。
岡林 繫吉(オカバヤシ シゲキチShigekichi Okabayashi)は優秀な実業家であり、岡林 み江(オカバヤシ ミエMie Okabayashi)は非常に働き者で、4人の息子と6人の娘の助けを借りて、サン・マルチニョ/ペロバル(São Martinho/Perobal)司法区から20km離れた新しい農場を購入しました。そして、ノヴァ・エスペランサ/パラナ州(Nova Esperança/Paraná)、現在はノヴァ・ビラッキ/パラナ州(Nova Bilac/Paraná)と呼ばれる所にも、新しい農場を購入しました。
以下子息は皆勉強しました :1- 岡林 利江(オカバヤシ トシエToshie Okabayashi);2- 岡林 利治(オカバヤシ トシハルToshiharu Okabayashi);3- 岡林 利雄(オカバヤシ トシオOkabayashi Tosio);4- 岡林 花壽(オカバヤシ ハナコHanako Okabayashi);5- 岡林 忠雄(オカバヤシ タダオTadao Okabayashi);6- 岡林 照江(オカバヤシ テルエTerue Okabayashi);7- 岡林 据置(オカバヤシ スエオSueo Okabayashi);8- 岡林 トヨコ(オカバヤシ トヨコToyoko Okabayashi);9- 岡林 光子(オカバヤシ ミツコMitsuko Okabayashi);10- 岡林 アウレア(オカバヤシ アウレアAurea Okabayashi).
1963年、夫の岡林 繫吉(オカバヤシ シゲキチ Shigekichi Okabayashi) とともに岐阜県の親戚を訪問しました。
戸谷 み江(Mie Totani)は1995年9月7日、ブラジルに於いて96歳で死去し、岡林 繫吉(オカバヤシ シゲキチShigekichi Okabayashi)とともにサンパウロ州ペナポリス(Penápolis)市の墓地に埋葬されています。

(原稿:県人会会員小木曽 豊子(Toyoko Kogiso)氏(戸谷 み江氏の娘)


2020年12月の出来事

  • 03
    • 県人会イベントにボランテイとして参加された会員に感謝ギフト郵送。
  • 10
    • 県人会会議県連主催にて行われる
  • 14
    • ニッケイ新聞、宮坂財団、日本国総領事館へお歳暮とどける。
  • 17
    • 県連代表者会議
    • 県人会オフィスビルの授業員にパネトネ渡し。
    • 12月号県人会便り郵送、メール送信
  • 19
    • 定例理事会
  • 21日~31日
    • 県人会休館
  • *日本祭り、県人会ゴルフコンペ等、県人会に色々参加頂いた田島友昭、正美ご夫婦の本帰国に際し、県人会に電子湯沸かしポットを寄付して頂きありがとうございました。

2020年12月定例理事会議事録要旨

  • 日時:12月19日(土)午後3時
  • 出席者:長屋充良会長、国井宏裕副会長、金子亭資相談役、長尾ジョージ会計理事、佐久間ソニア理事, 平野イラシ理事、中田謙三理事、清水リナ地方理事
    * 大野光男正監事、橋本亮絵画展委員長 残念ながら、リンクが繋がらなく参加できず。
  • 審議内容
    1. 会長挨拶、一年の県人会の活動を写真を交えながら、役員、会員の皆さんのご協力に感謝を述べる、可能な限りのイベントの催し、県人会の結束を繋ぐ。他県人会とのコラボで、新しい可能性を創造し、ネットワークの構築ができる。県連との協力体制においても、成果を得る。他の報告。
    2. 11月度出来事:佐久間書記理事より報告。
    3. 11月度会計報告:長尾会計理事より報告。
    4. 日本祭り2021の岐阜県人会のメニューついて、色々なアイデアを継続して検討していく事になる。
    5. 2020年度末定期総会について:参加式の総会になるのか、オンラインによる総会になるのか、様子を見る事にする。開催日程は2021年2月28日(日)
      9:30 第一次召集、司会者は、中田顕三理事に決定
    6. 金子相談役の音頭で、本年締め括りの乾杯を行う。乾杯後、金子相談役、長尾会計理事、長屋会長が、クリスマス、正月を祝う歌を披露、一同盛り上がる
    7. 次回理事会1月16日(土)午後3時~