会報 2020年10月

第16回 日伯友情交流絵画展

本年11月3日、第16回友情交流絵画展の開催に際してブラジル岐阜県人会会長として絵画展実行委員会のメンバーの一人として参加させて頂き、色々勉強でき大変良い経験になりました。

この絵画展は、ブラジル岐阜県人会の新しい文化事業として、2006年より始まり現在尚、県人会の数少ない文化活動として注目されております。

この絵画展の成り立ちの変遷を当岐阜県人会が2013年岐阜県人ブラジル移住100周年を記念して発行された「岐阜県人ブラジル移住 100年のあゆみ」(218ー219ページ コラム24)から抜粋して紹介したいと思います。

“ブラジル岐阜県人会の文化活動として特筆されるひとつに、絵画展がある。2006年より毎年1回、在サンパウロ日本国総領事館の後援により、同総領事館多目的ホールで開催 してきた。県人会と絵画は無縁な存在ではない。土本真澄会員はブラジル日本文化協会美術委員会に属する日系画家のひとり。小島康一会員(副会長、相談役を歴任)は、早くから具像画の分野で名を知られていた。山田彦次会員(1990年度より会長)も絵画についての造詣が深く、1990年代に入ってからは、みずから絵筆をとるようになった。2003年2月、山田会長の提案で県人会主催「絵画教室」が催された。毎月[第1日曜日および第3日曜日の午前10時から午後1時まで」、県人会会館サロンで開催していたが、講師の都合により1年あまりで閉鎖。その後、小島、山田の両名がブラジル日本文化福祉協会美術委員会主催の絵画展に出展をつづけていた。

2006年に入り、県人会会員のうち絵画展に関心のある数人から、「絵画展開催」の要望がでる。これを受けた理事会は、同年7月14日、絵画展について審議。日系画家および非日系画家の交流を目的に、とりあえずテストケースとして「15名による小規模絵画展」の開催を決定した。非日系画家をまじえる点に特色があり、名称も「日伯友情交流展」とするなど工夫をこらす。画家の交流を主目的とする文化事業であるから、展示作品の販売という経済行為は度外視した。そのため、会場として在サンパウロ日本国総領事館の多目的ホールをえらび、同館文化班へ要請したところ、無償提供をうけることになった。しかも、絵画展の趣盲に賛同した西林万寿夫総領事(=当時)が、「県人会主催、総領事館後援」による開催を快諾。以後、毎年の絵画展はこの形式を踏襲してきた。

同年9月19日午後5時30分、会場の在サンパウロ日本国総領事館多目的ホールにて、オ-プニングセレモニーを開催。総領事館からは西林総領事、武田幸子副領事(文化班)らが出席。総領事が祝辞を述べる(会期は同月29日まで)。出展画家は日系人7名、非日系人8名。試験的なプログラムのつもりだったが、好評を博したため理事会では10月22日の会議で「毎年1回継続的に開催」と決定。会場を総領事館多目的ホールとし、日伯合同絵画展という形式で実施してきた。2013年度で8回をかぞえる。

2007年の第2回絵画展は、日本人ブラジル移住100周年(2008年)を視野に入れて検討。1年前に開催するので、前夜祭という意味を込めて「日伯交流展99」(Pré-Centenário da Imigração Japonesa no Brasil)とした。会期は9月11日から10月21日まで。前回の実績が認められ、オ-プニングセレモニーには絵画分野の関係者にくわえて、ブラジル日本文化福祉協会から山下ジョルジェ副会長、桂川富夫理事らも出席。西林総領事はあいさつのなかで、「来年は日本移民100周年でもあり、引き続き開催されることを期待しています」とのべた。2008年は第3回絵画展のほか、別の企画も実施。日本人のブラジル移住100周年のほか、ブラジル岐阜県人会創立70周年と岐阜県人ブラジル移住95周年にあたる。そのため県人会では同年5月に記念祭を挙行。プログラムのひとつとして、「ブラジル日本移民百周年記念絵画展」(Exposição de Pintura Comemorativa do Centenário da Imigração Japonesa no Brasil)の開催が決まる。祭典前夜祭プログラムを近郊のモジ。ダス。クルーゼス市で実施することになり、記念絵画展の同じ場所(モジ。ショッピングセンター)と決定。祭典の後援者であるモジ市役所に敬意を表し、絵画展については同市役所主催、県人会及びショッピング後援という形にした(会期は同年5月23日から6月14日まで)。

これは別枠のプログラムであるから、総領事館後援の絵画展と同一視することはできない。県人会主催。総領事館後援の「第3回日伯友情交流絵画展」は、9月22日から10月3日まで、総領事館多目的ホールにて開催。第4回は2009年9月10日から21日まで。このとき、名称を「日伯合同記念絵画展」(Exposição de Intercâmbio Nipo-Brasileiro) と変更。

出典画家の枠を拡大し、日系画家、非日系画家合わせて21名となる。オ-プニングセレモニーには、大部一秋総領事、小林雅彦首席領事が出席。

第5回は2010年9月10日から17日までの開催。事前に用意したプログラムに、初めて開催回数を印刷した。ところが、ポルトガル語で “6ª Exposição de Intercâmbio Nipo-Brasileiro”と誤記。「第6回日伯合同絵画展」となって、以後、2013年の第9回「正しくは第8回)まで、番号はずれたままになっている。名称は、2011年から「日伯交流絵画展」と変更。2013年は「岐阜県人ブラジル移住100周年。ブラジル岐阜県人会創立75周年」という大きな節目にあたる。出典画家は過去最多の23人となった。

ブラジルにおける都道府県人会のなかで、絵画展を実施したケースはほかになく、岐阜県人会として誇るべき事業である。

11月3日午後7時よりオープニングとして、在サンパウロ日本国総領事館より、桑名良輔総領事のメッセージが放映され、放映開始し一年間出品作品が鑑賞できます。

どうか皆様乞うご期待!是非ご鑑賞下さい。

(原稿:岐阜県人会会長 長屋充良)

オンライン花火動画特設サイトオープン CG花火、多彩な視点

コンピューターグラフィックス(CG)を駆使した3D映像による花火の動画が楽しめる「オンライン夢花火 I Love Gifu 岐阜の宝もの」(岐阜新聞社 岐阜放送主催)の特設動画サイトが、11日に開設された。県内観光情報なども満載で旅気分が味わえる。ぎふチャンテレビ特別番組も30日午後6時30分から放映された。

新型コロナウイルスの感染拡大で、各地の花火大会が中止となる中、CG花火を”打ち上げ”、仲間や家庭で楽しんでもらおうと企画した。

動画では、立体的な果物の花火や、炸裂する花火の中を通り抜けるように視点が変化するなど、CGならではの表現が展開されている。今後、新作動画を順次アップする。自慢の観光資源を県が認定する「岐阜の宝もの」、「ウィズコロナ」における新観光スポットを紹介するコーナーなども設けた。

ぎふチャンテレビ特別番組は、県内各地の観光地からCG花火が打ち上がる構成で、旅をするように県内の魅力を感じてもらう。番組は放送後、サイトでも配信する。特設動画サイトのURLは https://gifu-np.net

(岐阜新聞:8月20日付け)


2020年9月の出来事

  • 02日
    • 県人会便り8月号BR郵送
  • 07日
    • 第10回岐阜県人会ゴルフコンペ開催
  • 09日
    • 絵画展委員会オンライン会議
  • 11日
    • COMERCIAL 大和より絵画展の寄付金受け取り
  • 19日
    • 県人会オンライン定例理事会
  • 23日
    • 2019年会計日誌公証役場へバインドして登録
  • 28日
    • 県人会便り9月号BR郵送
  • 30日
    • 絵画展展示カタログ製作終了

2020年9月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 9月19日 (土)午後3時~ビデオ会議
  • 出席者:長屋充良会長、国井宏裕副会長、長尾ジョージ会計理事、佐久間ソニア書記理事、大野美夏理事、平野イラシ理事、中田謙三理事、金子補佐理事、大野光男正監事、清水リナ地方理事、橋本亮絵画展委員長
  • 審議内容
    1. 長屋会長挨拶と出席者に感謝。 8月末に発表された日本財団、全米日系人博物館の共同 調査「日本財団グローバル若手日系人調査」について、感想を述べる。(詳細は、県人会会報9月号に掲載)
    2. 8月の出来事佐久間ソニア書記理事報告、了承。
    3. 8月の会計長尾会計理事報告、了承。
    4. 岐阜、三重、群馬3県人会イベント(10月18日)についてソニア書記理事が説明報告。製麺会社「アルファ」の寄付を取り付ける。バーナー作成、前売り券販売状況報告 、当日用意に前日の協力を要請。
    5. 第16回日伯友情交流絵画展について橋本委員長より、カタログのプレゼンテーションを紹介。 11月3日オープニングのアイデアを要請。
    6. 11月7日の日本祭りライブについてライブ実行委員会の幹部である中田理事から、内容 説明。
    7. 日本祭りオンライン(11月7日))について長尾理事から、自身が作成された岐阜県の郷土食について詳しく説明される。
    8. 県人会会館について大野正監事が紹介された物件について、説明。希望購入金額と折り合いつかず、継続検討。
    9. 次回10月度定例理事会は、イベントの為、第4土曜日(10月24日)とする。