会報 2019年12月

(令和元年)を振り返って

2019年もあと少しということで、本年を振り返ってみたいと思います。
ブラジル岐阜県人会長就任2年目という事で、少し余裕ができたのかなという感じはありますが、その分、様々な県人会関連の活動に参加しました。特に念願でありました、日本祭り参加は今年一番の出来事かと思います。
県人会再生活性には、「日本祭り参加しかない」と会長就任後、最初に取り組んだのは、そのための県連復帰でした。お陰さまで、山田県連会長、川合副会長はじめ、沢山の県人会会長の方々から温かく受け入れられ、何かと助けて頂き、本年無事、日本祭り参加が叶いました。
3日間で、60人以上のボランティアの方々にお手伝い頂きました。特筆すべきは8割方が県人会員またそのご家族という事で、日本祭り参加の意義が大いに達成された事であります。
また初参加でさらに天候も悪く、昨年に比べて来場者減という中、予想以上の売り上げを達成できました。これもひとえに会員の皆様の御協力の賜物と、感謝しております。
日本祭りの郷土食紹介、テレビモニターを利用した岐阜県の紹介、母県から輸入した県産品を展示するなどして、岐阜県をアピールできました。それに並行して、岐阜県伝統文化紹介という事で、郡上市民の方々からの真心による浴衣の寄付、そして県からの下駄、帯の提供を受けて、ブラジルに郡上踊りを普及すべく、色々な行事にも参加して参りました。
日本祭り以外にも、本年の新しい出来事としてジャパン・ハウスでの岐阜県紹介セミナーが挙げられます。県人会若手メンバーが中心となって企画、プレゼンし、150名近い来場者があり、会場は超満員の大盛況でした。
また、同じく広島・長崎のジャパン・ハウスでの紹介セミナーの際、川添長崎県人会会長のご好意により、パウリスタ大通りの歩行者天国でも郡上踊りを披露しました。その他、サントス市の「第一回移民祭り」にも長崎県人会と共に参加。同じく九州ブロック芸能祭でも踊らせて頂きました。
11月には、岐阜、愛知、福井、三重、群馬、奈良県人会主催による「第一回春の屋台祭り」でも郡上踊りをごご披露する機会に恵まれました。これは企画、発案の段階から、他県人会と共に相談し、共同イベントを開催することができました。これからのブラジルにおける県人会活動は単一県人会だけでなく、横の絆、連携を強化し、協力していくという新しい動きに参加できたのも本年の大いなる発展の一つと言えるかと思います。
また、7月末には、初の女性団長率いる「第41回岐阜県農業高校生海外実習派遣団」が訪伯され、今までにはないUSP農学部との交流や、県人会員との農業体験型小旅行などが盛り込まれた充実したプログラムで、派遣団の皆さんからも喜んで頂きました。
年始めには、県より「海外岐阜県人会若手リーダー育成母県招聘事業」により、深水エリーナ恵、池戸アンドレ両会員が、岐阜県を訪問し、自身のルーツ、岐阜県の良さを体感できたと思います。
その他10月には「即位礼正殿の儀」奉祝晩餐会があり、県人会員有志が出席。新しい令和の時代の始まりを日系5団体800人参加の元、お祝いしました。
またこの記念すべき令和元年に節目となる「第15回日伯友情交流絵画展」が、今年も11月に在サンパウロ日本国総領事館との共催で、開催することができました。年を追うごとに来場者も増え、県人会の文化的な活動として注目されております。
年次定期総会の開催、毎月の定例理事会、毎月の県人会会報の発行、クーニャへの一泊旅行、年2回の県人会杯ゴルフコンペ開催、JICA派遣の岐阜県出身ボランティアとの面談、県連代表者会議への出席、各県人会記念式典への出席など様々な活動を無事、行うことができました。
最後に会館を持たない当県人会として、県人会の相互協力のもと秋田県人会会館を利用させて頂き、忘年会を催せたのも、例年にない行事となりました。
こうして、令和元年も無事、締め括られようとしてますが、日本祭り参加による若手メンバーの県人会活動活性化、県連復帰による他県人会との交流、相互協力による新しい県人会活動の展開など、これからの県人会の在り方を示唆する意義深き年になったと確信しております。
最後に県人会に対し、絶大な御協力、ご援助をいただいている会員の皆さん、また特に、長年の絵画展運営に携われている山田岐阜県人会顧問、郡上踊り普及にご家族で貢献されている橋詰理事、農業海外実習派遣団にご自身の時間を割いて、まる一週間ご帯同頂いた長尾理事、長年に渡り県人会に御協力頂き、今回日本祭りに過分なるご寄付を頂いた長屋イラセマさん、県人会活動に全力でご支援、ご協力して下さってる佐久間ソニアさん、農高生派遣団の際、レジストロ市農業実習の全てのアレンジをされ、大成功を収められた清水リナさん、毎回、多大なご援助を下さる宮坂国人財団の松尾治氏、同じく同郷でヤマト商事社長の高木和博氏、縁の下の力持ちの新事務局長に対し、紙上をお借りし、心から感謝申し上げます。
最後に本年で任期が終わります現執行部、理事会を代表しまして、この2年間、皆様のご支援を頂きまして、誠にありがとうございました。何かと足りない面もあったかと思いますが、どうぞご容赦下さいませ。これより、慌ただしい年末となりますが、どうか皆さま方におかれましては、ご健康に留意され、ご家族一同良いお年をお迎えられますよう、お祈り申し上げます。
最後に、来年度また役員投票がありますが、新体制になりましても、変わらずご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。ありがとうございました。

(原稿:ブラジル岐阜県人会長 長屋充良)

 

 

第15回日伯友情交流絵画展の開催について

在サンパウロ日本国総領事館三階で「第15回日伯友情交流絵画展」が令和元年11月4日から、11月14日まで開催しました。
4日のオープニング初日には、約100名の画家、御家族、関係者、愛好者がご出席下さいました。絵画展の開催期間中、約400人もの方が絵画を鑑賞。この絵画展は、在サンパウロ日本国総領事館およびブラジル岐阜県人会が共催。宮坂国人財団、大和商事の後援によって行われております。
重ねるにしたがって、出展者数、出展品目、絵画展の鑑賞者数も増加し、大作が輩出され、サンパウロ画壇界でも注目を集めております。
この絵画展にはブラジル人画家の出展も増え、まさしく絵画を通して、日系人画家とブラジル人画家の交流が深まり、日本国とブラジル国の友好関係を象徴するかのようで、文化の発展に大いに貢献していることと確信しています。
絵画展開催に際して、野口泰在サンパウロ日本国総領事の挨拶の後、長屋充良ブラジル岐阜県人会会長が総領事館をはじめ、山田彦次ブラジル岐阜県人会顧問、宮坂国人財団、大和商事、ウニベル旅行会社への長年にわたる協力と支援に対し、最大級の敬意を表しました。
今回の絵画展に出展された画家をポルトガル語で紹介させていただきます。
AiacoGokita, Clara Yumi Suzuki, DircéaMountfort, EijiYajima, Elza Oda, Gladys Maldaun, Hikoji Yamada, Inez Shibata, Isabel Cardoso, Ivone Teixeira, Jorge EitiOkazaki, Josefa Sarah, KatsunoriNishio, KyokoFukagawa, M. Clarice Sarraf, Marco São Pedro, Masahiko Kato, Matilde Ezawa, MitikoAragaki, PauleteGerecht, RiyosukeKomatsu, SakukoMiyashita, Suely Sallim, SumikoArimori, Tomas YoshioMakiyama, Toshiko Hayashi e YumikoKikuchi.
次に以下の11名の画家の方々が、総領事館から表彰状を授与されました。
DircéaMountfort, EijiYajima, Elza Oda, Hikoji Yamada, Ivone Teixeira, Josefa Sarah, Inez Shibata, KatsunoriNishio (in memoriam), Masahiko Kato, Matilde Ezawa e MitikoAragaki.

引き続き、オダエルザさん(Sra. ElzaOda)が画家たちを代表して、御礼の言葉を述べ、その後、野口総領事、長屋会長、山田顧問によるテープカットが行われました。
カクテル・パーティーでは、和気あいあいの雰囲気の中で、出席者の皆さんは久しぶりの再会を喜び合い、絵画を鑑賞し、楽しく語り合っていました。絵画の前では、写真を撮り、名刺を交換し合い友好を深めておりました。
また、気さくなお人柄の野口総領事は、画家や出席者の皆様と気軽に写真撮影に応じて下さりました。
最後になりますが、この絵画展の開催に際して、計画、連絡、管理、絵画の運搬・準備、パネル作製、会場整備、会計、受付など、細かい作業に協力して下さった会員・関係者の皆様に深く感謝致します。
岐阜県人会の会員が日伯友情交流絵画展の意義を理解し、この絵画展が末永く続きますよう、祈念いたします。

(原稿:岐阜県人会理事 長尾ジョージ昇)

 

 

第1回春の屋台祭りを終えて

去る11月10日(日)11時から岐阜、愛知、福井、三重、群馬、奈良の6県人会共催による「第一回春の屋台祭り」が開催されました。これは新しい県人会会長(岐阜、埼玉、福井、宮城、群馬)の勉強会の中で、「いかに県人会を活性するか」という話し合いから出てきた案件で、日本祭り以外で、食のイベントを開催し、若手メンバーの参加を促すという主旨からのものでした。
宮城県人会は立派な会館を持っているので、会場の候補にも上がったのですが、コンロが使えないという事と、県人会の日程が合わないという事で不参加。埼玉県人会も人手不足で不参加という事となり、結局、岐阜、福井、群馬で他の県人会を募り、会場探しとなりました。
何も無いところから始めるのは、かなり大変なので、既に「屋台祭り」を行いノウハウを蓄積している愛知県人会にご相談しました所、例年2回の屋台祭りが今年は1回だけだった事もあり、沢田会長のご好意で、「何か新しいものができるのではないか」と、「一緒にやろう」ということになりました。
あとは協賛県人会の勧誘という事で、奈良県人会さんは愛知県人会さんからのご紹介で参加することになり、同じ東海地方の縁で、三重県人会の下川会長にお話をさせて頂き、ご了承を得て、6県人会の共催となりました。
平日の夜、愛知県人会を利用させて頂き、準備委員会を設立。何回かの会合を開き、準備しました。岐阜は、日本祭りでも出した(たこ焼きと肉の串炭焼き)、愛知は(味噌カツサンド、味噌カツ丼、アイスクリーム)、三重は(椎茸ご飯、いちご大福、甘ピーナッツ)、福井は(越前そば、うどん、シュークリーム)、群馬は(海老天ぷら、かりんとうまんじゅう)、奈良は(お汁粉)というメニューです。他に、「コンボ」として6県人会6品目が詰まった味見セットを前売りのみR$27,00で販売。

アトラクションとして、我々岐阜県人会は、日本三大盆踊りの郡上踊りを披露。三大民謡の伝統文化をブラジルで伝えていきたいという思いで、踊らせて頂きました。他にも日本舞踊、和太鼓、歌謡ショー、剣道デモンストレーションなど食以外に見ても楽しい日本文化が紹介され、祭りを大変盛り上げました。また、ビンゴも行われ、その賞品は各県人会がR$100,00分ずつ提供。これがイベントの参加費用代わりです。
当日は、時折小雨降る空模様でしたが、まあまあの入りで、たこ焼きは目標達成(2.000個)串焼きは目標の75%(110本)を販売できました。
若手メンバーが、前日の屋台テント設営から当日の後片付けまで、頑張ってくれ、本当に助かりました。こうしたイベントは、若手メンバーが参加しやすい良い機会かと思いますので、これからも色々と企画して、参加を促し、県人会を活性していきたいと思っています。
今回、こうして他県人会とのコラボさせて頂き、大変勉強になり、これからの県人会活動が広がっていく可能性を見出せたとても素晴らしい経験となりました。ありがとうございます。

(原稿:岐阜県人会会長 長屋充良)

 

 

令和元年 ブラジル岐阜県人会忘年会

新しい時代の始まり「令和元年」も余すところ1ヶ月余となった11月30日17時より、秋田県人会会館に於いて、本年県人会がお世話になった方々をお招きして感謝と労をねぎらう忘年会を催し、100名近い方々にお集まり頂きました。
スペシャルゲストとして、在サンパウロ日本国総領事の野口泰様に貴重なお時間を割いてご参加頂き、感謝の念に堪えません。
その他、山田県連会長、川合秋田県人会長、川添長崎県人会長、山下福井県人会長にもご参加頂き、その他県人会のご家族の皆さん、郡上踊りのメンバー、日本祭りでお世話になった方々で賑わい、歌、踊り、ゲーム、ビンゴなど楽しいひと時を共有させて頂きました。
特に野口総領事には突然の歌のリクエストにも関わらず、お応え頂き、その熱唱に会場は大変盛り上がりました。
本年も皆々様に大変お世話になり、心から感謝申し上げます。どうか来年も宜しくお願い致します。良いお年をお迎えください。

(原稿:岐阜県人会会長 長屋充良)

 

 

2019年11月の出来事

  • 4日
    • 第15回日伯交流絵画展が在サンパウロ日本国総領事館多目的ホールにて14日まで開催さ れる。
  • 6日
    • 県庁から日本祭りブース委託料送金のお知らせが届く。
    • Banco Santanderに送金の問い合わせ。Atualização de cadastroをしなければならないとの 連絡あり。
  • 8日
    • Banco SantanderにAtualização de cadastroの書類を送る。
  • 9日
    • 春の屋台祭りの準備。
  • 10日
    • 愛知県人会館にて春の屋台祭り(県人会もコンボの他にたこ焼きと牛肉の串焼き販売)。
  • 13日
    • 長屋会長、2020年度の日本祭り開催発表カクテルパーティーに参加。
  • 17日
    • 長屋会長、長野県人会60周年記念式典に参加。
  • 21日
    • 2020年度県費留学生応募者・中田アンジェロ氏が岐阜大学工学部への受け入れが承諾された と県庁から連絡。
    • 春の屋台祭りの清算。
  • 21日
    • 事務所の印刷機メンテナンス(fusor)交換。
  • 22日
    • 日本祭りブース委託料がBanco Santander で受領できるとの連絡を受ける。
  • 23日
    • 定例理事会。
  • 27日
    • 日本祭りブース委託料が当口座に入金されたのを確認。
  • 30日
    • 秋田県人会会館にて岐阜県人会忘年会を開催。

 

 

11月定例理事会議事録要旨

  • 日時:2019年11月23日(土) 午後3時~
  • 出席者: 長屋充良会長、国井宏裕副会長、金子亭資書記理事、日比野健一会計理事、日比野亘理事、 長尾昇理事、浅野正幹事、平野イラシー監事補佐、佐久間ソニア会員、長屋エリザベッチ会 員、国井マユミ会員(以上11名)
  • 審議内容
    1. 長屋会長会長挨拶
      天皇即位の儀奉祝晩餐会会長夫妻、長尾理事夫妻、田辺会員ご夫妻が参列新天皇即位を祝う。
      クーニャ一泊旅行では41名という参加があり、また上村ホテルのおもてなしやご馳走に皆さん大満足。
      日伯友情交流絵画展では、15回目という節目にあたり、在サンパウロ日本国総領事館より感謝状授与があった。来場者も400人という今までにない記録を達成。
      春の屋台祭りでは、6県人会共催という新しい趣向で、600名以上の来場者があった。
      岐阜県屋台では、たこ焼き、エスペットを売り、大好評であった。
    2. 10月度の出来事 会長の挨拶の中で重複。
    3. 10月度会計報告 日比野の理事から報告。
    4. 来年の運動会についての説明。中部ブロックとして10県人会の参加を要請。12月3日に福井県人会で初会合。他県人会とのさらなる交流をはかる。特に青年部の交流に期待。
    5. 来年度の新体制に関する事項で、長屋会長から継続の要請。
    6. 年末年始の県人会事務所の休暇は12月23日から来年1月5日まで。
    7. 次回12月の理事会は12月21日(土)午後3時~