会報 2019年11月

岐阜県人会クーニャ一泊親睦旅行

去る10月26、27日の週末、ブラジル岐阜県人会でクーニャ(Chunha)一泊旅行をしました。 41名の方々が参加され、天候にも恵まれ、大型バス一杯で出発しました。
クーニャは、サンパウロ市から250km、バスで3時間30分の行程で、サンパウロ州とリオ・デ・ジャネイロ州の州境に位置し、パラチまで40kmです。
車中、ゲームをやったりDVDを見たりして4時間近い道中でしたが、飽きることなく、楽しむことができました。


上村オーナーを中心に参加者の皆さん

同市は陶芸が盛んで、日系陶芸家のアトリエがあります。 また広大なラベンダー畑もあり、椎茸やシメジ栽培も行われています。 我々は、日本人の陶芸家・末永さんの工房を訪れ、作品や登り窯を見学させて頂きました。 工房は売り場も兼ねているので、各自、気に入った陶器を購入し、ご満悦のようでした。
昼食後、ラベンダー畑へ行き、紫色に染まった広大な景色を堪能させてもらいました。
その後、上村ホテルにチェックイン。 夕食まで広大なホテル内を散策したり、養殖しているニジマスを釣ったり、お風呂に入ったりとゆっくりさせて頂きました。
風呂は、高台にある露天風呂(水着着用で混浴)と、自然の大岩を利用した内風呂が、男女別で2つあり、一つは岩風呂、もう一つは木風呂です。 日替わりで男用、女用が交替します。 湯加減は最高で、日々の疲れを取ることができました。
夕食前には、地元のアランビッキ(酒造場)のカシャッサで作った芳醇なカイピリーニャで、準備万端です。
食事は、オーナー家族が地元の山の幸や近郊のパラチで捕れた新鮮な魚介類で素晴らしい料理が提供され、各テーブルの中央には、直径60cmのインブイヤの一枚板の皿に盛られた海の幸、傍には日本食で色々な自家製漬け物、煮付け、煮魚、焼き魚、カレー、焼肉、味噌汁、種類豊富な新鮮野菜などが所狭しと並べてあり、多いに舌鼓を打ちました。
美味しいデザートも頂き、余興へと突入です。
生卵立てゲーム、利き酒ゲームならぬ利きコカコーラ当てゲーム、利きビール当てゲーム、ビンゴ、カラオケなどで盛り上がりました。 また、みんなで「郡上踊り」も踊りました。
さらに参加者の一人、雨宮髙さんがちょうど88歳なので、サプライズで米寿を祝いました。 他にも芝崎パオリーナさん、雨宮功くん、ウエムラ・カウアくんら10月生まれの方々のケーキカットも一緒にさせて頂きました。
2日目は、朝風呂から始まり、朝食前に何年かぶりのラジオ体操をして、体をほぐします。 朝食は新鮮なフルーツが一杯。 しっかり腹ごしらえをして、ウォーキング。 パラチが一望できる高台まで行き、オーナーがご自分で作られた超豪邸を見学。 実姉さんのために作られた隣家のリビングルームには、10m四方の自然の大岩があり、そのアイディアにビックリ仰天でした。

パラチが一望できる高台から

1時間半くらいの散策の後、森林浴と地の利を活用した湧水による流しソーメンです。 こうした工夫を凝らしてお客さんに喜んで貰おうとされるオーナーのおもてなしは最高でした。
その後も、カイピリーニャのサービスがあり、またまた、沢山の御馳走による昼食で、参加者一同大満足で、ホテルをあとにしました。
帰途、椎茸栽培の方から直接新鮮な椎茸、シメジを格安の値段で購入し、帰途につきました。
中身の濃い、思い出深い県人会の一泊親睦旅行となりました。
この場をお借りし、最高のおもてなしをして下さいました「上村ホテル」の皆さんと今回の旅行に参加して下さった皆々様に改めて感謝を申し上げます。
なお、来年は夏場にイーリャ・グランデ(Ilha Grande)の一泊旅行を企画しておりますので、是非皆さま御参加下さい。

(原稿:岐阜県人会会長長屋充良)

 

スピーチコンテストに参加して!

県連とブラジル日本語センターが共催する第40回日本語スピーチコンテスト&第13回弁論大会が去る9月29日(日)に栃木県人会で行われました。
グループB(7人)、グループA(6人)のスピーチコンテストの部と、「三方良し」のテーマでの弁論大会(9人)が3部に別れて、各3~5分の発表です。
弁論大会の優勝者には、グローバル社提供の日本往復航空券、スピーチコンテストの優勝者は国内往復航空券、2位3位には図書券が与えられます。
今回、県連を代表して審査員として、埼玉県人会の吉田章則会長と共に参加させて頂きました。
今回の弁論大会のテーマである、「三方良し」とは、「売り手よし、買い手良し、世間良し」という近江商人の経営方針で、日本経済発展に大きな役割をしました。
審査員は、他に国際交流基金日本語上級専門家である久野元氏、サンパウロ日本人学校の曽川和則校長、非日系の日本語教師であるのフェリッペさん、それと県連側から埼玉県人会の吉田章則会長と私で、22人の参加者の中、非日系人が7人でしたが、みなさん素晴らしい日本語で、自分の考えをしっかり述べられており、素晴らしい大会となりました。
今回、初めて参加させて頂いたのですが、日本語能力のレベルの高さに圧倒され、改めてブラジルの日本語教育関係者の皆様方のご尽力の賜物と感服しました。
無料ですので、皆さんにも是非、来年の大会に足を運んで頂きたいと思いました。

(原稿:岐阜県人会会長長屋充良)

 

~岐阜の今、故郷コーナー~

☆★☆「ついつい買ってしまう」ミステリアスな骨董市岐阜市金神社☆★☆

黄金の鳥居で知られる金(こがね)神社(岐阜市金町)の境内で毎月9日、骨董(こっとう)市が開かれている。 最近は「マルシェ」と呼ぶ、おしゃれな青空マーケットも増えているが、ここは昔ながらの市(いち)。 ミステリアスな雰囲気も魅力の一つで、時代を超えた”掘り出し物”との一期一会の出会いを楽しみに、毎月通う常連客は多い。 ある店主は「ここは買わないつもりで来ても、ついふらふらと手が出てしまう面白さがある」と不思議な骨董市の世界にいざなう。
「これはいくら?」「それは500円」「美濃焼かな?」「美濃焼だと3千円まで上がるね」今月9日、雲一つない秋晴れの快晴。 ゆったりとした時間が流れる神社の境内に約25の露店が連なり、茶わん、仏像、時計といった一点物の骨董品や古書、着物などがずらりと並んだ。
江戸時代の香時計、明治時代の輸出用伊万里焼という皿、昭和20年代の三菱電機製の動かない扇風機、ガリ版の謄写(とうしゃ)器、誰のサインか分からないサイン入り野球ボールもあった。
テンガロンハットにサングラス、米軍のミリタリーベストのいでたちで、パイプをくゆらせながら茶器を売る男性は、名古屋市から来た茶商の店主。 「骨董の世界は家族に黙って、へそくりで買う人が多いね」と印象を語る。 お客も常連が中心といい、それぞれの店主とは顔なじみ。 店主は客の好みに合わせて品をそろえ、客は店主との会話を楽しみながらお気に入りの一品を探し出す。 冷やかしには「買う気がないなら触らないで」と容赦ない。
岐阜市の男性(84)は毎月、自転車で通う常連だ。 骨董骨董市では、常連客が顔なじみの店主と会品収集が趣味で、金神社の骨董市でこれまでに江戸時代のとっくり、そろばん、すだれ、印籠、馬の鈴などを買った。 「買物との出会いを楽しむわないつもりでも、見ると欲しくなって買ってしまう。 息子は捨てろ捨てろ、死んだら捨てるのにも金が掛かるって言うけど、どんどん増えている」と笑う。

(話をしながら品定め。 一期一会の掘り出し)

「これ買え、あれ買えとは言わない。 昔は押しつける商売もあったけど、最近は通用しない。 気に入った品だけを買ってくれればいい」。 こう話すのは、関市武芸川町で骨董品店を営む平田修さん(72)。 毎月、金神社と大須観音(名古屋市)の骨董市に出店する。 バブル経済の頃は「今では考えられないぐらいの売り上げがあった」と話すが、最近はリーズナブルな品ぞろえを心掛けている。
並べる商品は、古民家の解体工事や故人の遺品整理の場に呼ばれて仕入れている。 故人が大切にしていた物だから捨てられない、と遺族に頼まれることが多いという。 着物などは特にそうだろう。 壊れた時代遅れの家電も、視点を変えれば部屋を彩るアンティーク雑貨になる。 「誰もがいいなと思う物はいつの時代も変わらない。 時代を超えて愛される魅力がある。 それが古い物の良さかな」と平田さん。 骨董市は、先人たちの思いを次世代につなぐ役割も担っている。

(10月30日付岐阜新聞)

 

2019年10月の出来事

  • 2日
    • USPの建築学科の学生 Laís Nagano氏が卒業論文で日系(日本)人協会の運営やコミュニテイー調査のために来所。
  • 3日
    • 長屋会長、山田顧問が絵画展告知のためにニッケイ新聞社を訪問。
  • 5日
    • サントス市の「第一回移民祭」で郡上踊りを披露する為に長崎県人会とサントスを訪問。
  • 8日
    • 47都道府県県人会に当会会報と絵画展のパンフレットを配布するために県連に届ける。
  • 11日
    • 県費留学候補者の母・中田リリアン氏が県庁から要求された県費留学候補者の書類を県庁に送付。
  • 15日
    • 第15回絵画展の寄付金が宮坂財団から入金される。
    • 10月号の県人会会報を発送。
  • 18日
    • 長尾理事が事務所の新しいコンピュターを取り付けた。
  • 19日
    • 15時から定例理事会。
  • 22日
    • 「即位礼正殿の儀」奉祝晩餐会に岐阜県人会より長屋会長夫婦、長尾理事夫婦、田辺会員夫婦参加。
  • 24日
    • ComercialYamatoから第15回絵画展の寄付金を受け取る。
  • 25日
    • 県費留学の応募について、近藤Jessicaチエミさんが問い合わせに来所。
  • 26~27日
    • クーニャ(Cunha)へ1泊2日の親睦旅行。
  • 27日
    • 在伯青森県人会65周年記念式典に県人会を代表して金子理事が参加。

 

2019年10月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 2019年10月19日(土)午後3時~
  • 出席者: 長屋充良会長、国井宏裕副会長、日比野健一会計理事、日比野亘理事、大野美夏理事、長尾昇理事、大野光男正監事、浅野悟正監事、平野イラシ監事補佐、佐久間ソニア会員、桑原ユミ会員、中田リリアン会員、中田エイジ会員、中田ケンジ会員、島村アナ氏、長屋エリザベッチ会員(以上16名)
  • 審議内容
    1. 長屋会長挨拶。 多数の参加に対し、感謝を述べる。
    2. 県費留学生希望者・中田エイジ会員を紹介。
    3. 10月度出来事、会計報告。
    4. 第15回日伯友情交流絵画展の協力要請。
    5. Cunhaへの県人会旅行について。
    6. 11月10日「春の屋台祭り」について。
    7. 11月30日の県人会忘年会について参加協力を要請。
    8. 会館についての意見交換。
    9. 来年度の県人会新体制について協力要請。
    10. 郡上踊りに関する事項
    11. 長尾理事のペルー・リマ訪問で同地の日系社会の現状が報告される。
    12. 次回11月度定例理事会の日程変更 11月23日(土)午後3時~