会報 2019年01月

年頭のご挨拶

旧年中におきましては、会員の皆様の並々ならぬご支援、ご協力を賜り改めてお礼を申し上げます。
本年も、滅私奉公をモットーに努めて参りますので、よろしくお願い申し上げます。
今年の干支は亥年(いのししどし)です。私事で恐縮ですが、年男です。猪突猛進(ちょとつもうしん)の勢いで、目標に向かって突き進む覚悟でございますので、どうか皆様のお力添えを何卒よろしくお願い致します。
本年度の県人会の事業計画案では、「県連主催の日本祭り出店」、「県人会会館移転」、「県費留学生」、「第15回日伯友情交流絵画展開催」、「県人会員親睦旅行」、「第41回岐阜県農業高校生海外実習派遣団サポート」、「関市&モジ・ダス・クルーゼス姉妹都市提携50周年関連行事サポート(未定)」等々が検討され、その準備も着々と進められております。
また、県人会の念願でもありました日本祭りへの参加は、郷土食の出店がすでに理事会で決定され、7月5日、6日、7日の開催日に向けて、出品食の選択やそれに伴う食材、器材の価格調査等をただ今実施中です。
どうか会員の皆様、この大イベントを成功させるために、多くのご協力が必須です。ブラジル岐阜県人会の存在価値を改めてアピールする機会でもあります。そして、この催しは我らの岐阜県をブラジルに広く紹介するに留まらず、将来の県人会を担ってもらえる若手会員や新会員を勧誘する絶好の機会になると考えております。また、日本祭りを通して、母県との交流がさらに進むことも大眼目であります。多くの参加者をお待ちしておりますので、是非とも、日程の調整をご検討願います。
ブラジル岐阜県人会は、岐伯交流の架け橋として、窓口としての存在価値があります。我々の子々孫々にどうか受け継いでいって欲しいと願うばかりあります。また、そうした後継者を育成していく為にも、県人会への積極的なご参加を切望致します。
今年は更なる飛躍の年となるように、理事一同は一丸となって運営に取り組んで参ります所存ですので、どうか会員の皆様方のたゆみないご支援をよろしくお願い致します。
最後になりますが、会員の皆様のご健勝をお祈りし、年頭のご挨拶とさせていただきます。

(原稿:ブラジル岐阜県人会会長長屋充良)

 

 

日本の天皇制について

天皇陛下が今年4月30日に退位され、皇太子さまが翌5月1日に即位されます。平成が終わり、新しい元号が定められます。この日本の天皇制について、こちらの方に説明するのに、一苦労しますが、私が親しくさせて頂いている、日本の真砂氏がある機関紙に投稿された天皇制の説明が皆様に役に立つと思い以下記載します。

 

 

頼もしい応援団
和歌山県中南米交流協会代表真砂睦

(財)和歌山県国際交流協会の県出身中南米移住者子弟受け入れ事業で先日、メキシコの大学生(4世)とブラシルの高校生(3世)が3週間の日程で来日した。2人は我が家にも3泊して、私たち夫婦と交流を楽しんだ。
2日目の夕食後、ブラジルの若者から「高校の同級生から、日本は天皇がいるから民主主義国家ではない」と言われた。「そんなことはない、日本は立派な民主主義国だ」と反論したが、間違いないか?政治家を選ぶのは天皇か?という発言が飛び出した。これは困った、正確に日本の姿を伝えなければならないと考えた私は、ポルトガル語の辞書を片手に若者と向き合った。
まずは「天皇は日本の国が誕生した時から今日まで約2千年間にわたって国民の精神的な柱として存在している。現在の天皇は125代目にあたる。政変や戦争で交代や断絶を繰り返してきた西欧の王様や中国の皇帝とは違って、天皇は同じ血筋のファミリーが途切れることなく今日まで世襲してきた。世界で一番長い歴史をもつ君主なんだ」と説明。続けて「天皇を君主とする日本は民主主義国なのかという質問についてだが、日本は文句なく世界で最も民主主義がいきわたった国のひとつだ。民主主義の土俵の上で、自由や人権がしっかり法律で守られているよ」と説く。さらに「大事な点は、天皇は君主であっても政治に介入する権限はもっていないということだ。主権はあくまで国民にあり、その国民が選挙で政治家を選ぶ。そうして選ばれた政治家が国を運営する。天皇は君主であっても政治に口をだしてはいけない。だから、天皇制と民主主義はなんの矛盾も生じない」と説明を続け、「結論として、英国やオランダなどとともに、日本は民主主義がいきわたった伝統のある立憲君主国で、国民は天皇を君主として敬愛しているよ」とまとめた。遠来の若者は嬉しそうにうなずいてくれた。
私もうれしかった。ブラジルで同級生から日本の民主主義に疑問を突きつけられた日系3世の若者が、懸命に祖先の国・日本を援護してくれたことが分かったからだ。
長年親密な付き合いを重ねてきたブラジルにおいてすら、日本のことを正確に知っている人は多くない。だからこそ情報の発信が相互理解の第一歩になる。短くとも日本の生活を体験した3世君は、これから先も頼もしい日本の情報源となってくれることだろう。

(原稿:ブラジル岐阜県人会理事日比野亘)

 

 

第7回ブラジル岐阜県人会杯ゴルフコンペ開催

去る1月27日(日)、アルジャー市のPLGolfClubにて、第7回ブラジル岐阜県人会杯ゴルフコンペが開催されました。
40度以上の炎天下の中、無事に皆さんホールアウトでき、開催者として感謝しています。
今回、ブラジル岐阜県人会理事の岐部美夏さんのお嬢さん笑美ちゃんも参加して、グッと参加者平均年齢を下げ、また若さ溢れるプレーで華を添えていただきました。
連日の猛暑に中、午後から雷を伴う豪雨に見舞われますが、今回のコンペは、運良く最後まで快晴の空の中での一日でした。

成績は、残念ながらアンダーは無く、柴垣暁宏さんがネット73で、優勝されました。準優勝は、有尾さん、ニアピン賞は、アウト2つのショートでは、該当者なく、インの2つのショートで、根本さんが両方とも獲得されました。
参加者の一人田辺さんはブラジルNGKの社長さんで、会社があるモジ・ダス・クルーゼス市は、関市と姉妹都市であり、本年姉妹都市協定締結50周年の佳節にあたり、モジ・ダス・クルーゼス市長一行が今年訪日し、関市を訪問することになっているそうです。
姉妹都市協定締結の仲人役の県人会として、こうしてなお50年に亘り友好が続いていることは、嬉しい限りです。
ゴルフコンペのあと、場所をサンパウロ市の日本レストランに場所を移し、懇親会並びに表彰式を執り行いました。用意された料理に舌鼓を打ちながら、酔いがまわってますます盛り上がり、故郷岐阜の話で深夜まで楽しいひと時を過ごさせていただきました。
2月24日の定期総会兼新年会、7月5、6、7日の日本祭り出店の参加、協力をお願いし、有意義な一日を過ごさせていただきましたことに改めて、紙面を借りて感謝申し上げます。
次回、第8回ブラジル岐阜県人会杯ゴルフコンペは、9月15日(日)正午のスタートを予定していますので、どうぞ、今から日程調節の程をお願い致します。

(原稿:ブラジル岐阜県人会会長長屋充良)

 

 

2018年12月の出来事

  • 4日
    • 長屋充良会長、山田彦次絵画展委員長、坂野政信マネージャーは第14回日伯友情交流絵画展の報告ならびに年末の御挨拶を兼ねて、宮坂財団の松尾氏を訪問。
    • ニッケイ新聞の深沢編集長、サンパウロ新聞の松本デスクへ年末の御挨拶の為に訪問。
  • 18日
    • 長屋充良会長は若手リーダーの招聘プロジェクトで選出された長屋恵・エリーナさん、池戸えいじ・アンドレさんを県人会に招集。日本滞在期間中の日程をもとに、注意事項やオリエンテーションを坂野マネージャーを交えて行った。
  • 19日
    • 定例理事会が開催。
  • 26日
    • 2018年度の事務局業務の仕事納め。

 

 

2018年12月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 2018年12月21日(水)午後5時~
  • 出席者: 長屋充良会長、国井宏裕副会長、日比野健一(会計理事)、金子享資(書記理事)、橋詰
    二朗(理事)、日比野亘(理事)、大野美夏(理事)坂野政信(マネージャー)
  • 審議内容
    1. 金子書記理事が11月の業務報告を行い、了承された。
    2. 日比野会計理事が11月の会計報告を行い、了承された。
    3. 2019年開催の日本祭り出店
      • 県人会の忘年会で試食品が作られたが、幾つかの商品について、更なる改良が望ましいとの評価があり、対応策を検討。
      • 次回の理事会には出品材料の選定、加工方法および製品の規格、そして事前準備をどのようにすべきかについて、継続して議論していく事になる。
      • 郡上盆踊りのボランティアを募るPRは県人会報、そしてホームページより発信していく事になる。
    4. 事務局の業務対応策
      • 業務の簡素化や必要のある業務の継続を分析し検討したが、結論には至らず、とりあえず、従来行われている業務に対して、単純作業に関しては理事のメンバーが支援する事になる。
    5. 若手リーダー招聘事業で訪日する長屋恵・エリーナ氏、池戸えいじ・アンドレ氏のスケジュール
      が決まり理事会に提出され承認となる。
    6. 次回理事会2019年01月16日(水)17時~