長屋充良新会長を囲んでシュラスコパーティー
会長就任から間もない3月17日(土)に国井副会長のご厚意により、ジャルジン・パウリスタ区の自宅を開放していただき、新体制の発足後、初めての役員と会員の間でのシュラスコパーティーが催されました。
一品持ち寄りスタイルで昼食時間に合わせ集合。 参加者は長屋会長ご夫婦はじめ池戸クラリッセ元留学生、遠方からはイタピチニンガ在住の伊藤勉パウロ氏、ピエダーデ在住の国井副会長のお母さまと長男の国井雄治氏、日比野健一理事、橋詰二朗理事、大野美夏理事、金子亭資理事ご夫婦、平野イラシー氏と母親のとよ子氏、浅野悟氏、柴垣暁宏氏、影山事務局長、坂野政信マネージャー。
池戸クラリッセさんは今回初めての参加だが、初対面でも直ぐに輪の中に溶け込み、全員と近況を語りあっておりました。
ご自宅を提供していただいた国井副会長ご夫婦、ご子息全員も参加され、シュラスケイラ(焼肉)を率先して担っていただきました。
場所はサンパウロのレボーサ大通りから一歩中に入った所で、大木に囲まれ騒音が殆ど聞こえてこない静寂な所。 高級マンションが建っており、パーティー会場となったベランダはL型のガラス張りに設計されており、外を眺めていると、時間がゆったりと流れていくような素晴らしい空間です。
シャンパンを開ける長屋新会長
今回はフォーマルな形は省略された集いでしたが、今後の県人会の展望やどのようなフォーム(形)で運営を進めて行くのかが焦点となりました。
長屋会長は冒頭、新会員の勧誘を積極的に実施することで活性化に繋げたく、その余地はまだ十分あり、前向きにこの案を実現したいと述べられました。
第一回目の理事会で大野美夏理事より提案された「揖斐川マラソン」ツアーが理事会でおおむね理解を得られたことにより、次のステップに入った、とコメントされました。 日本の主催者側よりブラジルからの参加ランナーの人数枠が確保されたとの事で、応募者を募る方法が懸案となったが、「揖斐川マラソン」のランナーの参加に留まらず、旅行会社と協働体制を取りあいながら岐阜観光ツアーのパック企画案も浮上。 今回の集いには日本の大手旅行会社ブラジル支社の代表者をゲストとしてお招きして、ツアーを兼ねた前向きな話し合いが行われました。 「揖斐川マラソン」は今年の11月11日に開催されるため、長屋会長は「悠長に構えている事は出来ない」と、関係者へ実現に向かっての結束を促されました。
また、毎年県連が主催している日本祭りに、「来年こそは是非、当県人会も参画する方向で進めて行きたい」と述べられました。 その流れで話題が郷土食について盛り上がっていきました。 すると柴垣会員の料理経験で、自宅で『くずもち』を作った事が披露されました。 県人会のスタンドにどのような郷土食を出品するのが望ましいかと、アルコールの勢いもあり、多彩なアイデアが続出。 来年を見据えた議論が熱く飛び交いました。
日本祭りで大活躍してくれるであろう元気な岐阜女性たち
さらに先月発刊された年表「100年の歩み」ポルトガル版の配布も行われ、元留学生の池戸クラリッセ氏に一冊贈呈した所、当時の事が記載されており、ご本人も大変、感激されていた様子でした。
ビルの合間から放たれる太陽の光線がベランダに影を落とし始めた頃、その場を去るのが惜しまれるように各自、帰途につきました。
原稿:ブラジル岐阜県人会マネージャー坂野 政信
長屋会長・地方巡り
レジストロ市&カンピーナス市
2018年3月18日早朝6時、レジストロ市に向けて長屋会長宅を出発。
日曜日ということもあって、渋滞もなく、立ち並ぶビルが流れ去る景色も清々しい。 普段は車の騒音とスモッグで風景を楽しむ余裕もない。 今日は打って変わって車の往来がほとんどなく、街道に入るまで街並みを満喫しながら、快適なドライブのスタートとなった。
サンパウロの中心部を囲むように建設されたロドアネル(幹線道路)はリング状の道路で全長176km、エンブー市から116号線(レージス・ビテンクール街道)に入り、そこからさらに200km先のレジストロ市へ一路走行。 途中、ジュキチーバ市から山脈を下り始めると霧が視界を閉ざし、一挙に車のスピードは減速する。 しかし、ミラカツ市からは平坦な道となり、午前9時にはレジストロ市の清水ルイザ会員のご自宅へ到着した。
今回のレジストロ市の訪問目的は、会長就任挨拶を兼ねて、同市と中津川市が姉妹都市提携を結んでいる事から、ブラジル岐阜県人会は交流強化の意向を伝える為で、その相談に上がった訳だ。
右から文協・姉妹都市友好協会の高橋国彦会長、清水ルイザ会員、長屋会長
この件については、事前に清水リナ氏との間で話し合い中だったが、当日は残念ながら既に予定があり参加できず、姉妹都市友好協会会長の高橋国彦氏にアポイントを取っていただき、面談が実現された。
私たちの訪問に対し、高橋会長は非常に好意的にアドバイスや今後の対応を話し合うことができました。 長らく同市との交流は途絶えていましたが、今回の訪問を境に好転してゆくきっかけとなれば……との思いで、和やかに懇談が進みました。
今年はブラジル日本移民110周年、レジストロ日本人入植105周年を迎え、中津川市からの公式訪問団の来伯予定もある。 同市で10月に記念式典が催されるので、「ブラジル岐阜県人会も是非出席を」との招待もありました。
今後は両団体の交流強化を進めていく事で意見が一致し、意義のある会合となった。
続いて、次の訪問地カンピーナス市へ。 レジストロ市からカンピーナス市までは270kmとかなりの長距離で、移動はかなりの強行だったが、時間帯のせいか走行車は意外と少なく、午後1時には目的地のカンピーナス日伯文化協会へ到着した。
会館では朝からカラオケ大会が進行中だったが、事前に連絡を取っていたので、花田忠義会長が直々に出迎えてくれた。
早速、カンピーナス市と岐阜市の姉妹都市交流事業担当の矢島康弘国際担当ディレクターを紹介され、姉妹都市との交流事業の経緯についての説明と、現状における交流事業について話を伺った。
長屋会長はカンピーナス日伯文化協会との間でも長らく交流が途絶えていたが、「今後は積極的に交流強化に向けて励んで行きたい」と述べ、理解を求めた。
花田忠義会長からカンピーナス日伯文化協会の本館と接続している立派な体育館の建設に至るまでの経緯や説明を受けながら、ご案内を頂いた。
この度の地方巡りは、将来の県人会を見据えた長屋会長の積極的なおかつ活力溢れるもので、一日で走行総距離約600kmの強行訪問の旅だったが、非常に有意義で今後の県人会の躍進を裏付けるようなものだった。
カンピーナス日伯文化協会で左から花田会長、矢島ディレクター、長屋会長、坂野マネージャー
原稿:ブラジル岐阜県人会マネージャー坂野 政信
揖斐川マラソンとは…
「揖斐川マラソン」について、ちょっとご紹介しましょう。
岐阜県の最西部『揖斐川(いびがわ)』を舞台に、東海三県で初の日本陸連公認コースを取得した市民マラソンで、1988年にはじまり今年で31回を数える歴史あるマラソン大会です。
フルマラソン(42.195km)、ハーフマラソン(21.0975km)の2コースが設定され、日本陸上競技連盟公認の揖斐川沿いを走るコースで競われます。 また、同じ日にはいびがわウォーキング(3km)も催されます。
清流揖斐川と紅葉の山々を見ながら山道を走る風光明媚なコースは、高低差なんと約127m!大自然の美しさと厳しさを同時に味わいながらのゴールは、感動も倍増です。
また、コース以上に素晴らしいのが、幼稚園児からお年寄りまで町をあげての大応援で、沿道でのハイタッチはランナーに力を与えてくれるでしょう。
高橋尚子さんがスペシャルアドバイザー、金哲彦さんがスペシャルコーチとして大会を盛り上げるほか、中村優さんをゲストランナーに、スペシャルサポーター西田ひかるさんとのウォーキングや物産展も開催され、ランナーの応援に来た家族や仲間も一日楽しめる手作り感あふれる大会です。 今年2018年は11月11日(日)の開催が決まっています。
2018年2月の出来事
- 2日 会報1月号317号の日ポ両語が完成し郵送する。
- 5日 中津川市の中島工務店代表の中島紀于氏より県人会にカレンダーが送られてきた。
- 17日 2月定例理事会開催。
- 19日 第39回岐阜県農業高校生海外実習派遣団の報告書が航空便にて5冊届く。
- 20日 年表「100年の歩み」のポルトガル語版(200冊)が完成し、印刷会社より納品された。
- 21日 岐阜県庁・海外戦略推進課より、平成29年度の補助金の認可通知書類が届く。
- 25日 2017年度の事業実績、会計報告、2018年度の事業計画、予算計画、年間会費150レアル等全ての議題が満場一致で承認された。 また、会長職は長屋充良氏、副会長は國井祐氏、会計理事には日比野健一氏、書記理事は金子亭資氏、理事には橋詰二朗氏、日比野亘氏、大野美夏氏、渡辺量平・リカルド氏、顧問は山田彦次氏が就任となり、新体制が発足。 正監事は浅野悟氏、大野光男氏、伊藤勉・パウロ氏、監事補佐には、安田正子氏、平野エミ・イラシー氏が選出された。
2月定例理事会議事録要旨
- 日時: 2018年2月17日 (土) 午後3時
- 出席者: 日比野健一(会計理事)、浅野悟(書記理事)、長屋充良(理事)、金子亨資(監事)、坂野政信(マネージャー)、影山六男(事務局)
- 審議内容
- 浅野書記理事が1月の業務報告を行い、了承された。
- 日比野会計理事が1月の会計報告を行い、了承された。
- ブラジル岐阜県人会80周年、岐阜県人ブラジル移住105周年、第40回岐阜県農業高校生海外実習派遣団の合同記念式典に関わる進捗状況について準備委員会より次のように報告された。
- A.招待状の原案が決まり、招待者名簿の作成に入る。
- B.出席者への記念贈呈品の価格調査を始める。
- C.音響、照明装置は以前実績のある業者を選択し、見積書を依頼。
- 年表「岐阜県人ブラジル移住100年の歩み」のポルトガル語版は20日までに納品が確定となった事が事務局より報告された。
- 2017年度末総会日に行われる役員改選: 選挙委員会委員長よりシャッパ提出の期限は、総会開催日の10日前までと決定報告が通達された。
- 3月17日(土)副会長國井宏祐氏宅で会員を招待し、シュラスコ会が催す事が決まった。
- 次回理事会は、3月21日(水)17時より。