会報 2025年 4月

岐阜県2024年度県費留学報告

 

私は山川フェルナンダ今井と申します。2024年度県費留学生として、春に日本へ行きました。2023年は温暖だったため、桜の開花が遅く、ちょうど日本に着いた週に見ることができました。今回の研修が終わる時期も綺麗な桜が咲いています。

到着してすぐに私が研修をする研究室を紹介されました。岐阜大学の生物防除法の研究を中心とした植物病理学研究室でした。研究室担当の清水教授には暖かく向い入れてただきました。教授は以前にも研究室で留学生を受け入れていて、日本での生活についても色々と教えてくださいました。

最初の週に会議を行い、研究内容と研究室での日常業務について話し合いました。学生達は器具、薬剤、実験材料等を自由に使用でき、ブラジルでは不可能とされている技術や研究分野に関わることができました。例えば、ブラジルではバイオコントロールでの最終効果が主な研究で、それまでの工程を深く調べることはありません。日本では遺伝子レベルでのバイオコントロールのメカニズムについて研究されています。この点でも、日本や他の国が高等教育や研究への取り組みや、それぞれのプロジェクトに励んでいる学生たちにどのような価値を置いているかなど、貴重な視点を提供してもらえました。他のところでは得られない知識を身に着けてブラジルへ戻ります。 個人的にも、様々な国の人と出会い、それぞれの文化や習慣について学ぶことができました。

富山市の研究現場を訪問し、研究室の一人の学生が手掛けている土壌病原菌と大豆の生物防除法の研究に関わらせてもらいました。研究現場でありながら、柵などで囲っていなく、郊外にあったことが興味深かったです。研究生や職員は植物一つ一つを丁寧に扱い、研究室のリーダーであっても皆、汚れる仕事でも同じように作業していました。

留学期間中、冒険もありました!私はあまり日本語が上手ではないので、最初の数か月は外出するのも不安でした。でも友人たちに後押しされて、少しずつ出かけるようになりました。日本で出歩くのはとても簡単でした!観光地へは楽に行け、周辺住民は優しく、施設設備などもしっかりしていて、自動車も必要ありませんでした。日本での旅行では自由を感じます。ブラジルへ帰国したら、それも恋しく感じるでしょう。

一番感動的たったのは、母方祖父の故郷である萩原への旅行でした。日本の親戚に会えるのは私の夢の一つで、親戚のおかげで母と下呂の旅館に泊まって、温泉を堪能できました。たくさんの親戚とも会え、言語の壁があるにも関わらず、温かく迎えてくれました。

もう一つ嬉しかったのは、日本の方々のブラジルに対する愛情です。日系社会を尊敬し、驚くことに、ブラジルに親戚がいなく、それでもポルトガル語を習得してブラジルの文化に興味を持っている日本人の方々がいることです。ブラジルの良いイメージと文化を伝えることに手助けできたことを願います。

県費留学期間に、学業、個人、あらゆる面で成長できたと思います。岐阜県、そして県人会に永遠に感謝致します。母自身が日本を訪れた時の事や、親戚について、母は私の小さいころから話してくれました。県費留学生として日本を訪れることができ、母が話した以上のことを経験することができました。毎日が夢の実現でした。また日本に行けますように!

どうもありがとう!

 

山川フェルナンダ今井2024年度県費留学生報告会
午後のお茶をしながら、フェルナンダさんのお話を聞きませんか。2026年度留学制度について の説明会もあります。
制限人数20人です。
日時: 2025年5月31日(土)14時
場所: 岐阜県人会事務所
申し込み: (11) 9-4474-5322 (Wilson、午前中のみ)

 

リベルダーデの中華レストランにて鵜飼タチアナさんの送別会を開催しました。ご家族の参加もあり、楽しい雰囲気の中、美味しい料理を頂きました。タチアナさんは無事日本へ到着し、2024年度県費留学生の山川フェルナンダ今井さんとも会う事が出来ました。フェルナンダさんもブラジルへ帰国しました。


タチアナさんの送別会


岐阜にて、タチアナさんとフェルナンダさん

 

 

県連主催「第一回県人会次世代リーダーミーティング-未来への団結」の報告書上梓

 

1年前に県連が主催した、県人会次世代リーダーの集い「未来への団結」に児玉ヘンヒッキ岐阜県人会理事と私が参加し、この度その報告書が提出されました。

“若いメンバーが参加しない!”“県人会の参加者が毎回少なくなっている!”“県人会の将来はどうなるのか?”など、どの県人会も同じ課題を抱えている現状で、このイベントが開催され、貴重な意見交換ができ、建設的なアイデアも出て、大変価値のある将来の県人会にとって、数多くのヒントが内在されてる内容になっておりと思います。
市川元県連会長、島袋栄喜元沖縄県人会会長、磯ネウザ群馬県人会会長、永山オジネッチ元愛媛県人会会長、県連事務局の皆様のご尽力により、上梓されました。
この場をお借りして、組織委員会の皆様に心より感謝と敬意を表します。
様々な観点から2日間に渡り、各グループ(ブロック別)で討議し、最後に発表、総括となりましたが、県人会の将来について、素晴らしいアイデアが出されました。

みなさん県人会リーダーだけあって県人会のために日々ボランティアで尽くされておる方々なので、県人会継続には何々ならぬ思い入れがあり、たとえばご両親、御祖父が生まれたふるさとに対する敬意、尊敬の念を強く持たれており、県人会を継続させることの意義を理解されていて、日系人としてのアイデンティティを確立されてると感じました。
また元留学生、研修生の方は、日本での経験は掛け買いのないものであり、その恩返しをしたいという強い意志があり、県人会に参画してみえます。
将来的には、少しでも県人会を活性化する為のアイデアを出し合い、工夫してイベントを催したり、県人会の枠を超えた横のつながりを強化し、しいては日系、非日系を問わず興味のある方々に参加頂き、日本の文化、伝統等を、ブラジルに広めていくことの重要さを共有しました。
報告書を掲載しますので、ご参照ください。

これからも皆さんのご意見を伺いながら、県人会を継続し、母県との人的、文化的、経済的交流を深化させていきます。
引き続き宜しくお願い致します。

ブラジル岐阜県人会 会長 長屋充良

県人会の会合2024年報告書ページ
https://gifukenjinkai.org.br/jp/kenjinkaikaigou/

 

 

長年の夢であった「中部ブロック運動会」が開催されます

 

日本の文化である運動会、お子さんからお年寄りまで楽しめ、一生の思い出に残る運動会。家族揃っての運動会、良いこと尽くめです。
当日は、参加費として一キロの食料品を提供ください。慈善団体に寄付をいたします。
今回中部ブロック10県人会(岐阜、愛知、三重、静岡、福井、石川、富山、山梨、長野、新潟)が総揃いし、楽しいひと時を過ごしますが、そのために準備が必要で、皆さんのご協力無くして実現できません。

よって以下のフォームにてみなさんボランティアの申し込みをお願いします。
https://forms.gle/MWBnTtzHaCHkmaYG6

 

 


2025年3月の出来事

  • 08日 県人会事務所にて郡上踊りの練習
  • 15日 宮城県人会にて屋台料理の打合せ
  • 17日 定例理事会オンライン会議
  • 20日 月報送信・郵送
  • 22日
    • 県人会事務所にて郡上踊りの練習
    • レストランにて鵜飼タチアナさんの送別会
  • 26日 県連代表者会議

 


2025年3月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 2025年3月17日(月) 19:30
  • 参加者: 長屋、長尾、佐久間、大野マルコス、桑原、鵜飼、長屋ベッチ
  • 議事録:
    1. 会長挨拶
      • イビラピエラ公園内の「開拓先没者慰霊碑」が建立50周年を迎え、全体的な改装が必要という事で、県連が募金を募っており、岐阜県人会としても参加することをお願いする。
      • 「第一回中部運動会」の準備委員会として大野マルコスと参加し、会場見学をする。 大変スペースが大きく、立派な運動会になる事を確信する。
      • この中部ブロックのネットワークにより、青年会を結成しようと福井県人会の桑原セルソさんが発起人で第一回の会合を開く。
      • 2025年度岐阜県県費留学生 鵜飼タチアナさんが準備中。
      • 日本祭りの準備は、静岡県人会のフェスタ ジュニーナ参加も含めて6月1日(日)に長屋宅で執り行う。
      • 2025年岐阜県県費留学生の鵜飼タチアナさんに挨拶を頂き、抱負を語ってもらう。
    2. 2月度事業報告承認
    3. 2月度会計報告承認
    4. ブラジル岐阜県人会事務所ビルについて、移転も含めコンドミニアムの状況を長尾副会長から報告していただく。
    5. 第一回中部ブロック運動会の進行状況を長屋会長が報告