第42回岐阜県農業高校生海外実習派遣団」をお迎えして!
岐阜県が抱える課題として、これは日本が抱える共通したものですが、「少子高齢化」「人口減少」そして「農業後継者不足」と言われます。特に「農業後継者不足」は、慢性化した課題であり、画期的な打開策も無く、時間が過ぎていくばかりで、将来の日本独自の食を支える根本的な脆さを曝け出しております。そうした中、将来「農」で生きようとする若者との出会いは、新鮮味があり、県内で選ばれた皆さんとはいえ、何か光るものがあると感じました。
この度、46年の歴史があり、途中4回コロナ禍またインフルエンザ禍で中止になり、今回「第42回岐阜県農業高校生海外実習派遣団」をお迎えし、12日間というブラジルでの実習に於いて、一部随行した私にとっても、大きな学びとなりました。
今回岐阜県内の2.3年生の農業高校生で選ばれた7名女性の10名からなる派遣団で、足立伸幸団長(岐阜県農林高校教諭)と、浦上和人副団長(大垣養老高校教諭)が引率され、米国、ブラジル、アムステルダムの3カ国の実習として、ブラジルでは、最長の12日間滞在されました。
様々なプログラムの中、今回初めてのマトグロッソ ド スル州カンポグランデ市(州都)での研修があり、個人的に知り合いの久枝俊夫氏所有の牧場、種子工場を訪問しました。
二千頭以上の牛の放牧は圧巻で、その中に和牛の飼育も含まれ、今回我々の為に、一頭の和牛を目の前で屠殺、解体、一晩置いて、食べさせていただきました。
生徒の皆さんも初めての屠殺見学でショックでしたが、次の日の夕食には、皆さんそれは美味な和牛のバーベキューに腹一杯になって大満足ながら、家畜としてその命を捧げて我々の食を満たして頂くことへの感謝という非常に貴重な体験となりました。
地平線まで伸びる大牧場を目の当たりにし、日本には無い、大型農業を体感し、日本の農業との違い質重視か、量重視かという違いがありながら、ブラジルの質にもこだわるブラジル農業の底力
を感じ取ったと思います。
そうした中、日本では味わえないゆったりとした時の流れを感じ、また色々な価値観と出会い、自分を客観視できる、自分探しの旅であったでしょうし、自分の将来、そして進路の問題で悩む年頃の皆さんには素晴らしい経験になった事でしょう。
この経験を活かして、専門の農業での研修と、自分の歩むべき将来の羅針盤になるきっかけになればと願います。
「皆さんが、夢を追い続け、それに見合った最大限の努力をすれば、“不可能”という言葉は無い!」
「みんな若く、何も失うものはないのだから、失敗を恐れず、一歩踏み出す勇気を持って欲しい!」
そんな言葉を派遣団のメンバーに問い掛けました。
少しでも心に響いてくれたらと、願います。
足立先生、浦中先生、派遣さんの皆さん、ご一緒させていただきありがとうございました。
私なりに学びましたし、皆さんのエネルギーに触れ、何か元気をいただきました。
頑張って下さい!
(原稿:長屋 充良 岐阜県人会 会長)
お礼
この度は貴県人会 創立85周年並びに岐 阜県人移住110周年に皆様のご協力もとで無事終えることができました。また、御賛同頂きました御招待客様からは、多額のお心遣いを頂戴いたしましたことを、県人会一同心より厚く御礼申し上げます。
Dan Yuta Nagaya
Eliana Okamura
Eliza Kuwabara
Erina Megumi Nagaya
Familia Imai
Familia Katsuragawa
Familia Lilian Nakata
Henrique Shinki Kodama
Hidemaru Ono
Hiromasa Kunii
Hisao Sudo
Iraci Emi Hirano
Jorge Noboru Nagao
Julia e Henrique Toyota
Kazuhiro Sumi
Kioski Kaneko
Kiyoko Sakaida
Kunihiko Takahashi
Leonardo Hideto Nagaya
Lina Shimizu
Luiza Shimizu
Luma Kiyoko Ono
Marcelo Takeda Ono
Marcos Ryo Hashimoto
Maria Satiko Kita
Mika Ono Kibe
Mitsuo Ono
Mitsuyoshi Nagaya
Mutsuo Kageyama
Neusa Kasumi Shirota
Neuza Iso
Nobuko Nishihara Asano
Paulo T. Ito
Regina Keiko K. Kurimoto
Sonia Yumiko Sakuma
TACT – Norihiro Takai (JP)
Tadayoshi Hanada
Takashi Shimokawa
Tania Oka
Wataru Hibino
Yasuichi Kojima
Yoshiko Sakuma
Yoshinari Soga
ブラジル鹿児島県人会
ブラジル静岡県人会
東京都友会
ブラジル石川県人会
ブラジル茨城県人会
ブラジル山梨県人会
ブラジル高知県人会
ブラジル福島県人会
在伯愛媛県人会
ブラジル福岡県人会
在伯群馬県人文化協会
ブラジル広島県人会
ブラジル北海道協会
ブラジル兵庫県人会
ブラジル岩手県人会
神奈川県文化援護協会
KENREN – ブラジル日本都道府県人会連合会
ブラジル香川県人会
ブラジル熊本県文化交流協会
ブラジル三重県人文化援護協会
ブラジル宮城県人会
ブラジル長崎県人会
在伯奈良県人会
ブラジル新潟県人会
ブラジル岡山文化協会
ブラジル滋賀県人会
ブラジル鳥取県人会
ブラジル富山県人会
ブラジル山形県人会
BUNKYO – ブラジル日本文化福祉協会
ENKYO – サンパウロ日伯援護協会について
ブラジル大分県人会
ブラジル福井文化協会
ブラジル和歌山県人会連合会
ブラジル山口県人会
ブラジル佐賀県文化福祉協会
ブラジル栃木県人会
在伯長野県人会
ブラジル愛知県人会
在伯青森県人会
ブラジル沖縄県人会
ブラジル秋田県人会
在伯埼玉県人会
在伯島根県人会
ブラジル千葉県人会
2023年7月の出来事
- 7~9日 日本祭り
- 11日 農業高校生派遣団が使用するバス会社とAS Service, バンのオーナー Nivaldo/Campo Grande、Nilton への使用立替料金支払い。
- 17日 定例理事会
- 18日 絵画展委員会-展示展場所最終決定
- 20日 農業高校生派遣団ブラジル着
- 21~23日 長屋会長、Campo Grande 付近の農場へ農業高校生派遣団同行
- 24~27日 長尾理事が、Registro、Itapetininga、São Miguel Arcanjo、Sorocabaへ 農業高校生派遣団の実習、工場見学等へ同行
- 28日 佐々木事務局、農業高校生派遣団、Fazenda Tozan、Holambra へ同行
- 29日 愛知会館にて 県人会理事、関係者、 式典の準備
- 30日 岐阜副知事、議員、岐阜市長、関市長、総領事その他の方々お迎えして県人会85周年と岐阜移民110周年記念式典
- 31日 日本からの訪問団帰国、農業高校生派遣団はカンピーナスの生物研究室を訪問
2023年7月定例理事会議事録要旨
- 日時: 2023年7月17日(月)19:00
- 参加者: 長屋充良会長、 国井宏祐副会長、 長尾ジョージ昇書記理事 、佐久間ソニア書記理事、 清水リナ地方理事、 児玉エンヒッケ理事、 大野マルコス理事、 大野光男正監事、 橋詰セシリア監事補
- 議事録:
- 会長挨拶
- 日本祭りの結果報告
- 農高生派遣団受け入れ進捗報告
- ジャパンハウス「岐阜の夕べ インサンパウロ」でのチェックリスト
- 式典準備の進捗報告
- 6月度事業佐久間書記理事より報告
- 6月度会計報告 長尾会計理事より報告
- 式典役割分担確認
- 会長挨拶