会報 2022年09月

リベイラ渓谷日本移民史料館

 

ブラジル移民生活を記録するために、日本移民史料館が設立されました。 特にサンパウロ州のヴァーレ・ド・リベイラ(Vale do Ribeira)日本移民史料館が有名です。
この移民生活は新しい世代に受け継がれ、日本人とその子孫以外の民族の対話、経験と視点から、新しい価値を生み出す可能性があります。 (OI;MARINS,2008)。
残された遺産を守るために、地元の家族から寄贈された物が移民史料館に保存、保管されています。 写真集や書類など個人に属するものや、作業道具、衣類、家具など、家庭用品、出版物、レジストロ市の代表的な建築のマケットなどがあります。
レジストロ市民が自身の生活の記録を史料館に寄贈したものですが、サンパウロ市にある、過去の移民・メモリアル(Memorial do Imigrante)、現在の移民史料館(Museu da Imigração)の成り立ちと非常によく似ています。
名前の変更だけではなく、移民とその家族が寄贈された個人的な物の「崇拝」や「認識」から脱却する、史料館の意義が大く変化しました。
それは、この資料館に関係した移民だけではなく、他国の移民、又は私たちの日常生活に接する他民族をも包括する、より広範な方向に向かって成長したと思える。 (EXPOMUS、2014)。
前述された事を認識して、日本移民資料館が、他の民族移民資料館と接触する可能性があることは否定できない。 非日系移民がどのような体験や生活をされたのだろうか。 過去の移民の史料がレジストロ地域にないことは、先住移民の逃避によるものではないだろうか。 レジストロ地域の人口は、他州や近郊の地域の住民の移動に左右されているのだろうか。 観光客もどの様に影響しているのだろうか。

 

  • 一般情報:
    • Rua Miguel Aby-Azar, 224 – Centro – Registro – SP – Cep: 11900-000
    • 電話: +55 (13)3821-4130
    • 電子メール: memorialimigracaojaponesavr@gmail.com
  • SNS:
    • Facebook: https://www.facebook.com/memorialimigracaojaponesavr

資料:
教育・観光関係者用ブックより抜粋
プロジェクト:「ヴァーレ・ド・リベイラ日本人移住者記念碑:文化、歴史、地域」
提案者:Associação Cultural Nipo Brasileira de Registro (日伯レジストロ市文化協会)
Edital Proac Expresso nº13/2020 – Modernização de Museus, Arquivos e Acervos no Estado de São Paulo
ProgramadeaçãoCultural – PROAC Editais(美術館の近代化)により構想されたものである。
ProgramadeAçãoCultural – PROAC Editais (文化活動プログラム)

(ポ語原稿:ブラジル岐阜県人会レジストロ地方理事-清水リナ)

 

 

死後の世界。(人生の記録)

 

あと5時間21分しか生きられない!
この文章を配信するために、最大限の期限を自分に課した瞬間。
この締め切りは、昨日最終的に言い渡されたものでした。 私たちが今生きていることは、使命があるからです!その使命は、私たちが生化されている現在の人生で終わるものではないと思います。
義母は、「人生は、一瞬で消える、ロウソクの炎のようなものです」と言っています。 しかし、私は「人生は強烈に生きるものだ!」と思います。 どんなふうに?インテンス!強烈に!一瞬を大切に生きることです。 幸せな人生を送るために、常に行動的、、活動的であるために、健康に恵まれる必要があると私は考えています。
生老病死!おそらく人生の4つの真理であろうか。 だから、人間は
生れてくるときに泣きさけぶのでしょうか。 日本人はお通夜で悲しまないと言ったのは誰でしょうか?
「ハハ」(日本語で「の母」)の死後の世界の生活をかいま見ました。 そして、「生命」に感謝しながら、生きていくのです。
生まれるときの実感(覚えていないけど)、病気の実感も体験しました。 愛と尊敬の念を抱いて、世界の四方の安全を祈り、家族の調和も祈っています。 私の国ブラジルでは、尊敬と無礼があふれています。 我が国でも戦争の歴史があります。 因みに、ファラポス戦争(GuerradosFarrapos)、カヌードス戦争(GuerradosCanudos)、1930年革命(Revoluçãode30)。 パラグアイ戦争(GuerradoParaguai)はブラジル最悪の戦争で、人間の怒りのために多くの人が死にました。 これらの戦争について、私が感じたこと、あるいは勉強してきたことの実感であります。

「生きること!幸せであることを恥じることなく、歌って歌って歌いまくる。 「永遠に学ぶ人」であることの素晴らしさ……」と、ゴンザギーニャ(Gonzaguinha、ブラジルの作詞家、歌手)は歌詞の中で述べています。
私が死を意識したのは、母方の祖父が当時7歳の時に亡くなり、母方の祖母である大野と武田が当時23歳と32歳の時に亡くなっていくのを目撃しているからです。 第二次世界大戦で戦った、看護師であった祖父の大野正一さんの写真です。 他界された母や祖父母たちは、私の心の中で生きています。
両親の大野光男とイヴォネへ(Ivone)(Inmemoriam)に感謝します。
コーヒーの休憩の前に、署名します。

私は、イザベリ(Izabelly)とイカロ(Ícaro)という2人の小さな子供の父親であり、後者は愛する妻エリカ(Erika)の子宮の中にいます。

(ポ語原稿:クロニクル ― 大野マルコスアキオ – ブラジル岐阜県人会理事)

 

 

ぎふ―世界の県人会便り⑫
自動車企業の交流盛ん-デトロイト

 

デトロイト岐阜県人会は2009年に、岐阜県出身や岐阜県にゆかりのある14人が集まり活動を開始しました。 会員はミシガン州やオハイオ州北部の日系企業の駐在員や配偶者、永住者や米国人と国際結婚した方々などで、現会員数は20人です。 年に数回集まり、総会という名の食事会(=飲み会)を行っています。 出身地やゆかりのある地域は県内全域に広がり、多様な岐阜弁が飛び交い、かなりローカルな話題で盛り上がることもしばしばです。 最近は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で集まる機会がなく寂しいです。
ミシガン州は、アメリカ合衆国中西部に位置し、五大湖地域に含まれ、州の北と東は湖を挟んでカナダの国境に接しています。 ロウアー半島とアッパー半島という二つの大きな半島で構成され、ロウアー半島はミトンの形に似ています。 その小指と薬指の部分の地域は素晴らしい景観で、有数の観光地となっています。
その内マキナック島は、自動車の乗り入れができず、島内での移動手段は馬車か自転車とユニークです。
岐阜県とは異なり高い山はないですが、針葉樹の森と湖に恵まれています。 冬の寒さは厳しく、12~2月は終日氷点下の日が続き、最低気温もマイナス20度を下回ることもあります。 年末に降った雪が解けることなく残り、湖にも氷が張り、一面に銀世界が広がり、とても美しいですよ。
また、北米における自動車産業発祥の州として知られており、フォードやゼネラルモーターズ、クライスラーというビッグ3が誕生しました。 日本からも自動車に関わる企業など約500社が進出しており、それらの企業で運営するデトロイト日本商工会主催の日本祭りやソフトボール大会などのイベントを通じた地元住民との交流も盛んです。 日系企業の社員や家族など在留邦人数は約1万5千人です。 土曜日に日本の教科書を使って指導しているデトロイト補習授業校の児童生徒数は約750人と全米3番目の規模で、幼稚園児から高校生が参加する大運動会は圧巻です。

デトロイト県人会会長丹羽筆人(にわふでひと)さん略歴
岐阜市出身、60歳。 高山市で生まれ、郡上八幡や瑞浪にも在住した。 岐阜北高卒。 1999年に渡米後、カリフォルニア州、ニュージャージー州、ミシガン州の補習授業校や学習塾の教員を歴任し、米日教育交流協議会を設立。 「サマーキャンプinぎふ」を主催し在外子女の日本語・日本文化体験学習を推進。 北米からの帰国生の日本の学校への進学サポートも実践。
メッセージ:海外では岐阜では見たり聞いたりできない経験ができますし、岐阜の良さを感じることもできます。 岐阜の子どもたちには、ぜひ若い時に海外生活を体験し、グローバルな社会で活躍してほしいです。

(岐阜新聞より転載)

 

 


2022年8月の出来事

  • 04日 事務所の建物内の部屋所有者会議
  • 11日 県人会便り8月号メール送信、郵送
  • 18日 日本祭りの清算終える
  • 19日 定例理事会
  • 24日 絵画展委員会議
  • 27日 第23回日本祭りガストロノミー結果評価ミーティング

 


2022年8月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 8月19日(金)19:00
  • 参加者: 長屋充良会長、長尾ジョージ昇会計理事、佐久間ソニア書記理事、清水リナ地方理事、児玉エンリケ理事、大野美夏理事、大野マルコス理事、平野イラシ理事,大野光男正監事
  • 議事録:
    1. 会長挨拶
      • 日本祭り岐阜県人会参加、成功裏に終わり感謝を述べる。
      • GKI世界大会訪日についての進捗状況を説明。 日本では、コロナ禍第7波の中であるが、世界大会開催は変動なし。
      • 訪日団31人が参加希望。 あと在日中のご家族、個人訪日など岐阜から合流組が、7名程ある。
      • 2023年岐阜県人ブラジル移住110周年、ブラジル岐阜県人会創立85周年の佳節にあたり式典を日本祭りに合わせて開催予定。 式典開催実行委員会を結成することを発表。
    2. 7月度活動、佐久間理事より報告。
    3. 7月度会計、長尾理事より報告報告。
    4. 日本祭り収支決算、長尾理事より報告。
    5. 県人会事務所ビル、コンドミニオの経過会議長尾理事報告。
      住居、事務所の共同ビルとなる。
    6. 来年度記念式典&日本祭り&岐阜県フェア/実行委員会立ち上げ
      県庁と協議をしながら、準備を進める。
    7. 絵画展-9月15日が締め切りなので、参加を促すようSNSなどを各自拡散する。
    8. GMGイベント(佐久間)-11月27日(日)に開催する。