会報 2020年12月

2020年を振り返って

(県連 日本祭りLIVEを終えて)

コロナ禍で、参加型イベントは全て中止延期となり、またイベントによってオンラインでの開催となりました。

我々岐阜県人会としましても、県人会イーリャ・グランデ1泊旅行が直前中止となり、これを機に全ての当県人会イベントが中止となりました。

郡上踊り練習、公演中止、日本祭り中止(*オンラインにて開催)、第42回岐阜県農業高校生海外実習派遣団訪伯中止、令和2年度岐阜県県費留学生中止、定例理事会中止(*オンライン会議にて継続)、春の屋台祭り中止、母県訪岐「岐阜県人会世界大会」延期、第16回日伯友情交流絵画展中止(*オンライン展として開催)、忘年会敬老会中止と、未だ終息していないコロナ禍の猛威に晒されました。

こうした中、実施できたのは、定期総会、毎月度定例理事会オンライン会議 「第9、10回岐阜県人会杯ゴルフコンペ」、「第16回日伯友情交流絵画展オンライン展」、岐阜、三重、群馬県3県人会のコラボ持ち帰りイベント開催、県連主催「日本祭りバーチャル」参加ですが、それぞれ素晴らしい思い出深いイベントとなりました。

特に、絵画展は、山田彦次前岐阜県人会長が、15回続けて来られたものを、全く経験のない橋本マルコス亮氏を絵画展委員長として任命し、小田エルザさん、加藤允彦さん、矢島エイジさんと長屋で実行委員会を結成し毎週のオンライン会議を重ねオンライン絵画展ながら、今までにない40名という参加者を集い、その2名はこれもまた今回初めて海外、母県岐阜県からの参加を実現させました。
大学で教鞭を執っている橋本絵画展委員長のセンス、バランスの良さが思う存分発揮され、委員会の取りまとめ、業者との交渉、申し込みサイト作成等、全てうまくいきました。

今までにない新感覚の、素晴らしい絵画展となっております。
1年間鑑賞できますのでご覧下さい。

https://gifukenjinkai.org.br/art

他には、3県人会(岐阜、三重、群馬)持ち帰りコラボイベントは、改めて他県人会と協力する事によって、活動の幅が広がった事です。

会館を有しない岐阜県人会にとって、この取り組みは大変重要な意義が有り、これからもどんどん色々な県人会と協力し合っていきたいと思います。

最後に、11月7日にオンエアした「日本祭りLive」ですが、全県人会若手リーダーが中心となり、企画実施し、大変素晴らしい結果を出すことができました。

初めは県連が予定していた「第23回日本祭り」が、コロナ禍により中止延期となりその繋ぎとして、始まりましたが、青年達が県人会の枠を超えて、広く一体となってイベント成功の為に、昼夜を問わず全力で頑張り、成功に導きました。

岐阜県人会からも、中田さん、長尾さん、佐久間さん、池戸さん、長屋夫妻が参加し、「Live 」「OnLine」「宣伝」の3部門に分けて初めに11月7日の「Live」がオンエアされ、同日「47Cultural 」というサイトが、「On-line」にて始まり、47都道府県の観光、郷土食などを順番に紹介していきます。

https://47cultural.com.br

このサイトからご覧下さい。

「ライブ」は、歌、神楽、太鼓、三味線、クイズ、ポップカルチャー、相撲等、日本の伝統かつ現代の文化が網羅され、ブラジル漫画界の大御所マウリッシオ ソウザさんのこの「Live」の為に、作成された日伯友情の歴史に関するオリジナル作品が発表されわだい振り撒きました。

https://youtu.be/RWreJPKT05E

素晴らしい内容ですので、拡散お願い致します。

また日本より麻生太郎副総理、飯泉全国知事会会長(徳島県知事)のメッセージがあり、またブラジル側から山田彰駐ブラジル特命全権大使、桑名良輔在サンパウロ日本国総領事からのメッセージを頂き、イベントを盛り上げていただきました。

1週間で2,5万人の視聴者があり関心の高さを誇っています。
このイベントを通じて、青年同士のネットワークが強化されたのは勿論のこと、県連と青年達の距離をもっと近づけた事が特筆すべき事と思います。

http://www.youtube.com/festivaldojapao

いつでも視聴できますので、ご覧下さい。

ワクチンも始まり早期終息を念じ、来年皆様並びにご家族の方々のご多幸ご健勝をお祈りいたしまして、本年の締めくくりの挨拶とさせていただきます。

どうか良いお年をお迎え第2波、第3波と新コロナビールスの脅威に晒されていますが、この一年皆様におかれまして、ブラジル岐阜県人会が相変わらずのご協力、ご支援を賜り、会を代表しまして心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

(原稿:ブラジル岐阜県人会会長 長屋充良)

輪中なぜできた?かつて湿地帯 災害時の団結先取り

1959年の伊勢湾台風や、直近では今年7月に岐阜県内を襲った豪雨など、長年にわたって水害に悩まされてきた岐阜県。なかでも木曽三川が集中する、安八郡南部や海津市などの西南濃地域では、洪水から集落を守るための知恵として、住民たちは周囲を堤防で囲む「輪中」を築き、特有の生活を育んできた。県の公立小学校の社会科でも紹介されるなど県民にとってなじみ深い輪中は、そもそもなぜできたのか。そこにはどんな生活があったのか、改めて振り返った。 輪中は、川の流れの直撃を防ぐために上流に面した部分に築かれた、U字型やV字型の堤防「尻無堤」や「築捨堤」が当初の姿。次いで、下流から逆流してくる水を防ぐために堤防を築いたことでできたという。 現在の輪中地帯はかつて湿地帯だった。「本来なら住めない地域に住んだ結果として輪中が生まれた」と語るのは、大垣輪中研究会(大垣市)の伊藤憲司代表。伊藤さんによると、輪中ができたのは江戸時代初期。戦国時代を経て安定した統治が始まって経済が発展、新田開発が盛んになったことも追い風に次々と輪中集落が誕生した。明治の初め頃には西南濃地域を中心に約80の輪中があったという。 多くの輪中が生まれた背景には、地理的な事情も重なる。水源がそれぞれ異なる長良川、揖斐川、木曽川の大規模な河川が集中する上に、地形は東高西低。増水した木曽川が長良川や揖斐川に流れ込むことがあったことから、木曽川以西には特に集中していたという。輪中のような堤防は他県でも造られたが、伊藤さんは「これだけ集中しているのは珍しい」と話す。 周囲を河川に囲まれた輪中集落では、特有の農業方法や生活文化が生まれた。大垣市入方の「輪中館」と「輪中生活館」ではその一端を紹介している。輪中館では、田や畑を洪水被害から守るために工夫を凝らした農耕法「堀田」を紹介している。土を掘りその土を積み重ね田畑を高くして、周りは水路にして舟で行き来していた。地主建築の民家「旧名和邸」を解体、復元した輪中生活館では、洪水時に生命や財産を守る場所として、母屋より高い場所に石垣を築いて建てた「水屋」や、万一の際に逃げられるように避難用の小舟をつるしておく「上げ舟」が玄関先の土間に展示され、当時の暮らしを再現している。 こうした独特の生活と合わせて、輪中地域特有の気風としてちまたでささやかれているのが「輪中根性」なる言葉。「仲間内の結束は固いが排他的」というような負の印象を持って語られることが多い言葉を、当人たちはどう考えているのか。町内一帯にあった福束輪中からその名を取られたという安八郡輪之内町の木野隆之町長に疑問をぶつけてみた。同町で生まれ育った木野町長は「それほど日常的に使われているわけではない」とした上で「『日常生活を維持するために、どう災害に備えるか』という意識による結束が、外側から見ると入りにくいように見えるのではないか」とみる。その上で、「災害時に必要な『自助や共助』の考え方を先取りしていたのではないか」と指摘した。 「輪中根性」には決して他者を避ける意図はなかった。厳しい自然と闘うための団結心、これからも襲ってくるであろう災害に負けないために必要な心構えだったのだ。


水屋


堀田

(原稿:岐阜新聞 2020年11月22日付)

2020年日伯友情交流絵画展(バーチャル)

令和2年(2020年)12月1日(火曜日)岐阜新聞 提供 朝刊 020ページ

https://gifukenjinkai.org.br/art


2020年11月の出来事

  • 03
    • 県人会理事方に絵画展のカタログ郵送
    • 第16回日伯友情バーチャル絵画展開催
  • 04
    • 県人会便り 3月~10月分郵送
  • 07
    • 日本祭りライブ、岐阜県人会参加
  • 16
    • 事務所の扇風機故障
  • 18
    • 事務所の蛍光灯をLEDランプに交換
  • 21
    • 定例理事会ビデオ会議
  • 26
    • 県人会便り11月号郵送(BR)
    • 県連代表者会議
  • 29
    • 扇風機購入

2020年11月定例理事会議事録要旨

  • 日時:11月21日午後3時
  • 出席者:長屋充良会長、国井宏裕副会長、長尾ジョージ会計理事、佐久間ソニア書記理事、平野イラシ理事、大野美夏理事、中田謙三理事、清水リナ地方理事、金子亭資相談役、大野光男正監事
  • 審議内容
    1. 会長挨拶、 岐阜、三重、群馬3県人会コラボイベントの参加にお礼を述べ、大変好評で来年は、年2回開催予定。
      「第16回 日伯友情交流絵画展 オンライン展」開催大成功につき、橋本絵画展委員長初め、実行委員会のメンバー に対し感謝を述べる。 特に橋本委員長のリーダーとしての活躍を絶賛。来年以降の活躍が楽しみと締めくくる。
      絵画展、3県人会イベント、日本祭りバ-チャルに参加された県人会会員にお礼の品送る。
    2. 10月度の出来事を佐久間書記理事が説明、承認。
    3. 会計報告 – 10月度の会計報告を長尾会計理事が報告、承認。
      引き続き、絵画展の会計収支報告、承認。
    4. 絵画展報告、長尾理事から、来年の絵画展は、一般開放と、引き続き母県からの参加可能なオンライン展の2本たてでやろうとの建設的な意見があった。予算と照り合わせて検討することにする。
    5. 日本祭りバーチャル – LIVE部門で、主力メンバーとして活躍した中田理事から報告。「大変だったが、素晴らしい経験となり、他県人会青年リーダーとのネットワークができ満足している!」と感想を述べる。
      他、「オンライン」部門で、長尾理事が紹介記事を作成、非常にまとまった内容で、評判を得る。
    6. 日本祭り2021- コロナ禍の影響が計り知れず、計画が立てにくい状態ながら、 県人会として出展 内容を検討。栗きんとんを候補に入れ、国井副会長が生産者と協議する事にする。あともう一品を次回理事会まで各自検討。
    7. 県人会が入っているビルディングが12月21日~1月03日迄年末休暇
    8. 2021年度活動計画
      • 12月21日~1月03日 県人会休館
      • 1月31日 第11回ブラジル岐阜県人会杯回ゴルフコンペ
      • 2月28日 2020年度未定期総会
      • 4月 岐阜、三重、群馬 イベント
      • 5月 県人会旅行
      • 7月9日~11日 第23回日本祭り
      • 7月23日~30日 岐阜県農業高校性海外実習派違団受け入れ
      • 9月7日 第12回ブラジル岐阜県人会杯ゴルフコンペ
      • 10月 -岐阜、三重、群馬イベント
      • 10月 岐阜県人会世界大会訪日参加11月8日~19日 第17回日伯友情交流絵画展
      • 11月27日 忘年敬老会(秋田県人会)
    9. 県人会事務所の照明、扇風機購入理事会承認。
      忘年、敬老会中止決定
    10. 2月の定期総会兼新年会は取り敢えず例年通り。 コロナの状態で変更あり!