会報 2019年05月

岐阜県を訪れて、帰国報告!

5月20日から31日の間、一時帰国し、県庁をはじめ、色々な方々と面談をして参りましたので、その報告をさせて頂きます。
訪日の目的の一つは、7月の日本祭りで使う青のりや一味唐辛子、鶏ちゃんのたれ、五平餅のたれ、たこ焼き器、五平餅焼き器などを購入し、日置郡上市長との面談並びに郡上市民の方々からの寄贈による浴衣の贈呈授与、県庁の崎浦良典観光国際局局長との面談、国際センターの江尻さんとの面談、国際交流課の水野さん、國枝さんとの協議、中野産業教育係(農業高校生海外実習派遣担当)の八束功子団長(初の女性団長)、足立伸幸副団長との面談、「鶏ちゃん合衆国」大統領・副大統領との面談、農業高校生海外実習派遣団引率の先生方のOB会である「ブラジル会」の皆様方20人の方々との懇親会など充実した日々を過ごして参りました。
特に、郡上市長から贈呈された郡上市民の皆様から御寄贈頂いた浴衣は、帯も含めて、男女合わせて70着近くも頂きました。さらに県庁の方からも30人分の帯、下駄、足袋を頂きました。誠に感謝に堪えません。
他にも県産品を頂戴しまして、多大なご支援を県庁から頂きました。合わせてご報告させていただきます。これらの県産品と浴衣、帯、下駄、足袋、および日本祭りで使う五平餅焼き器を航空便で送付しましたが、間に合うかどうかが大きな課題であります。
崎浦観光局長には、今回の日本祭り参加支援のお力添えを頂きまして、お目にかかり改めて御礼を申し上げました。また、来年、岐阜県人世界大会を7月か10月に行う事を協議中との報告を受けました。県庁で我々海外在住の県人会員のために御尽力いただき、本当にありがたく思っております。
また、ブラジル会では、元実習生の中野先生がブラジル実習継続の立役者として頑張って下さり、今回も20名近くのOBの先生方とお目にかかり親睦をはかることができました。ブラジルでの実習継続の重要性と、今回、41回目のブラジル実習における今までにない実習内容を説明させて頂きました。参加者の皆様から、その内容に対してのお褒めの言葉を頂き、胸をなで下ろすと共に、OBの先生方との深い繋がりと心の通じ合いに熱いものを感じました。
「鶏ちゃん合衆国」というのは、鶏ちゃんを啓蒙させようと色々なイベントをされておられ、今回は当県人会を海外支部として認定してくださるという事で、何かプラスになればと、僭越ながらお話をさせて頂きました。
わずか10日間ほどの短い帰国のご報告ではありますが、これから、7月3日のジャパンハウスでのプレゼンテーション、さらに7月5、6、7日の日本祭り、7月27日から8月2日にかけての「第41回岐阜県農業高校生海外実習派遣団訪伯」と、大きな催しが目白押しで大変忙しくなります。どうか母県の皆様方のバックアップもこのように整っておりますので、当地の県人会員の皆様、これからが本番です!益々のご協力を何卒よろしくお願い致します。

(原稿:ブラジル岐阜県人会 会長 長屋充良)

 

 

郡上踊り及び郡上節

平成から令和への御代がわりにあたり全国各地のお祝いの催しをNHKニュースで放映しましたが、その中に郡上市八幡町での徹夜踊りがあったのを観られた方がいらっしゃるかと思います。
今年の日本祭り(7月5日~7日)には本会からも食のブース及び郡上踊りを披露することとなり、4月から、7月6日の本番に向けて毎週土曜日の午後から練習を続けております。
本踊りは国の重要無形民俗文化財に指定されており、本場の郡上市八幡町では毎年7月中旬から9月上旬まで延べ32夜開催され、中でもお盆の4日間は夜通し踊る徹夜踊りとなっています。
踊りのお囃子郡上節は、「かわさき」「春駒」「ヤッチク」「げんげんばらばら」「三百」「さわぎ」「郡上甚句」「古調かわさき」「猫の子」「まつさか」の計10曲で構成されており、踊り始めの曲は時により異なりますが踊り〆は「まつさか」に決まっていて、この曲が流れると踊り手は、もう終わってまうか…と余韻に浸りながら家路につくこととなります。
今練習し披露を目指しているのは、「かわさき」「春駒」「ヤッチク」「げんげんばらばら」の4曲ですが、ある日練習中に「ところでこの曲名の意味は何ですかと?」と訊ねられました。
即答できずに「後日調べてお知らせしますから」と猶予をもらい、翌週調べたことをお知らせしましたが、この会報を読まれる方でご興味のある方もいらっしゃるかと思い、また、知って頂きたく以下に記します。

かわさき
郡上踊りの代表的な曲で、三重県伊勢市の川崎からきています。江戸時代に流行したお伊勢参りに行った郡上の人々が川崎音頭を持ち帰って現在の「かわさき」に仕立てたもの。

春駒
「♪7両三分の春駒春駒」の歌詞は、石川県能登のサバ売りの「♪7分5厘の焼サバ焼サバ」という売り声がルーツ。
また源平時代に宇治川の合戦で佐々木高綱と一番乗りを競った梶原景季の乗馬が気良の里(郡上市明宝)で産した磨墨(するすみ)であったことなどから郡上節に唄いこまれています。

ヤッチク
江戸時代、正月などに芸人が両手に4つずつ、計8片の割竹(八っ竹)を打ち鳴らしながら門付けをしていたのを踊りに仕立てたのが始まり。

げんげんばらばら
キジがケンケンと鳴き羽をバタバタさせる様子が訛って「げんげんばらばら」となりました。古い手毬唄、わらべ唄がルーツで同じ調べの唄が全国各地にあるようです。

郡上おどりは中世の念仏踊りや風流踊りの流れを汲むもので、初代郡上藩主遠藤氏が領民親睦のために盆踊りとして奨励し、その後、郡上一揆(宝暦5年)の責任を幕府から問われて青山氏にとって代わられた際も、四民融和を計るために奨励されました。
なお、青山氏が丹後の宮津藩から郡上藩に移封された折、一揆後の疲弊した領民を思いやり、あまねく三百文を与えたのが踊り「三百」となったようです。
今年はこの踊りは演目になっていませんが、来年はこの曲を加え、五曲にしたいと思います。
盆踊りは見るより踊るもの、今年参加されなかった方も来年は是非ご参加ください。お待ちしております。

(原稿:ブラジル岐阜県人会理事 橋詰二朗)

 

 

 

2019年4月の出来事

  • 2日
    • 県人会事務局の応募者佐々木ヨシコ氏が来所。日比野亘理事と坂野政信マネージャーが面接。
  • 3日
    • 事務局の専用コンピュータ機がソフトウエアーのトラブルで故障を起こしたので、急きょメンテナンスサービスを依頼。
  • 4日
    • 事務局の専用コンピュータの修復が終了。この日から正常に稼働。
  • 10日
    • 臨時理事会が開催された。
  • 15日
    • 事務局を担当する佐々木ヨシコ氏がこの日より業務を開始。
    • 第15回日伯友情交流絵画展に対し、宮坂国人財団より寄付の支援書を受理。
  • 17日
    • 定例理事会を開催
  • 24日
    • 宮坂国人財団へ寄付契約書(サイン済)を送る。
  • 25日
    • 岐阜県商工労働部観光国際局国際交流課へ「海外岐阜県人会に関する情報・調査への協力」についての資料を送る。
  • 26日
    • 坂野政信マネージャーがこの日を以て退職。
    • 岐阜県商工労働部観光国際局国際交流課に2019年度海外岐阜県人会活性化事業補助金申請書類を送る。
    • 貿易会社JIROSANへジャパンハウスで行う日本の工芸品のリストをメールで送る。
  • 30日
    • 山田絵画委員長が第15回日伯友情交流絵画展に関しての会議の日付を5月7日と決める。
    • 貿易会社JIROSANの宮川ダンテ氏と面談。

 

 

2019年4月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 2019年4月17日 (水) 午後5時~
  • 出席者: 長屋充良会長、国井宏裕副会長、日比野健一(会計理事)、金子亨資(書記理事)、山田彦次(顧問)、坂野政信(マネージャー)
  • 審議内容
    1.  金子書記理事が3月の業務報告を行い、了承された。
    2. 日比野会計理事が3月の会計報告を行い、了承された。
    3. 2019年開催の日本祭りおよびジャパンハウスへ展示される工芸品の出荷は、「5月の半ばを目途に物品の手配が進められている」と県庁側より報告を受ける。
    4. 第41回岐阜県の農業高校生海外実習派遣団の来伯が決まる。ただし、短期間の滞在のため、スケジュールに合わせ、充実した実習先を教育委員会の中野輝良氏と長屋充良会長が検討中。
    5. 第15回日伯友情交流絵画展の開催で、山田彦次顧問が委員長を務める事になった。同事業に対し、計画書および予算書が提出され、理事会で審議が行われた後に承認となる。
    6. 長尾昇氏が今月より新理事に任命され、この度の理事会に出席された。また、坂野政信マネージャーの後任には、4月15日より、佐々木ヨシコ新県人会事務局員が紹介された。
    7. ジャパンハウスにおける「クラフト47」への参加に対する進行状況が説明された。
    8. 2019年度の事業計画案をもとに会員慰安旅行は10月にクーニャ市への一泊二日の旅行が決まる。日程は19日(土)~20日(日)または26日(土)~27日(日)と提案されたが、後日、どちらにするかを決める事となった。
    9. 坂野GMが退職の挨拶。
    10. 次回理事会 2019年5月15日(水) 17時

 

 

訂正(詳細説明):3月定期総会での山田顧問の発言に対する事項について、理事会での説明を長屋会長から要請され、理事会にて山田顧問が考えを説明された。山田顧問は「移転によって、どのようなメリットがあるのか?」「会員にアンケート調査をされてはいかがか」と意見を述べられた。