会報 2019年04月

提言「第1回岐阜県人世界大会」を開催しましょう!

趣旨: 世界に住む岐阜県人が母県で一堂に会し、岐阜県を大いに盛り上げましょう。
飛山濃水の風光明媚な環境に恵まれ、地理的に日本の中心に位置する岐阜県。2016年の岐阜県を舞台にしたアニメブーム、そして2017年にはアニメ聖地巡礼による観光客が大幅増加。昨年はNHK連続小説「半分、青い!」で脚光を浴び、また来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる!」の放映でも岐阜県が注目を集めております。
しかしながら、ブランド総合研究所の「都道府県出身者による郷土愛ランキング」では、2016年度の愛着度部門では、47都道府県中45位(2018年度は44位)、自慢度は、なんと茨城県と同率で最下位(2018年度は、42位)となっており、由々しき事態であります。
世界遺産白川郷、世界農業遺産清流長良川の鮎、日本3大盆踊り郡上踊り、飛騨の小京都高山等。特産品では飛騨牛をはじめ、飛騨トマト、明宝ハム、栗きんとん、富有柿等。また、地場産業には関の刃物、美濃和紙、飛騨木工品、美濃焼等。日本、世界に誇れる岐阜県、岐阜県民の素晴らしさを世界の岐阜県人が一同に集まり、「岐阜」を学び、語らい、そして岐阜県人としての誇りや自覚を促し、再認識、啓蒙し、一緒に全世界に向けて発信しましょう。

タイトル:“ぎふ ええてェ!” (仮称)
日  時: 2020年未定
場  所: 岐阜県下
プログラム:
-学識者による岐阜に関するあらゆる部門での記念講演
-岐阜県出身有名人による講演、ショー、討論会
-世界岐阜県人会による活動報告
-世界岐阜県人会サミット並びに岐阜県人世界連合結成発足
-岐阜県産業物産展併設並びに即売会
タイトル仮称「ぎふすぐれもの展」
どうか、皆さんのご意見をどしどし県人会の方にお寄せ下さい。そして、ぜひ趣旨をご理解頂き、実現に向けてのご協力お願い致します。

(原稿:ブラジル岐阜県人会 会長 長屋充良)

 

 

ときめき

一月は住き、二月は逃げる,三月は去る…。
“光陰矢の如し”とは、よく言ったものだ。
先生が生徒に教える、励ます時に使う言葉のひとつ。昔風に言えば、師匠が弟子を鍛える時に使う言葉のひとつ。「時の過ぎるのは本当に早い。お前たちは、その時その日を無駄にせず、常に怠けず、気を入れて頑張れ」生徒、弟子にとっては、うるさいほど言われた言葉である。
ところで一般的に、人が時の経つのが早いと感じるのは、いつ頃からか? 幼年時代、十代、二十代、三十代、四十代頃までは、それほどではなかった。歳を取る、つまり老人ほどその感覚が顕著になるという。五十代、六十代を超えると、途端に時の流れが実に早く感じられるようになる。これは、どうしてなのだろうか?
ある心理学者が、この老人どもの、時間の経つのがあまりにも早過ぎると感じる現象を研究し、分析した結果、次のような結論に達した。
「老人は、身の回りに起こること全てに、“ときめき”を感じなくなったからだ」と。
ふむふむ、なるほど、なるほど、そういうことですか。と、他の人はともかく、我が身を振りかえってみると、そう言われてみれば思い当たるふしがある。
例えば、若かりし頃は、どこか旅にでも出るという前日は、初めての旅行先だと、その町とか田舎とかの景色を想像したり、また、その土地で会うであろう人は、どんな人たちなのだろうか、などと思いめぐらせたり。何か、こう、気持ちの高ぶりを感じたものである。ちょっと外食をする時など、行く店の食べ物をあれにするか、これにするか。飲み物だったら、まずはビールで喉を潤し、次はカイピリーニャか、酒にするか。それともいっそウイスキーにするか。そう思っただけで、何となく嬉しくなったり…。
あるいは明日はゴルフのコンペだ、という時、前の晩、寝床で、スタートから最終十八番ホールまでをシュミレーションしてみる。すると、なんと全てのコースをパー・プレイで上がることになるのだ。この興奮…。
ある時は、街中で別嬪(べっぴん)さんを見かければ、起るわけもない、有らぬことを思い浮かべて、ちょっと心の臓をドキドキさせたり等々。確かに身の回りの事象一つひとつに関心を持ち、感心し、また歓心を覚えたものだ。
つまりこれが、心理学者の言う“ときめき”だったのだろう。考えてみると……。
八十歳に手の届く現在、朝起きてから夕べの床に着くまで、その日一日の出来事に、果たして昂揚(こうよう)を覚えることがあっただろうか。何をやっても、何が起こっても、なんら“ときめき”らしきものすら感じないままに、一日が終わってしまっている。それが、現実である。
リタイヤしてから既に十何年になる。それ以前から、ある団体のボランティアに参加して、もう二十何年になる。それは今も続いているが正直なところ、このボランティアも、若い頃のようには芯から身が入っていないというのが、今日この頃である。現役時代はともかく、リタイア後は、“ときめき”らしきものを感じなくなった。夢も希望もない、張り合いのない毎日の連続である。老後は、どうしたら良いか? 誰から命令されるわけでもなく、自由気ままだが、それだけでいいのか? かと言って、本来のボランティアのように、本気になって他人に尽くすようなレベルでもない。ただ自分本位に、気分の赴くまま、せっせと体を動かしておればそれで良い。老後とは、そういうことなのか。
“人生とは 生きてる間の 暇つぶし”か?。(喝!)
終わりに、峰村正威さんの歌を拝借。
“還るべき ふるさとのなき 身佗しかな 異郷の土に やがて果てむは“

(原稿:ブラジル岐阜県人会理事 日比野健一)

 

 

岐阜の今、故郷コーナー

☆★☆時代超え岐阜躍動 郡上おどり徹夜で祝う☆★☆

鳴り響く、げたの音が令和時代の幕開けを告げた。岐阜県郡上市八幡町で4月30日夜から1日未明にかけ、改元を祝う郡上おどりが行われた。
浴衣姿などの踊り客が去りゆく平成を惜しみ、令和の始まりに心を躍らせた。
30日午後8時ごろ、おはやしが始まると約1万5千人が幾重にも踊りの輪を作った。
1日午前0時を前に平成を「まつさか」で締め、カウントダウン。郡上八幡城の城山から花火が上がった。令和最初のおはやしが響くと、再び輪ができ時代をまたいだ踊りが続いた。
郡上おどりは400年の歴史がある国重要無形民俗文化財。郡上おどり保存会は最終曲に「令和版まつさか」を用意。歌詞に新時代も伝統をつないでいく思いを込めた。

令和の幕開けを祝い、踊る人たち
一日午前〇時十一分、郡上市八幡町、郡上八幡旧庁舎記念館前

(岐阜新聞 2019年5月1日)

 

 

2019年3月の出来事

  • 6日
    • 県人会のホームページ活用化に伴う打合せ会が事務所で急きょ開かれ、午後5時より吉村マルセロ氏、深水長屋エリーナ氏との間で行われた。
  • 9日
    • 郡上踊りの初練習会は、長屋会長と橋詰理事の手ほどきの下に11名が県人会事務所に集まり行われた。
  • 12日
    • ブラジル向けの貿易関係の仕事を担っている宮川氏と面談を行う。輸入関係について、業務上における質疑を行う。
  • 15日
    • 2018年度の補助金がBanco Santander銀行に入金された旨の通知を受ける。早速、為替決済の手続きを開始。
  • 18日
    • 第15回日伯友情交流絵画展の支援申請書を宮坂財団へ提出。
  • 20日
    • 定例理事会を開催。
  • 21日
    • 2018年度の補助金決済が終了し、当口座に入金が確認された。
  • 25日
    • 2018年度末定時総会議事録を第3カルトリオ登記所へ提出

 

 

2019年3月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 2019年3月20日(水)午後5時~
  • 出席者: 長屋会長、山田顧問、日比野会計理事、橋詰理事、日比野亘理事、岐部理事、坂野マネージャー
  • 審議内容
    1. 山田顧問より第15回日伯友情交流絵画展の説明。
    2. 山田顧問の県人会事務所移転再考について、質疑応答。
    3. 坂野マネージャー退職に関する引き継ぎをスムーズにする為の意見交換。
    4. 長屋会長から日本祭り準備状況説明と同じく郡上踊りの練習状況の説明、並びに定員確保への
      協力要請が行われる。
    5. 次回理事会 2019年 4月17日(水) 17時~