会報 2018年11月

ブラジル岐阜県人会、忘年会を催す

去る11月24日(土)18時より、拙宅(長屋会長宅)にて2018年ブラジル岐阜県人会忘年会を開きました。
夕方より空模様が急変し、強風、土砂降りの雨の中、41名の方々が参加され、深夜まで大いに盛り上がりました。

この度の集いは、忘年会と共に来年7月5、6、7日に開催される「日本祭り」に初出品する料理の試食ならびに結団式を兼ねての集いでした。

従来は、岐阜県のブースを業者に委託しておりましたが、来年からは県人会の活性化と若手会員の参加を促す最高のチャンスと捉え、今年2月の定期総会で会長に選出された折に就任時の所信表明の一環として述べさせて頂いたものでもあります。

日本祭りの参加を成功させる為には、準備、メンバーの結束強化が重要だと思います。 そういう意味において、今回の集いは大変と有意義なものでした。

今年、NHKで毎朝(ブラジルは夜)放映されてきた小説ドラマ「半分、青い!」で全国的に有名になった“五平餅”と、飛騨、奥美濃地方で昔から伝わる“鶏ちゃん”を岐阜の名物として、日本祭りの場で岐阜県を大いにアピールしたいと思います。

当初の予定では、“鮎の塩焼き”を検討して参りましたが、「輸入手続きが困難」と業者の説明を受け、残念ながら断念しました。 その他、岐阜の銘酒、たこ焼き、牛肉串焼き、わらび餅、栗粉餅等々を予定しています。

なお、この度の訪日では郡上市を訪問致しました。 その際、日置郡上市長と面談する機会があり、日本祭りの会場で、郡上踊りを県人会の会員さんが踊る姿を紹介したいので、浴衣、下駄等、郡上踊りグッズ等の提供のご支援を要請致しました。 従って、これからメンバーを募り、練習を始めて行く予定です。 ぜひ、皆様ふるってご参加ください。

さて、料理のレシピですが、「鶏ちゃん」は、鶏肉を一口サイズにカット。 キャベツもカットし、味噌、酒、みりん、ニンニク、ごま油で味付けをした後に、冷蔵庫でねかせます。

「五平餅」は、ご飯を炊き、ぬりつぶしたお米を割り箸にわらじ状につけます。 タレは、味噌、くるみ、ゴマ、刺身たまり、砂糖を混ぜ、割り箸につけ、塗りつぶし状のご飯につけて焼きます。 このご飯を潰すのが重労働で、日本祭りの短い時間内で手際よくやらなければなりません。 この流れ作業で手間取ってしまうと形が不揃いになりかねず、これも一つの課題です。 みな、初めての経験で素人のため、何か良い方法を考えなければなりません。

「たこ焼」で使う設備は、日本より取り寄せた業務用たこ焼き器を使って実験した所、どうにか合格点にほぼ近い仕上がりとなりました。 問題は、タコの仕入れ価格を抑えなければなりません。 さらに青のり、かつを節は、輸入品のため、材料費が高価となり、コストダウンの観点からこれも検討課題の一つです。

柴垣会員にお願いして作っていただいた「わらび餅」は、大変美味しく作られており、好評は間違い無いかと思います。

同じく、鈴木まゆみ様が作られた「栗粉餅」も申し分のない大変美味しいものでした。 これも栗粉の仕入れ値段が重要な課題です。

この日は一品持ち寄りスタイルだったので、皆様色々と美味しい食べ物を持って来て下さり、ご馳走がテーブル一杯で溢れるかのように並びました。

来年1月に県庁のリーダー招聘事業で母県を訪問する事になっている池戸アンドレ君も参加。 105年前に岐阜県からブラジルへ第一陣として移住された方の子孫です。 この度の参加で、また一人、若手会員が県人会に貢献していただける事になり、期待したいと思います。

また岐阜県出身でJICAより、現在イタペセリカ・ダ・セーラの日本語学校に派遣されてきている、福田裕子様も参加されました。 当県人会理事で、同様にJICAの日本語教師として派遣され、縁あって日系ブラジル人の方とご結婚され、当地で永住されている岐部美夏さん(旧姓・大野)との間で話が弾んでいるようでした。
夜遅くまで、意義深い時間を過ごした忘年会でした。

国井副会長の奥様・まゆみ様には10人分以上の仕事を一人で担っていただき、本当にお世話になりました。 心より感謝申し上げます。

また曽我ご夫妻、土田ご夫妻、長屋イラセマご家族、柴垣様、駐在員では古田様、三宅様、板屋ご夫妻、鈴木ご夫妻、富澤様、金子書記理事ご夫妻、橋詰理事父娘、岐部美夏様、日比野会計理事、国井副会長ご家族、浅野監事、レジストロ市より駆けつけてくれた清水リナ様、塩野様、橋本マルコス元研修生、坂野マネージャーと多くの方々にご参加いただき本当にありがとうございました。

2018年を締めくくる素晴らしい忘年会となりました。

(原稿:ブラジル岐阜県人会会長長屋充良)

 

 

2018年10月の出来事

  • 3日 第14回日伯友情交流絵画展用のカタログを届けに、山田彦次委員長と坂野政信マネージャーがサンパウロ総領事の野口泰総領事を訪問。
  • 4日 イビラプエラ公園内の慰霊碑所有権譲渡の伝達式が文協ビルの貴賓室で行われた。 ブラジル岐阜県人会を代表して坂野マネージャーが参列。
  • 5日 理事会で決議された経費削減の一環で、電話(11)3208-4207の契約を解約する。
  • 7日 高橋好美元会員の49日法要が西本願寺で催され、県人会を代表して坂野マネージャーが出席。
  • 9日 若手リーダーの招聘プロジェクトで、ブラジル岐阜県人会は2名の推薦者の関連書類を県庁へ送付。
  • 18日 定例理事会が開催。
  • 20日~21日 レジストロ・中津川の姉妹都市式典参加とレジストロ近郷巡りの一泊泊りツアーが催された。
  • 24日 若手リーダーの招聘プロジェクトで、ブラジル岐阜県人会より推薦した一人が健康上の理由で辞退し、即刻県庁へ連絡。
  • 26日 ブラジル岐阜県人会創立80周年記念式典事業費補助金の通知をサンタンデール銀行より受ける。
  • 29日 ブラジル岐阜県人会創立80周年記念式典事業費補助金の為替手続きを完了。

 

 

10月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 2018年10月17日(水)午後5時~
  • 出席者: 長屋充良会長、国井宏裕副会長、日比野健一(会計理事)、金子亨資(書記理事)、橋詰二朗(理事)、日比野亘(理事)、大野美夏(理事)坂野政信(マネージャー)
  • 審議内容
    1. 金子書記理事が9月の業務報告を行い、了承された。
    2. 日比野会計理事が9月の会計報告を行い、了承された。
    3. 2019年開催の日本祭り出店
      • 出品内容についていろいろと議論が交わされた。 具材や味付け等は日系人やブラジル人の
        味覚を考慮する事も大事ではないかと意見が出された。 但し、本来の郷土食をアピールし、
        食の文化を伝える事も大事ではないかとのコメントもあり、更に検討が必要。
      • 厨房設備の手配は出品する内容および量によって条件が異なるので、慎重な対処が求めら
        れる。
      • 県人会の忘年会を催す時に、出品する試食品を紹介。 またボランティアの募集活動は至急、
        進めて行く事で一致。
    4. 第14回日伯友情交流絵画展
      • 11月5日のオープニング、11月6日~11月14日の展示期間中の受付責任者も決ま
        り準備万端と事務局より報告が述べられた。
    5. レジストロ市・中津川市姉妹都市
      • ブラジル岐阜県人会は、10月24日にレジストロ市で行われる姉妹都市記念式典に参加
        する慶祝団のメンバー確認が行われた。
    6. ブラジル岐阜県人会の忘年会を長屋充良会長宅で11月24日(土)午後6時に開催。
    7. 次回理事会 2018年11月21日(金) 17時~