会報 2018年10月

日伯間の価値観向上を目指すブラジル岐阜県人会の絵画展

「日伯友情交流絵画展」は、在サンパウロ日本国領事館の絶大なるご協力と、日系人画家をはじめブラジル人画家と多くの方々のご参加と、宮坂財団をはじめとする各企業様の応援を得て、今年も14回目の絵画展を無事に終えることができました。 書面ではありますが、岐阜県人会便りを通じ、厚く御礼を申し上げる次第であります。
この展覧会は絵画に関心のある戦後移住者が、「流行によって時代を誤ることを極力さけ、個性を尊重し、日伯間の新たな価値観を目指す」目的で発足しました。
創立メンバは以下10名の方々です。 なかじま いわお氏、みうら よしゆき氏、みやした さくこ氏、にしお かつのり氏、こじま やすいち氏、なかの みつお氏、もりた ふくこ氏、よしもと みきお氏、なかの こうじ氏、やまだ  ひこじ氏。

ブラジル岐阜県人会では、これまで様々な日伯文化交流事業が実施されてきました。
代表的な出来事は「岐阜県農業高校生ブラシル派遣事業」(2018年には40回目を終了)、サンパウロでの花火大会(計2回)。 「サンパウロ市立劇場」での岐阜県とカンピーナス市とのジョイントコンサートでは県人会が奔走し実現しました。 さらに1997年岐阜市から贈られてきた人間国宝「加藤卓男氏」の作品「三彩貼花文手付花入」1点を在サンパウロ日本国総領事館を通じ、マスピ(MASP)美術館のジュリオ・ネ―べス館長に手渡すなど、数々の文化活動や人的交流が行われてきました。

2003年から04年当時のブラジル岐阜県人会では、文化活動の一環として絵画教室も開かれていました。 その後、絵画に関心のある会員数名から、絵画展開催の要望が、当時の会長でもあった山田彦次を通じ理事会に提案がなされました。 これを受けた理事会では2005年、「在サンパウロ日本国総領事館」多目的ホールを選択。 総領事館に相談と協力を要請。 時の西林万寿夫総領事も快く承諾。 文化班のご協力もあって、とりあえず10名の戦後移住者達の「サンパウロ戦後移民具象画展」をテストケースとして始まりました。 この小規模な絵画展が、ブラシル岐阜県人会主催で在サンパウロ日本国総領事館後援の多目的ホールでの絵画展開催へと繋がり、実現しました。

以後、2016年の第12回日伯友情交流絵画展より、在サンパウロ日本国領事館の「後援」から「共催」へと格上げになり、順調な発展を続けて参りました。
現在も特定の会員制度もなく、決められた会費のみで、国籍、言語、人種、年齢等々を超えて自由に参加できる制度を維持。 絵画を通じ、日伯間の友情交流に努めているのが大きな特徴です。
絵画展のタイトルも第2回からは「日伯交流絵画展」、第3回目からは「日伯友情交流絵画展」と名称を変え、現在に至っています。

ここに改めまして、在サンパウロ日本国総領事館の歴代の総領事をはじめ、現総領事の野口泰氏はじめ、文化班や多くの民間団体などのご支援を賜りました関係者各位に、厚く御礼を申し上げる次第です。

来年の2019年は、この絵画展も第15回目という節目の年にもあたります。 正直なところ「日伯友情交流絵画展」も、近年マンネリ化の傾向が指摘されているところから、参加者の募集要項等々の改善も一つの懸案事項かと思われます。
複雑化する諸般の情勢に対応すべく、柔軟な運営をすることは、今後求められることが予測され、これからの開催に向けてさらなる緊張を持って進めていかねばならないと気を引き締める思いです。 したがいまして、関係者の皆様ともよく話し合い、改善すべきところがあればよく検討を加え、一人でも多くの絵画ファンが在サンパウロ日本国総領事館の多目的ホールに足を運んでいただき、ご満足頂けるように頑張って参りたいと思います。 来年の15回「日伯友情交流絵画展」と節目の展覧会を成功に導くためにブラジル岐阜県人会としても、関係者各位との連携を密にし、尚一層の努力をして参りたいと思います。

ブラジル岐阜県人会
絵画展実行委員長 山田 彦次

 

 

2018年9月の出来事

  • 5日 臨時理事会議が開催され、2019年7月に開催される日本祭りの参加について検討が行われ、前に進めて行く方針で計画案を作成する事になる。 また、県人会の収支内容の精査の必要性が重視され、次週、日比野健一会計理事、橋詰二朗理事、日比野亘理事が内容分析および対処を検討する事になる。
  • 10日 前の週に検討されていた収支分析を行うため、日比野会計理事、橋詰二朗理事、日比野亘理事が来所。
  • 14日 第14回日伯友情交流絵画展用のカタログを印刷会社へ発注。
  • 18日 第14回日伯友情交流絵画展用のカタログが印刷会社より納品。
  • 21日
    • レジストロ市と姉妹都市の中津川市が10月20日(土)38周年記念式典を開催する事になり、高橋国彦会長より招待状が送られてくる。
    • 岐阜県山県市の矢野和子係長より、林宏優市長のご厚意により当県人会宛てに品物の送付連絡を受ける。
  • 28日
    • 定例理事会が開催。
    • 新会館移転構想が理事会で検討されている中、日比野亘理事が調査した候補物件を日比野健一理事、橋詰二朗理事、坂野政信マネージャーも同行してサウーデ地区の2件の売家を下見に行く。

 

 

9月定例理事会議事録要旨

  • 日時: 2018年9月28日 (水) 午後5時~
  • 出席者: 長屋充良会長、国井宏裕副会長、日比野健一(会計理事)、金子亨資(書記理事)、橋詰二朗(理事)、日比野亘(理事)、大野美夏(理事)、坂野政信(マネージャー)
  • 審議内容
    1. 金子書記理事が8月の業務報告を行い、了承された。
    2. 日比野会計理事が8月の会計報告を行い、了承された。
    3. 長屋充良会長の訪日報告
      • 7月に開催された県人会の周年記念式典に対し、返礼のご挨拶回りはとどとおりなく、  無事に済ます事ができたと報告。
      • 県庁を訪問した際、来年7月に開催が予定されている日本祭りの県人会参加について  郷土食の出品、原価計算書、損益計算書、設備投資等々の計画書(案)を提出し、ご  協力をお願いした旨が報告された。
    4. 2019年開催の日本祭り出店
      • 県庁に提出した資料の再分析を基に、実行に移すべき具体的な内容の議論が交わされた。人材の確保、材料調達、事前準備等々の具体的な枠組みを纏め、定期的にフォローを兼ねた打ち合せを持つことになる。
    5. 第14回日伯友情交流絵画展
      • 11月5日のオープニングに向けて、順調に事前準備が行われていると報告。
    6. 次回理事会 2018年10月17日(金) 17時~