ブラジル岐阜県人会便り
インターネット版
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第309号
2017年5月

無病息災(むびょうそくさい)

     
     "病気をせず、健康でいること"。
     世の中、皆さんそうありたいと願って、日頃の食生活、適当な運動、または時々の健康診断、等等、健康で長生きしたいといろいろ気を遣っておられるようです。
     かく言う小生も、自分なりの健康法を考え、毎日欠かさず行ってきて、これといった大病もなく、齢(よわい)七十六歳になろうとしています。
     もっとも、健康法と言っても、特にたいしたことをしているわけではありません。
     一、 朝起きて、コップ一杯の水を飲む。 (酔い醒まし)
     二、 スポイト、三分の一のプロポリスを飲む。
     三、 十二、三分の柔軟体操。
     四、 食事は、家内が作ってくれるものを、文句一切言わず戴く。
     五、 月、三、四ラウンドのゴルフ。
     六、 タバコ、一日十二、三本。
     七、 晩酌、缶ビール一本と、ウィスキー、オンザロックで、コップ二,三杯。
     以上が、我が健康法です。
     六、七、は、健康法とは言えないと医者とアミーゴたちには言われていますが。
     ところで、誰もが健康増進の為、長寿を願ってと色々健康法を試みています。 そのうちの一つ「健康診断」。 医療の常識として、早期発見、早期治療の掛け声の下、お医者さんへ、または病院へと駆け込む。 そこで、血圧、血糖値、コレステロール値、肥満度などといった検査項目を知り、問題がありますと言われれば、それぞれの治療の為の薬を飲みます。 または、医者によっては、即"腹切り"となります。
     最近、この社会現象、医療事業のあり方に「待った!」をかけた、ある医学博士のレポートを読んで、自分なりに成程と、納得したところがありました。
     次に、「医学部エリートが病気を作る」の表題で、"健康診断は無意味、受ける必要なし"というレポートの中の例を、二,三、あげてみます。

☆コレステロール値
     基準値をオーバーすると、高血圧症、動脈硬化症を引き起こすと言います。 今まで120が上限とされてきましたが、女性180、男性160になるまで気にする必要はないという。 コレステロールの低下は、認知機能が低下し、女性の場合、低下するための薬を飲むとかえって糖尿病のリスクが増えるという研究結果が発表されています。
     コレステロール低下薬はメジャーな薬で、製薬メーカーにとってはドル箱となっています。 医者が製薬会社の後押しをしているとも言えるでしょう。

☆血糖値
     血糖値が上がると糖尿病と言いますが、血糖値は6.0が正常値。 治療が困難な場合の目標値は、8.0未満とされています。 しかし、数値が9.0から10.0でも、インスリンの投与なしに食事療法で普通に働くことができます。

☆高血圧
     高血圧の原因は、塩分の取り過ぎというのが一般論でしたが、カリウム、マグネシウム、カルシウムなど、食卓塩の精製過程で排除されたミネラル成分の不足が高血圧の原因となっています。
     つまり、高血圧の治療には、降圧剤で血圧を下げるだけでは駄目で、ミネラルを含む自然塩ならば、適度に摂った方が良いということです。

☆がん
     がんの病気については、早期発見で恩恵に浴する人も中にはいますが、治療した人、しなかった人の死亡数は、治療した人の方が多いのです。 この中で一番の原因が「抗がん剤だ」と言われています。 誰もが、体内にがん細胞を持っていますが、これは潜在がんとも呼ばれるもので、進行がんにはならない、無害ながんです。 ところが、一部の手術によって、この潜在がん細胞が体内に拡散され、活性化し、色々ながんの病の元となります。
     結論として、やるべきことは病気の早期発見ではなく、原因物質や環境、生活習慣の悪要因を除去すること、つまり、"何を食べるか、どう生活するか"。 これは、ほとんどの病気に当てはまる、新しい医療の常識だとも言えるでしょう。


     以上がレポートの大体の内容です。 下手なまとめ方、説明の仕方で申し訳ありませんが、医学については全く見識のない、素人である小生には理解できない部分もありますが、世間には、こういうことを説く医者もいるのか!と、小生なりの健康法と照らし合わせて、少なからず同感、納得したものです。
     人生五十年と言われた時代から、今は平均年齢八十年余となった現代。 これは、ひとえに近代医学の力が大いに貢献していることは万人が認めているところです。 が、これからの時代は、この近代医学には欠けている、「栄養学」「予防医学」を、もっと取り入れなければいけないと、この医学博士は強調しています。
     さて、ここでもう一つ、愛煙家の方たちへの、"朗報"をあげて置きましょう。 これは、養老孟司(解剖学者)と、山崎正和(劇作家)の対談で、「肺がんの原因はタバコである」を、医学的に証明できたらノーベル賞ものである、という面白い内容のものです。 現在、世界のすみずみまで禁煙運動が行き渡り、「肺がん、心筋梗塞、脳卒中、肺気腫など、喫煙がその原因である」というのが定説になっていますが、その根拠は何でしょう? これらの因果関係については、実は医学的に今まで、何も立証されていません。 また、「受動喫煙」の害という説も、科学的根拠は一切ありません。 昨今、肺がん患者が増えた最も大きな原因は、人間が長生きするようになったこと。 長生きすれば当然、がん発症の確率は高くなります。 もう一つの原因をあげるとすれば、それは大気汚染です。
     結局、長寿の秘訣は「大気、安静、栄養」ということに尽きます。 つまり、この対談の結論は、前述の医学博士の「栄養学」「予防医学」の意見と全く共通したものであり、この二つのものがいかに大切かということを言っています。 こういうふうに書くと、嫌煙家から見ればこれは、タバコ好きの勝手なエゴ論を振り回しているに過ぎないと思われるかもしれません。 そういう見方も当然あります。 ですから、まあ、この場合は色々な意見を聞き、見て、各人がそれぞれ長生きの為の健康法を考え、実行されてゆけば、それでいいのではないでしょうか。
     次は、老化に関する問題です。
     老いの仕組みについて「自分の"フレイル"=虚弱度(Frail,Frailty)」を知るということで、健康問題では、健常状態と要看護に至る、その中間の状態のことを言うそうです。
     まずは次の項目をチェックしてみて下さい。
     A 体重の減少。
     B 主観的疲労感。
     C 日常的生活活動の減少。
     D 身体能力の低下。 (歩行速度の減弱)
     E 筋力の低下。 (握力、腕力の低下)

     以上の項目は、虚弱度を測る目安ですが、この中で該当するものが、3項目あれば、フレイルだそうです。 2項目あれば、プレ・フレイル(フレイルの前段階)と見なされます。
     要するにこれは、老化の進行状況を把握する為のものです。 フレイルの状態だと、要介護への道に入り始めているということになります。

     老いの姿
しわが寄る。 ほくろができる。 腰が曲がる。 ひげが白くなる。
手がふるえる。 脚はよろめく。 歯が抜ける。
耳は聞こえず。 目は疎くなる。
身にまとうは、頭巾。 襟巻。 杖。 たんぽ(湯たんぽ)。
おんじゃく(温石)。 しゅびん(尿瓶)。 孫の手。
聞きたがる。 死にとうながる。 淋しがる。 心は曲がる。 欲深くなる。
くどくなる。 気短になる。 愚痴になる。 出しゃばりたがる。
世話を焼きたがる。 またしても同じ話に子を誉めたがる。
達者自慢に人はいやがる。
(六歌仙 ―平安時代の六人の歌の名人)

     人間、老いれば、姿が変わるのは、如何ともしがたい宿命です。
     出来得れば、"六歌仙"のような老人とならず、ピンピンコロリと行きたいものです。 凡人は凡人なりに"老人"とはならず"朗人"となりたいです。 少なくとも、そういう心がけだけは、持ち続けて行きたいものです。

(原稿: ブラジル岐阜県人会 理事 日比野健一)

 

 

☆★☆「君の名は。 」上映会を開催

     
     会報で何度かお知らせしている岐阜を舞台にしたアニメ「君の名は。 」の上映会を4月27日木曜日16時からブラジル岐阜県人会で開催しました。
     平日の夕方であいにくの雨模様にもかかわらず、日比野健一会計理事、浅野悟書記理事、金子亭資監事、平野イラシー監事補佐、平野イラシーご子息、山田孝由・コンピューター講習生、小倉祐貴・ニッケイ新聞記者、大久保純子・会報編集長、影山六男事務局長、坂野政信マネージャーらが集合。
     最初に自宅から大型テレビを運び込み、アニメを用意した坂野マネージャーから、ポルトガル語で簡単に説明がなされました。
     当初、映画そのものがアニメーションで、主人公の男女が夢の中で入れ替わるという設定で、解かり辛いかとも心配もされたが、飲物とスナック菓子などが用意され、リラックスした雰囲気の中、始まってみますと1時間52分の上映時間はアッという間でした。 日本ではこの映画に対して「見れば見るほど、味わい深く感動する」などと言われていることもあり、この日、2回目の鑑賞という人もいたほどでした。
     上映中には、飛騨高山がモデルという糸守町の風景が出ると「本当にこのようなカルデラ盆地はあるの?」とか、女主人公の三葉(みつは)が組紐(くみひも)を織る場面では「岐阜では組紐が盛んなの?」などと、若い人から先輩へ質問が飛んだりしました。 日比野理事から「組紐は知らんが、昔は『ガチャ万』と言って、『織機をガチャンと織れば、万の金が儲かる』って言われるほど、岐阜で繊維や紡績が盛んだったんだよ」などの説明を受けて、和気あいあいとした上映会でした。
     また、上映会に参加したニッケイ新聞社の小倉記者から、「間もなくブラジルでの生活を終え、岐阜へ帰る」との報告もなされました。
     これからも岐阜県人会ではさまざまな企画を催していきたいと思いますので、どうか日本語でもポルトガル語でも構いませんので、お気軽に県人会にアイディアなどをお出し下さいますよう、心よりお願い申し上げます。


上映会のためにブラジル岐阜県人会館に集まった人々。 日本語音声にポルトガル語の字幕画面をじっと見つめて。


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