ブラジル岐阜県人会便り
インターネット版
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第294号
2016年2月

1月は釣りとゴルフの岐阜県人会
第1回ブラジル岐阜県人会ペスカ
第1回ブラジル岐阜県人会杯ゴルフコンペ

     
     ブラジル岐阜県人会では、2016年1月下旬に第1回目の沖釣り旅行と第1回目ゴルフ大会を主催しました。
     「第1回ブラジル岐阜県人会ペスカ」(ポルトガル語:pesca、訳:釣り)は24日(日)と25日(祝日)に行われ、岐阜県人会の日比野理事、長屋理事、吉村監事と会員の塩野氏を含む、計11名の参加者が集まりました。 他の8名は岐阜県人会とは直接関わりがありませんが、日系企業の社員や駐在員、長屋理事の釣り仲間です。
     一行は24日の早朝5時に岐阜県人会事務所前に集まり、貸し切りバンでサンパウロ市から200km離れているサン・セバスチアン海岸に9:30に到着しました。 現地でクーラーボックス用の氷と、餌のエビを購入し、10:30に貸し切りの舟(約5mx15mの木造船)に乗り出港しました。


サン・セバスチアンにて集合写真
中央後列、左から: 日比野氏(理事) 、 笹間氏
前列、左から: 小西氏、 硯田氏、 奥地氏、 長屋氏(理事) 、 橋詰氏、塩野氏(会員) 、 青山氏、 羽田氏、 吉村氏(監事)

     舟が11:15にイリャベラ島付近の海域で停泊した途端、昼間に捕れる「普通の魚」を狙い始めました。 お昼は皆の持ち寄りの素麺やおにぎりに加えてシュラスコ(ポ語:churrasco、ブラジルの焼肉)も食べました。 食後も釣りは続き、片手で竿を持ち、おつまみを食べながら、笑い話も飛び交っていました。
     場所はイリャベラ島の廻を定期的に移動し、釣れる魚は餌と場所により、始めはエビを使い、カワハギ、フグ、ヒラメ、クロダイなどが釣れていましたが、午後4時頃からイワシも使い始めて、キントキ、ハタやベラなどが釣れました。 天候は一日中青空と強い日射が続きましたが、幸い日射病や船酔いにかかる方はいませんでした。
     日が暮れると、いよいよ本日お待ちかねのイカ(ヤリイカ)釣りに道具を準備し始め、夜9時頃には全員イカを狙っている状況になりました。 始めの1~2時間は釣り竿に反応は無く、「当たり」の水深を見つけると連続で釣れ始めました。 イカの群れは横並びに行動するようです。
     イカ釣りでは八方に針を持つ疑似餌を使用します。
     竿を揺らし、小魚と錯覚させ、イカが巻き付くタイミングでイカに引っ掛け釣り上げます。


レンタルした木造船
          
イカ釣りの疑似餌

     釣りは翌日の朝5時頃まで続き、長屋理事は一晩でイカだけでも300杯近く釣りました。
     サン・セバスチアン海岸には7時頃戻り、前日の早朝に起きて十分に釣りを楽しんだ一行は帰りのバンではぐっすり休み、サンパウロに帰還したのはお昼頃でした。 皆さん魚が詰まった重いクーラーボックスを抱えて満足そうに解散しました。
     イカ釣りから1週間後、31日(日)に「第1回ブラジル岐阜県人会杯ゴルフコンペ」も開催されました。 場所はアルジャー市(サンパウロ市から50km)のPLGCゴルフクラブで、試合は正午に始まり、10名が参戦しました。 県人会からは日比野理事と長屋理事ご夫妻が参加し、この日も天気に恵まれました。
     試合はグローリー(Glory)コースの9ホールとリリィー(Lily)コースの9ホール、計18ホールのストロークプレーで行われました。 ブルー・ティーはグローリーで3532ヤード、リリィーで3435ヤード、両コースともパー36です(計72)。
     ゴルフコンペは午後5時頃まで続き、7:30からはサンパウロ市内の中華料理店で懇談会と授賞式が行われました。 第1回目の優勝者はモジ・ダス・クルーゼス市(関市と姉妹都市)の日本人駐在員の大橋氏、ネットスコアは75でした。 準優勝者と第三位はともに日系ブラジル人で、岐部ルイス氏(ネットスコア76)と柴垣アルフレッド氏(ネットスコア78)でした。
     今回の「ペスカ」とゴルフコンペの段取りを担当した長屋理事は優勝者・準優勝者・第3位のトロフィーとゴルフボールセットも手配しました。 また、一週間前の「ペスカ」に参加した橋詰氏はアルジャー市のAGCゴルフクラブのキャプテンを務めていた方で、今回のコンペの賞用にボールセットを寄贈しました。


 
          
優勝トロフィー

     参加者のほとんどが岐阜県出身者や岐阜と縁のある方で、食事中でも話が絶えませんでした。 「モネの池」などあまり知られていない岐阜の観光地の話や、岐阜弁対決や、岐阜地域・西濃地域・中濃地域・東濃地域・飛騨地域の違いなど、夕食会は10時頃まで岐阜の話題で盛り上がりました。


ゴルフコンペ後、レストランにて
後列、左から: 吉村氏(監事) 、 岐部氏、 田辺ご夫妻、 柴垣氏、 岐部氏、 有尾氏、 長屋(理事)ご夫妻、 棚橋氏
前列中央、左から: 日比野氏(理事) 、 大橋氏

(原稿: ブラジル岐阜県人会 監事 吉村マルセロ)

 

 

恐怖の蚊

     
     ブラジル全国で、一種の蚊が騒動を起こしています。 学名「Aedes aegypti」、日本語では「ネッタイシマカ」や「ヤブカ」と呼ばれています。 ネッタイシマカは黄熱とデング熱を媒介すると知られていて、サンパウロのような都会でも発生率が高いため、ブラジルでは年中、駆除キャンペーンが行われてきました。
     しかし、2015年の下半期からこの蚊は、更なる脅威を表しています。 事の発端はブラジル北東部で新生児の「小頭症」の発症報告の激増でした。 この事態は連日報道され、しばらくすると「ジカウイルス」(Zika virus)との因果説も一般的に広まり、そのウイルスを媒介するネッタイシマカが更に脚光を浴びるようになりました。
     「ジカ熱」を引き起こす「ジカウイルス」は1947年にウガンダのジカジャングルで発見されて以来、半世紀の間はゆっくりとアフリカと東南アジアに広まり、その間の感染死亡者は14名と報告されています。 大陸の外での初めての流行は2007年、ミクロネシアのヤップ島です。 その6年後には更に東の、フランス領ポリネシアやイースター島でも流行し、今回2015年4月にブラジル国内で確認され、急速に南米に広まっています。
     ジカウイルスについてまだ十分に研究が進んでいないために小頭症と結びつける裏付けについて専門家の間でも賛否があるようです。 しかし現在最も有力な説とされていて、ブラジル政府は11月12日に非常事態宣言を全国に発令しました。 コロンビア、エル・サルバドル、エクアドルとジャマイカでは、妊娠を控えるよう国民に呼びかける政府の正式発表もされています。 2月1日には国連の世界保健機関(WHO - World Health Organization)も、小頭症とジカウイルスの世界的流行の恐怖から、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しています。
     2月23日時点の報道では、ブラジル北部・北東部を中心に500件以上の「小頭症」が確認されていて、まだ4千件以上が検査中だそうです。 更に厚生省は、国内の実際のジカウイルス感染者は50万から150万名いると予想しています。 誤差が大きいのは病状が風邪や他の伝染病に似ていたり、あるいは必ずしもジカ熱を発病するわけではなく、診断しにくいからです。 どちらにしても、過去の例を見ると2013年と2014年のオセアニア流行では感染者は9千人に満たないので、今回の流行は数字を見るだけでも恐ろしさが伝わってきます。
     ブラジルでのジカウイルスの流行のきっかけとなったのは、2014年のサッカーワールドカップの際の様々な国の人の流通という見解もあり、今年数ヶ月後に開かれるリオ五輪に向けて警戒が高まっています。 また、チクングニア熱やギラン・バレー症候群もネッタイシマカと関連付ける研究もあり、決定的な情報がまだ不十分と言えど、とりあえずは駆除を徹底しなければならないのは間違いないようです。
     虫による伝染病は山奥のイメージがありますが、実は都会の方が人口密集地帯で、ネッタイシマカが産卵するに適した水たまりが出来やすいなど、生殖の条件が揃っています。
     ネッタイシマカは5ミリから1センチの大きさの蚊で、黒と白のシマ模様が特徴です。 普通の蚊と違って、低く飛び、蚊特有の音も立てず、かまれてもかゆくないそうです。 対処法はとにかく殺虫剤や虫除けスプレーを使用し、空き瓶、植木の皿、ゴミ箱、屋根の上などに、雨水がたまらないように気をつける事です。 ブラジル政府はこういった注意を国民に呼びかけ、住宅審査と燻蒸を行う他、一部の地域では、幼虫の成長を防ぐバクテリアの導入や、遺伝子改変で繁殖機能を持たない雄蚊を放つなどの試験も数年前から行われています。 しかし、人工的な薬剤とバイオ技術を自然に導入する事には賛否両論あり、インターネット上では様々な(陰謀)説が飛び交っています。


ネッタイシマカ

(原稿: ブラジル岐阜県人会 監事 吉村マルセロ)

参考
ブラジル国厚生省   対ネッタイシマカ情報サイト   combateaedes.saude.gov.br
アメリカ疾病予防管理センター (CDC)   ジカウイルス情報サイト   www.cdc.gov/zika
国連世界保健機関 (WHO)   ジカウイルス情報サイト   www.who.int/csr/disease/zika

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