ブラジル岐阜県人会便り
インターネット版
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第291号
2015年11月

秋篠宮同妃両殿下ご来伯
日本とブラジルの国旗で出迎え

      「日ブラジル外交関係樹立120週年」を記念して今年は各日系機関が様々なイベントや事業を展開しています。 そんな中、10月28日に秋篠宮同妃両殿下がブラジルをご訪問されました。 秋篠宮様は27年前の「日本人ブラジル移民80周年」記念でもご来伯されています。 皇室のご来伯は「日本人ブラジル移民100周年」記念(2008年)での皇太子殿下と高円宮妃殿下のご訪問以来です。
      28日(水)の朝にサンパウロ・グァルーリョス国際空港にご到着。 午後1時にはサンパウロ市「イビラプエーラ公園」の「日本館」を訪れになりました。 到着前から慌ただしく動いていた日本大使館・領事館関係者、「ブラジル日本文化福祉協会」(文協)、「ブラジル日本都道県人会連合会」(県連)や各都道府県人会を始めとする日系団体の代表者の他にも一般の方も合わせ約200名が、両国旗を振りながら拍手でお迎えしました。 この日はサンパウロ市長、フェルナンド・ハダッジ氏も同行し、ブラジル岐阜県人会からも青山副会長、吉村監事と影山事務員が出席をしました。
      秋篠宮ご夫妻は笑顔で会釈されながら「開拓先没者慰霊牌」へ向かい、県連会長・本橋幹久氏の説明を受けられご参拝された後、日本館へ向かわれました。 館の入り口では「ミラソウ学園」と「ピオネイロ学園」の小中学生100人近くが通り道の両端に並び国旗を手に出迎え、同妃両殿下は午後2時頃まで館内を視察されました。 案内役は日本館運営委員会副委員長・相良クリスティーナ氏が担当し、文協会長・呉屋春美氏、同会評議員会長・原田清氏、同会名誉会長・木多喜八郎氏、日本館運営委員会委員長・大田レオ氏、イビラプエラ公園長・エラウド・ギアロ氏らも同行しました。
      移動の車へ向かう道中、秋篠宮ご夫妻は見送る方たちと握手をされたり、お言葉を交わされている姿も印象的でした。
      午後3時頃に文協にご到着され、こちらでも「アルモニア学園」「オシマン学園」「ブラジリア学園」の100人以上の生徒たちが両国旗を振って歓迎をしていました。 正面ホールでは、100歳近いご高齢の方も着席のまま出迎え、移民で渡って来た一世にとっては特に感動的な一時だったと思われます。
      その後、同妃両殿下は館内の「ブラジル日本人移民史料館」へ移動になり、移民当時の道具や衣類、動物の剥製などを視察されました。 午後5時にはイベント会場にて歓迎式が開かれ、一般の方も秋篠宮ご夫妻をひと目でも拝見しようとお昼すぎから待機していた千人近くの人々が会場に集まっていました。
      開会に先がけ、「モルンビ学園」のヒサナガ・カワサキ・レオナルド(13)さんと「ピオネイロ学園」のジェシカ・テイシェイラ・フェレイラ・レイテ(12)さんが両国旗を掲げ入場、「ピッコロ」「パイネイラ」「文協コーラス」の3つの女性合唱団が両国歌斉唱し、相良氏の司会のもと開催された。 文協の呉屋会長はブラジル日系社会を代表して日ポ両語で歓迎の挨拶と、ブラジルでの日系人に対する信頼について語りました。
      秋篠宮殿下もご挨拶の言葉を述べられ、厚い信頼を築き上げた先駆移住者の努力をたたえられた後、前回のご訪問の思い出を挙げられ、当時の若者が現在は日系コミュニティの中心となっている事を喜ばしく思い、更なる両国の友好関係の発展を願っていますと述べられました。
      記念品贈呈式ではアララ・アズーウ(スミレコンゴウインコ)の彫刻品とランのブーケがご夫妻に贈られ、「オシマン学園」の生徒フェリペ・トシユキ・ミヤモト(13)さんとイザベーラ・ガルジーノ・マジ(13)さんが両国の将来と文化について日本語で挨拶をしました。
      歓迎式は女性コーラス団による「ともだち」と「三つの汽車のうた」の合唱で終りを迎え、午後6時に閉会となり、多くの人々に見送られ、笑顔で子供や年配の方々に優しく接し、温かいお言葉を掛けられていました。
      秋篠宮同妃両殿下は約2週間ブラジルにご滞在になり、サンパウロ市(28日~29日)の他、パラナ州(30日:クリチーバ市、31日:ロンドリーナ市、ホランジア市、マリンガー市)、マット・グロッソ・ド・スル州(11月1日~2日:カンポ・グランデ市とパンタナル熱帯性湿地)、パラー州(3日~4日:ベレン市とアマゾン川)、首都ブラジリア(5日~6日)、リオ・デ・ジャネイロ市(7日~8日)もご訪問され、国内だけで計7千キロメートル以上の移動をされたことになります。 来伯前から日系コミュニティの間では警備体制について心配の声がありましたが、無事11月8日の夕方にリオのガレオン空港から帰国されました。


文協のイベント会場にて歓迎式が行われた

 

 
ブラジル岐阜県人会ピクニック大げさの街、イトゥへ


      10月25日(日)、ブラジル岐阜県人会の会員交流ピクニックが行われました。 事務所前に朝7時に集合し、貸切バスは7時半頃出発しました。 参加者は33名集まり、5才のお子さんから92歳の年配の方までいました。 当日サンパウロ市内の天気は曇りでピクニックが危うく感じられましたが、北西100km以上離れているイトゥ市に到着して降りてみると、真っ青な空が広がっていて暑い程でした。
      最初の行き先は「ファゼンダ・ド・ショコラッテ」(直訳でチョコレート農園)、10時頃に到着しました。 この農園は名の通り小さなチョコレート工場を運営し、果実やお酒を混ぜた珍しい味のチョコレートをいくつか販売しています。 その他にも、数種類の動物の飼育、コーヒーやワインの製造、おみやげ屋やレストランも設けていています。 入場は無料ですが、有料の農園案内や乗馬体験もあります。
      農園内では放し飼いのクジャクを間近で見れて大の大人も子どもたちと一緒に楽しんでいる様子でした。 クジャクの他にも、アヒルやニワトリなどの小型動物は放し飼いになっていますが、牛や羊などはさすがに囲いで飼われています。
      お昼は12時頃、地元名物の料理「フィレー・ア・パルメジアーナ」(チーズとトマトソースとスパイスを多くかけたステーキ料理)のレストランに到着しました。 レストランで改めて山田会長が挨拶し、各参加者もそれぞれの自己紹介をしました。 岐阜県とは全くゆかりのない他県出身の会員たちも、ブラジル岐阜県人会の事業のつながりや会員の知人など、皆さん2時頃まで食事と会話を楽しみました。 今年の「日伯友情交流絵画展」でも出展した画家のマウントフルト氏とその息子は日本語はできないが、日本人と英語で会話をしている姿もありました。
      食後は運動も兼ねて街の中心へ向かいました。 中心街は「マトリス教会」と、「大きな信号機」と「大きな公衆電話」の広場が見どころです。 周りには数件のおみやげ屋もあり、参加者たちは散らばり1時間ほどそれぞれ周囲を見物していました。
      ちなみに、イトゥ市が「大げさの街」として知られるようになったのは、イトゥ出身のあるコメディアンのテレビ出演がきっかけだそうです。 1960年代後半にフランシスコ・フラヴィアーノ・デ・アウメイダ氏(芸名:シンプリーシオ)がコメディ番組で「イトゥ市のものは全て大きい」と唱えるキャラクターを演じ、それが評判を集め街の特徴として定着したそうです。
      一行はサンパウロへ戻る前に、「プラサ・ドス・エザジェーロス」(直訳:大げさの広場)に立ち寄り記念撮影をしました。 この広場でもいくつかの拡大オブジェがあり、大きなシンプリーシオの像もありました。 イトゥを立ったのは4時頃、前回と同じく一日中楽しんだ後の帰りのバスの中は寝静まりました。 途中のサービスエリアで休憩もはさみ、県人会事務所前に戻ってきて解散したのが午後6時頃でした。


シンプリーシオ像の前にて記念撮影

 

 
ブラジル岐阜県人会でパソコンを習う


      10月からブラジル岐阜県人会事務所で初心者向けのパソコン教室が開始されました。 生徒の数は10名近く、ほとんどがご年配の方です。 初めて「コンピューター」に触れる方や、自宅にパソコンはあるが使い方が分からないという方、昔使っていたが忘れてしまった方など、事情は様々です。 中には十数年前に仕事でタイプライターを扱っていた経験で、初日の授業からキーボードに慣れていた方もいます。 同じ授業を行っても生徒によって個人差もあるので、当会では1対1の家庭教師方式を用いて、各生徒に合わせて授業を行っています。
      このコースの内容はパソコンの基本的な操作方法から、文書の作成や、インターネットの使い方の講座です。 生徒さんたちはコース終了後、自分の作品を執筆したり、孫や日本の親戚とメールのやり取りができるようになるために頑張っています。
      10月早々から始めた生徒たちは年内に20時間のコースを終了する予定ですが、自宅でパソコンを持っていない方々から継続して県人会でパソコンを習い続けたいという依頼も来ています。
      ブラジル岐阜県人会では新しい生徒たちも募集しています。 基本コースは週に2時間の授業を3ヶ月間(20時間)です。 生徒の都合に合わせ時間割は予約制になっています。 コース料は3回払いとなっていて、岐阜県人会会員は3x50レアル(合計R$150)、非会員は3x70レアル(合計R$210)です。
(詳細については、ブラジル岐阜県人会までお問い合わせ下さい)

 

 
秋の叙勲・受賞おめでとうございます


      岐阜県の郷峰男氏が、日本国内閣府より平成27年度の「秋の叙勲・瑞宝小綬章」を受賞されました。 郷氏は第12回「岐阜県農業高校生海外実習派遣団」・団長(1989年)、「岐阜県農業高等学校ブラジル会」・元会長、岐阜県立岐阜農林高等学校・元校長を努らめ、ブラジル岐阜県人会とは深い縁を持つ方です。

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