ブラジル岐阜県人会便り
インターネット版
www.gifukenjinkai.org.br
第282号
2015年2月

濃尾地震「切絵図」発見
写真撮影地点判明、宮内庁に11枚

(2015 年 2 月 10 日付、岐阜新聞サイトより転載)

     1891(明治 24)年 10 月 28 日に発生した濃尾地震で、県内の被災状況を収めた写真の詳細な撮影地点、撮影方向を記した「切絵図(きりえず)」11枚が宮内庁に残っていることが、9日までに分かった。これまでも撮影地の町名や方向が添え書きされた写真はあったが、具体的な撮影地点が書かれた資料は珍しい。このうち岐阜市内の1枚が、11 日から宮内庁で公開された。
 
     明治天皇に提出された写真と切絵図は、岐阜県の「震災日誌」に記録があり、存在自体は知られていた。日誌によると、91 年 11 月 18 日に、震災地写真を「御上」で写真帖(ちょう)に仕立てるため、詳しい説明を付けて写真を送付せよと内閣書記官から知事官房に電報があり、写真 18 枚と切絵図 11 枚を翌 19 日に郵送した。
 
     写真は同じアングルのものがこれまでも確認されていたが、切絵図はその後、写真とは別に明治天皇の「御手許(てもと)書類」として保管されたため、公表されていなかった。今回、展覧会の準備で宮内庁書陵部編修課の研究員らが探して発見した。
 
     公開される岐阜市内の写真と切絵図は、地震によって旧岐阜町で発生した大規模な延焼火災の被災状況を報告。切絵図は東別院辺りから上茶屋町までの延焼範囲が書き込まれ、赤色の点で撮影場所、点から伸びる線で撮影方向を示している。写真は全体像が分かるように8枚の組み写真のように撮影され、見渡す限り建物の跡形がない様子を確認することができる。
 
     岐阜大副学長の杉戸真太教授(地震工学)は「旧岐阜町の火災についてはさまざまな報告があるが、今回の資料でより具体的に確認できる」と指摘。「濃尾地震から学ぶべき教訓は、延焼火災が最悪の二次災害ということ。絵図の地域では解消されているが今も市内で消防車が入れないエリアはあり、対策を考える契機とすべき」としている。
 
     資料が公開されるのは、宮内庁三の丸尚蔵館(東京都千代田区)で開催中の「明治天皇 邦を知り国を治める-近代の国見と天皇のまなざし」展後期展。切絵図は 11 日から3月8日まで展示される。
 

北方町の惨状を伝える一枚
本巣郡北方町は地震の2年前にあたる 1889(明治 22)年に、町制を施行したばかりであった。写真は家屋の密集している仲町・駒来町・新町通りの状況である。総戸数 783 戸のうち全壊 698 戸という惨状であった。
(写真は岐阜地方気象台提供)

古戦場活性化、熱く議論
関ヶ原でシンポ、歴ドルがアイデア

(岐阜新聞サイトより転載 2015/2/23)

     不破郡関ケ原町の関ケ原古戦場の保存や活用の方法を考える「関ケ原古戦場グランドデザイン・シンポジウム」が、同町関ケ原の関ケ原ふれあいセンターで開かれ、歴史学者や「歴史アイドル」(歴ドル)が観光集客に向けたアイデアを提案した。歴史ファンら約 400 人が集った。
     
     町と県が進める関ケ原古戦場再整備計画の中期計画案の発表を兼ね、町と県が開いた。
     
     パネルトークで、静岡大学名誉教授の小和田哲男さんは「関ケ原の戦いを扱った小説やドラマなどの作品を集めた資料館を」、歴ドルの小日向えりさんは「写真に撮って友人に自慢したくなる関ケ原のシンボルを」と提案した。
     
     ラジオDJのクリス・グレンさんが「外国人に人気があるサムライのように、関ケ原古戦場を世界中に発信していきたい」と意気込みを語ると、会場は大きな拍手に包まれた。
     
     西脇康世町長は、小日向さんとクリスさんを町の観光大使に任命する考えも明らかにした。
     

関が原古戦場への観光集客のアイデアを話し合う、
小和田哲男さん、小日向えりさん、クリス・グレンさん

白川郷で美濃和紙あかりアート
世界遺産、誘客に活用 岐阜ブランドを発信

(岐阜新聞サイトより転載 2015/2/18)

     県は 2015 年度、県内の世界遺産を生かした誘客プロジェクトを推進する。世界遺産をテーマにした記念事業を行うほか、観光プロモーションに力を入れる。3月の北陸新幹線金沢延伸開業を機に、世界に誇る県内の遺産をトータルでPRし国内外からの誘客と地域の活性化につなげる。関連事業費 7800 万円を 15 年度予算案に計上した。
     
     県内では、昨年 11 月に「本美濃紙」がユネスコ無形文化遺産に登録され、今年 12 月には「白川郷合掌造り集落」がユネスコ世界文化遺産登録 20 周年を迎える。さらに「高山祭の屋台行事」と「古川祭の起し太鼓・屋台行事」をユネスコ無形文化遺産に現在登録申請しており、「清流長良川の鮎」もFAO(国連食糧農業機関)の世界農業遺産の候補となっている。“世界遺産” をキーワードに情報発信し、岐阜県のブランドイメージを高める。
     
     記念事業では、白川郷合掌造り集落で美濃和紙あかりアート展を今年秋以降に初めて開催する。白川村と美濃市の子どもたちが制作したあかりアート作品などで集落を彩る。
     「世界遺産を活用した地域づくり」をテーマにしたシンポジウムも岐阜市内で開き、県民に古里の遺産への理解を深めてもらう。
     観光誘客では、白山スーパー林道の通行料金の引き下げに伴う自然体感ツアーの実施を支援するほか、首都圏を中心に世界遺産を核とした観光プロモーションを展開する。
     
     一方、美濃和紙の手漉(す)き技術の継承と、生産基盤の確保にも取り組む。美濃和紙の原料であるコウゾの品質が安定していないことなどから、産業技術センターや森林研究所、美濃コウゾ生産組合などが連携して17年度までの3年間で、全国のコウゾの栽培品種や栽培技術を調査し、品質向上と生産効率化のための栽培方法などを研究する。手漉き和紙技術の後継者育成も支援する。
     

切手になった美濃和紙あかりアート

雪の重みで柱が折れて傾き、住民4人が避難
高山市春日町のアパート

(岐阜新聞サイトより転載 2015/2/20)

     今冬多くの積雪がある高山市でアパートが雪の重みで傾き、住民3世帯4人が避難生活を送っている。16日から近くの公民館で一時避難していたが、19 日市営住宅に移動した。市危機管理室によると、積雪による建物倒壊の恐れから住民が避難した例はこれまでにないという。
     
     アパートは高山市春日町にある木造2階建て。築約 60 年たっている。1階部分は駐車場。
     母親(74)と2人で暮らす女性(41)によると15日、部屋にいたところ「ドスン」と大きな音がした。外に出て見ると、アパートの柱が縦に亀裂が入り、アパートが傾いていた。当時、屋根には1メートル近い雪が積もっていた。
     岐阜地方気象台によると 15 日、高山市街地では1日で 16 センチの雪が降り、積雪量は 72 センチ(平年 23 センチ)を記録した。
     
     住民4人はアパートが倒壊する恐れがあるため 16 日公民館に身を寄せ、同じ部屋で寝泊まり。女性は「15 日の夜は怖くて眠れなかった」と振り返った。市営住宅への入居の準備が整い 19 日、避難先を移した。荷造りをしていた女性は疲れた表情だった。
     
     アパートは倒壊の恐れがあるため、解体されるという。倒壊に伴う危険があり、アパート前の道路は通行止めとしている。
     

雪の重みで傾いたアパート

Copyright Brazil Gifu Kenjinkai. All rights reserved.
www.gifukenjinkai.org.br